かへる 東の国探訪記

何かと話題のぐんうま県在住の『かへる』の某国中心の旅行記&趣味のフィギュアスケートの話題など

手術の日(その2)

2017-10-16 22:23:37 | 日記
手術室に入ると、歯医者のような椅子があり、それが手術台だった。
座ると背もたれが倒れるところも歯医者の椅子である。
手術をする方の目(左)の周りに大きなカバーのようなものを貼る。
目の部分だけ開いた形で穴があいている。

看護師さんには「3つあるライトの真ん中を見るように」と言われたのだが、
左眼は裸眼視力が0.1ない上、白内障が相当進んでいるのでライトの中心がどこだかわからない。
そしてとてもまぶしくて目が痛い

幸い麻酔が効いているので、眼球のどこに、いつ切れ目を入れたのか、
そして目の中に何が差し込まれているのか全くわからない。
手術開始から2~3分くらい後に、
ピロピロピローン♪
という奇妙な音が(小さいが)聞こえてきた。
文字で表すほど高い音ではなく、むしろ低い音だ。
たぶん、水晶体を砕いているところなんだと思う。

少しして、急に左眼の視界が開け、ぼやけているが単にまぶしいだけだったライトが
はっきり3つに見えた
と思ったら
「はい、終わりです」と言われた。

全部で5~6分の手術であった。

帰り際にゴーグルと目の周り用清浄綿を買い、処方箋を受け取る。
薬局に行くと、目薬がもう1種類増えていた。
一日4回さすのは変わらない。

母の車で帰る道中、ゴーグル越しに外を見る。
右眼よりも手術をした左眼の方がはるかによく見える。
空の色が本当に青い
右眼だけで見ると黄色くかすんでいる
白内障の手術を受けた人がよく「世界が変わって見える」と言うというが、
それは本当だと実感した。

手術の日(その1)

2017-10-15 19:47:05 | 日記
8月末、(左眼の)手術の日が来る。
この日は仕事を一日休む。
昼過ぎに入浴し、いつも以上に髪や頭皮を丁寧に洗う。

私の通う眼科医院では、火曜日が手術日となっている。
午後の手術は3時からで、間に合うように行くと、すでに何人か待っていた。
待っている中では、わたしがいちばん若い(と思われる)
待合室には手術を受ける人とその付き添いでほぼ満席になっている。
(あとでわかったことだが、この日の午後の手術は、わたしを含めて7人であった)

まずは瞳孔を開く目薬をさす。
(このため、手術にも付き添いが必要なのである。自分で車を運転できないので)
こう書くと怖いのだが、瞳孔の開いた順に手術となる。
待っている間に両方の目に麻酔の目薬をさす。

何番目かに呼ばれ、先日手術の説明を受けた部屋に入る。
その前に履いていたスリッパを別のスリッパに履き替える。
手術室に余分な菌を持ち込まないためだろう。
待っている間、ゴーグルのサイズを確認する。
わたしの顔の大きさからしてMかLだと思っていたが、装着したらSだった。
そして手術着(と言っても不織布でできた使い捨て)を服の上から装着する。

いよいよ自分の番になる。
手術室に入る前に、左眼にだけ麻酔の目薬をさす。
そして、看護師さんからの注意は
「眼球が動いてはいけないので、真上のライトが3つありますので、その中心を見ていてください」
だった。

手術前の準備

2017-10-14 16:23:49 | 日記
8月半ば、行きつけの美容院に行き、髪を切ってもらうついでにあることをお願いする
手術後2週間も頭が洗えないのがやはり気になるので、美容院で洗ってもらおうと考えたのである。
もちろんであった。

手術の時期がまだ夏場ということもあり、一応ドライシャンプーシートも用意する。
また、手指の消毒用に除菌シートも購入する。

忘れてはいけないものが一つあった。
保険である。
わたしは職場の共済保険に加入しているが、そこの医療保険には確か手術の際にも保険金が下りる、と書いてあったような気がする。
手術にかかる費用は片眼で4万5千円から6万円位で、
それに手術後にしばらくかけることになるゴーグル(これは保険適用外である)や美容院の代金も余分にかかる。
保険会社に問い合わせをしたら、すぐに申請用の書類が送られてきた。
手術費の半分くらいが下りるといいなあ、などとこの時は考えていた。

手術3日前、いよいよ点眼スタートとなる。
一日4回、毎食後と就寝前に2種類の目薬をさす。
緑内障の治療薬もあるので、朝と晩は3種類になる。
異なる種類の点眼薬を使用する場合、間隔は5分以上あけなければならない。
続けてさすと、点眼薬の効果がかなり失われるからである。
ちなみに、これらの目薬は抗菌剤で、手術前に患部(左眼)を無菌化するためだそうだ。

手術までの前置き

2017-10-13 22:42:21 | 日記
8月初め、前回の通院から4週間後、白内障の手術前の検査のため再び通院する
家族とご一緒に通院ください、とのことだったので、母と妹が同行する。
いつものように眼圧と視力を測り、今回は採血があった。
どうも糖尿病など持病がある場合は、手術に不都合らしい。
わたしはそちらの心配は(今のところ)ない。

さらに水晶体の写真を撮るというので、麻酔の目薬をさす。
わたしは自分で目薬をさすときは、上を向いて行うのだが、
看護師さんは「ちょっと目だけで上の方を向いてください」と言い、
そのとおりにすると下の方から目薬をさす。
最近では、目薬は上から落とすのではないようだ。

診察室の奥に通され、機械の前に座る。
写真を撮るためには目の表面に機械を当てるので、痛みを感じないように麻酔を使ったのだ。
麻酔と言っても、目は普通に見えている。
ただ、何かが触った感覚がまるでしなかったので、確かに効いているのだろう。

診察室には母と妹も一緒に入る。
そこで見せられたものは、先ほど撮った水晶体の写真だった。
右目のはそうでもないが、左目のはほぼ真っ白である。
これを見ると、手術が早まった理由もよくわかるというものだ

手術の細かい説明があるというので、前回の通院の際に(手術が早まります、の)説明を受けた部屋に通される。
最初に、手術の手順や注意事項などのビデオ(DVD)を見る。
次に、看護師さんが来て、細かい説明になるが、彼女の座る位置がどうもおかしい。
手術を受けるのはわたしなのだが、明らかに母の方を向いて喋っている。
少しして、訝しげなわたしたちの表情に気づいたのか、
「あの…手術を受けられるのは、どちらの方ですか…?」と聞いてきた。
「わたしです」
手術の性質上、どう考えても母が手術を受けると思うのが普通だろう

手術前後の日程表などを渡され、薬局で手術3日前から使う目薬を受け取り、この日の診察は終わりとなる。