明美
明美
とよぶ声がする
あれは両親だ
あと
明美とよぶのは夫しかいない
名前を説明するとき
（明るく美しいです）と
平然といっていたが
いつしか
（明治の明に
美術の美です）と説明するようになった
明美
明美
と高くよぶ声がする
あれは母の声だ
一階から二階へと
学生の頃いつまでも
おりてこない
わたしをよぶ
母の声だ
嫁いでから
座敷にいるわたしに
最後まで
おさなごに話しかけるように声をかけた
明美
お風呂におはいり
おやすみー
隠居所へ
あるいていく
父の声だ
ふいに
自分の名を思いだす
おかえり
たしかにふれあったものたちの処へ
R3.3.25
今朝のポタリングでの撮影です。石神井川のサクラがどこも満開です。
通勤や散歩の人達がスマホで写真を撮っている光景を，何度も
目にしました。
写真にするとそれほどでもないのだけれど，ケヤキなどの
大樹の若葉が，朝陽を受けて輝いています。
ツツジも咲き始めたので，前に登った大泉八坂神社の中里富士も
そのうちチェックに行くつもりです。
（あの人は星になった？
（わたしも星になるのだろうか
中学の頃
父と兄とで浅間山に登った
やめればいいのに
父は山小屋の番人への土産にと
一升瓶を持ちながら歩いた
歩きにくそうだった
山小屋に一泊した
狭い小屋をぬけ外に出ると
くらやみに
満天の星
翌朝
頂上で朝日を拝んだ
あれから
たくさんの人を見送った
父も兄ももういない
すべての色が消えた、
闇の中で
星だけが輝いていた
（星になる途中だったら
わたしがいくまで待っていてくれる？
その時
ゆっくりと
空に手をかけ
星化していく
だれかが頷いた
R3.3.24
今朝のポタリングは３年振りの妙音沢旗桜の撮影に行ってきました。
特徴の雄しべの花弁化の特徴がよく判る角度が得にくいのが残念でした。
この木が世界でたったひとつの妙音沢旗桜です。
その後は近くの自衛隊の訓練基地内の，通行可能な栄緑道の桜並木を
走行し，途中木の名前は不明の若葉がきれいなので撮影。
振り返って，その桜並木も撮りました。ここはお花見の宴会禁止の
掲示は見かけませんでしたが，どうなんだろう？
お葬式に使うので
嫌う人もいます
といわれたが
庭に白い花をふやしていった
ヒアシンス
ぼたん ゆり あじさい
つゝじ
さるすべり
きょうちくとう
花がふえるごとに
年をとったが
白い花は
凛として
空を明るくみせた
しずかな宵
初めて本を読む子が
手をきよめて、
なにも書かれていない
本の頁を読むように
能うかぎりの
命を下さい
R3.3.23
今朝の撮影の画像です。午前中は１歳の孫を預かって，公園で遊ばせて
いたので，午後になっての投稿です。
地味な対象に目が行きます。順に，アオキの花，ハナダイコン，モミジです。
モミジには花が咲いているのもあります。
１才の女孫は
（いいよ）
（どうぞ）
（あ）
という
物をおとしては
（あ）
音がすると
（あ）
（あ）というまに
女の子から
女児
女性になるだろう
古い家から移植した
義祖父が植えた
つゝじは
毎年５くらいしか花を咲かさなかった
が
この子が生まれる直前
初めて
満開の赤い、花を咲かせた
やしゃごの誕生を祝うように
見守られている
その時そう思った
R3.3.21
今朝は若葉を撮ろうとしたのだが，あまり絵になるのが
見つからなかった。取り敢えずの，柿と紫陽花の若葉。
それとまだ撮っていなかったレンギョウの花です。
毎夏、実家へ子連れで行っていた頃
父が同年の友人が剣道を教えている
道場へ連れて行ってくれた
父と共に老いた友人の
剣の仕種は
身を放したように
かるくかるく
見ほれた
87で父が亡くなり通夜の際
実家の玄関で
妹と並んで手をつき頭を下げていたら
その友人が
木の根のような太い杖にすがり
支えられて
のっと玄関を上がり
（おゝ
あなたは
と声をかけた
痩せた体はさらにかるいはずなのに
全重量は重かった
この方も
じきにとかなしかった
それでも通夜に来て下さったのだ
かるい剣さばきと
木の根のような太い杖を忘れられない
R3.3.20
今朝の光が丘公園です。グランドも使用禁止で誰も入っていません。
その傍で，高齢者群団が何時ものラジオ体操をしている中を自転車で
突っ切り中に進みました。
ツグミに遭遇して，撮る気はなかったのに，全然こちらを怖がらず
近づいて来るので，何となくパシャリッ。その横を自転車で通る時も
逃げませんでした。
サクラの幹の苔も，真冬と違って，色が鮮やかさを増しているようでした。
公園の芝生広場の野外卓も宴会禁止のため，オレンジのシートで囲われて
いました。その広場では，モグラは自由に動き回ってました。
この写真を撮る私の背側にもその跡は続いてました。
春です！ でも，お花見での宴会はダメ！
