「月の満ち欠け」 廣木隆一監督 ☓☓ PPライター
佐藤正午直木賞受賞作の同名小説を映画化しました。
小山内堅(大泉洋)は妻梢(柴咲コウ)と娘の瑠璃と幸せな家庭を築いていました。ところが不慮の事故で妻子が亡くなってしまい、日常は一変しました。そんな堅のもとへ三角(目黒蓮)と名乗る男が現れ事故の当日実は瑠璃は自分に会いに来ようとしていたことや三角と学生時代に出会った瑠璃(有村架純)との運命的な出会いについて語り始めるのでした。
「生まれ変わり」がテーマです。原作の愛読者としては、映画化されたことへの喜びがある反面映画にするにあたって省略されてしまった部分が多すぎることや田中圭演ずる正木が悪人過ぎるところはちょっと納得できません。また、ラストのクライマックスはもっと原作の名場面を映像でも表現してほしかったです。(映像なら実際の場面と魂の場面を重ねることが簡単にできたでしょうに・・・。もったいない。)小説と映画は別物として割り切る必要がありますね。映画だけでなくもっと感動できる原作を読みましょう。
タバコは、有村演ずる瑠璃と正木が出会った場所が「タバコ専門店」で物語の重要な小道具にデュポンのライターが使われているので「原作どおり」にタバコ屋とライターが登場しました。田中圭が何回か喫煙しました。