かつてカセットテープよりも小型でCDに迫る高音質ということで使用されていたMDですが、音楽用のみならず専用ドライブでデータを書き込めるディスクも存在していました。しかし、CD系の方がはるかに高容量、HDDやメモリー系の安価化によって対して普及することなく音楽用MD、Hi-MDと共に消えていった。
音楽用MDのようにMDと同じようなサイズのケースではなく少し横に大きめのケースに入っている。購入価格は衝撃の10円(某家電店)
ちなみにこの製品はまだ現行品でamazonでは約1200円にて販売されている(ただしマーケットプライスなので古在庫かもしれません)
上で書いた通り購入価格は10円だが通常の価格はその店舗で1239円と1枚100円程度の音楽用MDディスクと比べるとかなり高価なことがわかる。
MD DATAディスクとしても完全上位互角のHi-MDディスクがのちに登場したため音楽用MDディスクよりも現在は入手困難になっている模様。
MDが流行っていた当時は64MBのコンパクトフラッシュが普通に7000円くらいだったのでその値段に比べるとディスク系メディアはお買い得でした。
画像では見えませんがパッケージの裏面はインデックスカードになっており、記録している内容やメモなどを書き込むことができます。またMD DATAを使用するにあたっての注意書きも同封されている。
裏面はディスク系メデイアでよく見かけるような商品仕様や原産国などが記載されている欄がある。
<品 名>MD-DATA用ディスク MMD-140A
<記憶容量>140MB
<原産国>日本 <事業者名>ソニー株式会社
ディスクの型番はMMD-140A 商品としての品番はMMD-140A EJ
・このディスクはMD DATAドライブにご使用ください。
といった注意書きが4か国語で記載されている輸出も見越していたのだろうか。
MD DATAディスク以外にも現在市販されているSONYの音楽用MDディスクは同じく日本製ですがSONYはMDを自社で作っているのだろうか。
ディスクは黒を基調にしたシェルに包まれている。
音楽用MDディスクではないことを示すためかMD DATAロゴの下にアルファベットでDATAと書いてあります。しかし、普通のケースに入っている状態でよく見らずに操作してしまうと間違えそうな予感が…
音楽用MDディスクと同じように左下には書き込み禁止ツメがあり、スライドさせることによって内容を消去したり上書きできなくすることができる。
MMD-140A 容量はパッケージやケースにも書いてあった通り140MBですが音楽用MDディスクは80分の物で177MBなので少なく感じてしまいます。
音楽用MDディスク(他社Victorだが)との比較
音楽用MDディスクにはインデックスカードを兼ねたシールが付いていることが多いがこのMD DATAディスクには付いていない。しかし、付属のインデックスカードのページ数がやたら多く記録には困らないと思います。
シールが付属していないため本体にはシールを張り付けるようにしているところが無いという事以外はほぼ同じと思われます。
裏面の比較
Victorの音楽用MDディスクに比べてシェルのシャッターがやたら長いです。音楽用機器に間違えてMD DATAディスクを入れてしまわないようにしているのでしょうか。
その他はやはり音楽用MDディスクとの違いは見えません。
CD-RやDVD-Rは少し下降気味でもまだまだ現役でドライブも普通に入手可能、フロッピーディスクも一部の会社が生産していてまだ何とか…な状態ですがMD DATAはMDの規格そのものが衰退してついに音楽用MDの機器も絶滅(最後の砦であったONKYOミニコンポも7月内で撤退らしい)してしまったのでさらにマイナーなMD DATAのドライブを新品で入手することは難しいでしょう。
Hi-MDでさえオークションを覗いてみれば価格が高騰していて簡単に手を出せない状態になっています。それでHi-MDウォークマンのレンタルが出現するほどみたいです
もっともHi-MDウォークマンレンタルの目的はあくまでもMDの音楽をPCに取り込むためみたいですが。
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