鍼灸如何に学ぶべきか~科学的鍼灸論の構築のために~

鍼灸の理論と術にかかわる初歩的・基本的な問題を中心に科学的=論理的に唯物論を把持して説(解)いて行きたい、と思います。

「よくわかる黄帝内経の基本としくみ」から何を学ぶか〜東洋医学の学びの基本〜

2015-10-12 06:16:38 | 鍼灸理論・東洋医学
 「よくわかる黄帝内経の基本としくみ」(以下、「よくわかる黄帝内経」と略す。)から何を学ぶべきか。
 端的には二つ。一つは黄帝内経の全体像=東洋医学の原点の全体像であり、もう一つは黄帝内経=東洋医学、如何に学ぶべきかの視点であると思える。

 一つめについては、「よくわかる黄帝内経」のまとめとして近いうちに説きたいと思う。
 もう一つの、東洋医学如何に学ぶべきかの視点。これにも二つあり、一つは「細かなことはさておき、全体として何を言いたいのか?」という、相手の認識=像を大掴みに視ることが必要ということであり、もう一つは、説かれていることの事実と事実の解釈とを、しっかりと区別してかからねばならないということだと考える。(この二つの作業は、相対的独立かつ対立物の統一として捉えて、行っていかねばならないと思う。)

 これは例えば、前者については、あとがきで「要は何を言いたいのか?」を問い続けて来た。=大掴みに相手の認識を捉える努力をして来た。と説かれている。
 また後者については、例えば、経脈について「よくわかる黄帝内経」では、古代中国の医療実践の積み重ねの成果としての部分=事実を「本来の脈」と説き、陰陽説、五行説等の古代中国の理論?に合わせるために医療実践の結果としては、無かったであろうものを付け加えているのであろう部分を「作文」=事実の解釈と、区別して説いている。と思う。

 以上の「よくわかる黄帝内経」の学びを踏まえて、再度、「旧・東洋医学概論」のまとめに取り組んでいきたいと思う。
 

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