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ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド

2019-10-05 | 2019外国語映画


「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド」PG12
            クエンティン タランティーノ監督 米 ☓☓☓PP

 1969年のハリウッドを舞台に落ち目の俳優と彼のスタント兼マネージャー二人の姿を通して当時をおとぎ話にしました。
 テレビの人気俳優リック ダルトン(レオナルド ディカプリオ)は仕事に行き詰まりイタリアでの映画出演依頼を受けるかどうか迷っていました。付き人のクリフ(ブラッド ピット)はリックの悩み深い生き方とは対象的に自身の愛犬との揺るぎない生活を楽しんでいます。そんな折、リックの豪邸の隣には今をときめく映画監督ポランスキー夫妻が越してきました。リックは映画への転身を決意します。
 一方、かつての個人所有の映画村にはヒッピーたちが共同生活を始めていました。そして事件が起きるのですが・・・。
 「おとぎ話」はあくまでも「おとぎ話」です。現実的にはこの時起きた「ある事件」の影響で「ヒッピームーブメント」は終焉を迎えたようですが、タランティーノ監督が何を願ってこの作品をこのような現実とは異なる結果にしたのかよくわかりません。
 落ち目の俳優の苦悩を演じたディカプリオは好演しています。特に子役の少女とのやり取りは印象的でした。怪演をしたのがクリフの愛犬ブランディくんで飼い主の命令には絶対に従うという硬軟の演技が卓越していました。
 タバコは1969年という時代を考慮してもちょっと多すぎで、ディカプリオはほとんどのシーンで喫煙し、ブラピも喫煙。特に子役や愛犬とのシーンでの喫煙は虐待になります。別にタバコが必須ということでもないでしょうに。でも、タランティーノ監督はちゃんとタバコ批判に対してもラストのオマケ映像で保険をかけています。とにかく「ワンス・アポン・ア・タイム・アバウト・タバコ」「昔むかし、タバコというわるーいものがありましたとさ。」ということですね。

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