明けましておめでとうございます。
私の知人90代の方々が短歌をしており
夫々に師がおり、その作品が全く短歌を解さない私の胸を
打つので、紹介します。
3名共に、信州人で、逝去されました。
が、作品は残り、読むと、清らかな気持ちになります。
ひぐらしの一つが啼けばふたつなき
山みな聲となりて明けゆく
光子
空の碧
したたり溜まりし
みずうみか
登り来し人
みな指ひたし
青丘
心強く吾は行きゆかむ霙ふる波止場に立
ちて巨船(ふね)を仰ぐも
岩波香代子