鍼灸如何に学ぶべきか~科学的鍼灸論の構築のために~

鍼灸の理論と術にかかわる初歩的・基本的な問題を中心に科学的=論理的に唯物論を把持して説(解)いて行きたい、と思います。

ACTHとTSH〜自身のアタマの働きかたの特殊性・一般性を識ることの必要性〜

2017-06-07 12:57:15 | 鍼灸学校での学び・国試勉強・受験勉強
ACTHとTSHをようやく覚えることが出来た。自身の丸暗記力の無さに呆れてしまう。

(少しでも、解剖・生理の学びをされた方には常識レベルのことであるが)下垂体前葉(腺性下垂体)から分泌され、内分泌器官のホルモン分泌を促すホルモンに、ACTH(副腎皮質刺激ホルモン)とTSH(甲状腺刺激ホルモン)がある。

このACTHとTSH、昔の柔整や鍼灸の国家試験では、「副腎皮質刺激ホルモン」「甲状腺刺激ホルモン」と和名で出題されていたと記憶しているのだが、現在ではACTH とTSHというように、英語名の略語での出題となって来ているので、英語名の略語を覚える必要がある。

しかしながら、たったこれだけのことが自身にはなかなかに覚えられない、どちらがどちらかすぐ分からなくなる。単に「ACTH=副腎皮質刺激ホルモン、TSH=甲状腺刺激ホルモン」と覚えればいいだけのこと、なのであるが、担当教員も「国試に必要なので覚えてください。」で終わるのであるが……。

端的には、意味も分からずに「丸暗記」することを自身の感情が拒否するから、と思える。例えば、(経絡)経穴361穴は覚えることが出来るのであるから……。

それゆえ、略語でない英語名を知れば少しは、と思い調べた。ACTHは、adreno(副腎の)-cortico(皮質の)-tropic(向かせること) hormone(ホルモン)、TSHは、thyroid(甲状腺)-stimulating(刺激する) hormone(ホルモン)であると知った。ところ、「これは、間違いようもない!」となった。

端的には、自身のアタマの特殊性もあるけれども、中年以降ともなれば、記憶力が衰えて、理解力が増すということなのだ、これは例えば、空手で考えると、中年以降ともなれば体力任せの修業では上達が困難となっていき、その時その時の修業の意義を踏まえてのでなければ、若い人には敵わない、というのと同じことである、と思う。

話は変わるが、先日の実力試験の解説で、「金元四大家」について、「劉完素ー寒涼派ー素問玄機原病式」「張従正ー攻下派ー儒門事親」「李杲ー補土派ー脾胃論」「朱丹渓ー養陰派ー格致余論」と覚えておけば良い、といわれたのだが、自身のアタマの働きかたの特殊性・一般性を考えてみるならば、国試のための東洋医学の歴史の学びといっても、例えば「金元四大家」の学びも、名前と著作、○○派と丸暗記するのでは無しに、せめて鍼灸治療の歴史的流れと社会的背景、その説くところの概略くらいは分かっての、覚えるでなければと思う。

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