鍼灸如何に学ぶべきか~科学的鍼灸論の構築のために~

鍼灸の理論と術にかかわる初歩的・基本的な問題を中心に科学的=論理的に唯物論を把持して説(解)いて行きたい、と思います。

卒業研究について(8)〜古代中国の究明の方法を問う〜

2016-08-29 07:02:14 | 覚え書
 卒業研究について。古代中国の究明の方法を問う。

 (目的)
 東洋医学の正当性を証明するのに、これまで事実的証明をしようとする試みが繰り返され続けてきた。にもかかわらず、それらは未だに決定的な証明とはなっていっていない如くである。これは、経絡経穴の問題にしろ五臓六腑の問題にしろ、解剖学的には(実体としては)どこにも存在しないものであるから、と思える。

 では事実として無いものをどうすれば良いのかといえば、その答えは、すでに思想・哲学の歴史が出してくれていると思える。その最初のありかたがプラトンからアリストテレスへに見られる認識の発展のありかたである。
 古代ギリシャで問題とされた「世界の根源とは何かを問う」という問題は、事実的には分かりようも無いし証明しようも無い。その事実的に分かりようも無く証明しようも無いことを、おそらくは証明するために誕生させられたのがアリストテレスに見て取ることの出来る「対象の究明の方法を問う。」ということである、と思う。

 それゆえに本研究においては人類の精神の発展の歴史に学んで、これまでと違った視点から、東洋医学の原点である古代中国の文献を、事実的にその正否を問うのでは無しに、「どのように考えてそのような結論を出したのか?」とその究明の仕方の正否を問うことを行う。

(対象と方法)
以上の目的から、『素問』(上古天真論篇、四気調神大論篇、陰陽応象大論篇、五臓生成篇、臓気法時論篇等)『霊枢』(経水篇、海論篇、五変篇等)を対象とし、その対象の究明の方法を問う。

(結果)

(考察)

(結論)

(参考文献)
『素問』『霊枢』『旧版 東洋医学概論』『古代ギリシャの学問とは何か』(悠季真理)『古代ギリシャ哲学、その学び方への招待』(悠季真理)『古い医術について』(ヒポクラテス)『よくわかる黄帝内経の基本としくみ』(左合昌美)『霊枢概要』(左合昌美)『霊枢講義』(渋江抽斎)

最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。