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「夜明けまでバス停で」

2022-12-13 | 2022映画評


「夜明けまでバス停で」 高橋伴明監督 ☓ ☆

 バス停で夜を明かしていたホームレスの女性が近所に住む男に殺害された事件から触発され事件が何故起きたのか、避けることはできなかったのか、観客に問いかける作品です。
 美知子(板谷由夏)はアクセサリーの制作を仕事にしていましたが夜は居酒屋でバイトをしています。マネージャー(三浦貴大)は嫌なやつですが、仲間とはチームワークよく働いていました。ところがコロナで緊急事態となり居酒屋は休業、と同時に解雇され寮を出されます。誰かに頼ることもできずネットカフェも休業。大きなキャリーケースを引きずりながらホームレス生活が始まります。
 一方働いているときはマネージャーの恋人としてしか見られていなかった頼りない店長の寺島(大西礼芳)は解雇されたバイトたちを心配し手を打っていたのでした。

 パワハラ、セクハラ外国人差別など嫌な奴の典型、マネージャーの三浦が大変いい演技で不愉快なやつを演じています。他にも柄本明、根岸季衣、懐かしいルビー・モレノが脇を固めています。ラストの感想を言ってしまうとネタバレになってしまいますが、高橋監督がなぜあの事件を元にして映画にしたのか納得できます。(☆)予想に反して爽快な作品でした。店長かっこいい!

 タバコは、元芸者の根岸が何回かキセルで喫煙していました。年齢的にヤバイです。監督が吸わせたのであればスモハラですね。


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