鍼灸如何に学ぶべきか~科学的鍼灸論の構築のために~

鍼灸の理論と術にかかわる初歩的・基本的な問題を中心に科学的=論理的に唯物論を把持して説(解)いて行きたい、と思います。

風市に横刺~東洋医学の正しさの証明とは~

2015-10-15 13:36:05 | 鍼灸理論・東洋医学
風市に横刺行った。科学的な東洋医学、鍼灸理論の確立の必要性痛感する。

昨日の鍼灸実技。鍼「陽明胃経梁丘、太陰脾経血海、少陽胆経風市」。灸「陽明胃経犢鼻(外膝眼)、奇穴内膝眼、奇穴鶴頂)」。を学んだ。

その中の少陽胆経風市。2~3cmの深さで横刺(中枢、あるいは末梢方向どちらでも良い)と教えられたのだが、経穴を長脛靭帯と二頭筋間の陥凹部、「気をつけ」した時の中指の位置。と正確に?取穴(経穴の場所を決めること)するにもかかわらず、中枢へと末梢へとでは、鍼の入っている場所が、横刺で行っているのだから接皮・弾入した位置が同じというだけで、全く違うのだから、真面目に考える程にわけがわからない。ということになりかねない。

また、この時に、東洋医学の正しさの証明が無いから、東洋医学を学んでいながら、治療の指針として使っていいという自信が持てない。との質問が同級生から教員に対してあった。それに対して、端的には、「効くことが正しさの証明」との答えあった。

これは、その教員の問題ではなく、鍼灸界の共通認識として、それ以外に証明しようが無いとなっているから、「sham円皮鍼」の検証実験を!となっていっているのだとは思う。

しかし、である。仮に一万回効いたとしても、経験的証明?では、一万一回めは効かないかもしれない。と言われれば、反論しようが無い。と思える。

ここは、生命の歴史、人類の歴史に尋ねることでしか、あるいは、その様な研鑽の結果として創出された生理学、医学に学んで、そこから東洋医学として伝わっているものを検証するとともにの科学的な東洋医学の構築によってしか成しえないのではと思える。

また、この問題に限るならば、そもそも経穴とは何か?の概念規定がなされていないのだから、これは本当には解き得ない問題と思える。

昨日は、一先ずそう考えたのだが、今朝、職場の鍼灸師Y先生に質問したところ、「それは、横刺の練習させたかっただけでじゃあないの?」とコメントもらった。

そう考えると、納得である。そういう視点もまた必要であると思う。

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