Technicsブランドがついていますが、アンプなどで増幅して鳴らすような大きなスピーカーではなく現在でよく言われる「アクティブスピーカー」のような小型スピーカーとなります。
だいぶ前からリサイクルショップに並んでおり気になっていましたが遂に購入してしまいました…
なぜか箱付きでLo-Dのレコードプレーヤーの上に置かれていました。
調べてみると1981年頃の発売ということでしょうから確実に製造後30年は経過しているとみて良いと思います。
Techcnics SB-F01 MICRO SPEAKER SYSTEM
ちなみにインターネット検索して出てきた情報によると販売価格は2本1組で15000円と現在のアクティブスピーカーに比べてものすごく高価となっております。小型でも高級オーディオブランドであるTechnicsブランドを冠しているだけあって定価も高くなるのでしょうか。
箱の側面側にももちろん‘‘Technics”
製品の色はシルバーとなっており2pcs.と書かれています。
Matsushita Electric Industrial Co.,Ltd. Osaka Japan Made in Japan
松下電器産業株式会社 日本 大阪 日本製
80年前半代の製品なので当たり前のように日本製、むしろ海外製はハイカラな感じで持て囃された時代でしょうか。しかし、Nationalのポータブルラジオあたりは80年代後半くらいから香港製など海外工場生産が目立つようになりますが現在のような丸投げOEMみたいなことはかなり少なかったらしいので品質が悪いということはなかったらしいですね。
「保証書在中」「お願い:取扱説明書を必ずお読みください。」
何かフォントが年代物っぽいです。この個体には箱付きでも取扱説明書・保証書は残念ながらついておりませんでした。
ちなみにこのスピーカーで保証書・取扱説明書付きデッドストック品はヤフオク!にてなんと2万円で落札されていました。入札も多かったはず
紙製の化粧箱から取り出すと発泡スチロールの箱が出てきます
このような使い回しができそうな発泡スチロールの箱にまでTechnicsと書かれているのが何とも所有欲を満たしてくれるのでしょうか。
とにかく高級オーディオブランドなだけあってこのようなところまで手抜かりはないらしい
箱にはこんな感じでスピーカー2つと接続用ケーブルが収まっています。
(ケーブルを束ねている赤いビニタイですが後から付けたもので付属ではない)
現在のよく見かける外装完全プラスチック製なスピーカーとは異なり、このスピーカーはキャビネットが完全金属製なので結構重たい…
スピーカーのみを取り出したところ
上の画像で見えていましたが、Technicsロゴと型番表記はかなり控えめでありますがロゴ・型番も金属で作られており作りの良さを感じます。
スピーカーはこんな感じで見るとかなり小さく感じますがこの大きさで十分良い音質なので驚きです。調べてみるとスピーカーもですがスピーカー以外にも振動を抑えたりと小型・Technicsのなかでは安価ながらでも音質のこだわっているみたいです。
裏面
接続端子はモノラルミニジャック(A端子)と一般的なスピーカーケーブル端子(B端子)の2つがあるためミニコンポなどに繋いでスピーカーとして使用することもできます。
Technics MODEL SB-F01 SPEAKER SYSTEM
IMPEDANCE A:20Ω B:100Ω
INPUT A:3W.MUSIC:2W,DIM B:70W(8Ω)
A:FOR HEADPHONES OUT ONLY B:FOR SPEAKERS OUT
松下電器産業株式会社 Made in Japna
スピーカーケーブル入力のインピーダンスが大きい理由?は後述
ターミナルは赤白の色が塗ってあって「パチッ」と止めるタイプではなく押し込んで開けるタイプとなっています。しかも+ -表記です
ホコリ除去を兼ねて分解…と思ったのですが、音質対策で隙間が作られていないので中にはホコリが全く無くてかなりきれいな状態でした。
振動対策のためかキャビネットのあいた部分にはフワフワの綿が詰められています。
モノナルジャック入力の線はそのままスピーカーに通じていますが、スピーカーケーブルからの入力は5W 68Ω 3の抵抗を通じてスピーカーに入力されます。抵抗についているマークですが松下電器がかつて使用していた社章である三松葉マークであり、松下電器自社製造であることが分かります。
本体を固定しているのはかなり長めな+ビスのみなので分解はかなりやり易いです。最初は片側の接触が悪いのか音が出ませんでしたがいじっていたら直りました。
先程の画像で少し売っていましたが付属ケーブルです
上で書いた通りこのスピーカーはスピーカーケーブルからの入力とモノラルミニジャックからの入力に対応しているのですが、入力するためにステレオプラグ→モノラルミニジャック(L/R)に分けるという変換ケーブルです。
ステレオプラグ側にはTechnicsと刻印されていたり、ミニジャック側にはそれぞれLとRと刻印されていたりと細かい。
この頃のケーブルはつくりはよいと思うのですが、OFC線や金メッキなどといった処理がされていないので現在販売されているそこそこのケーブルを使用すると音質が多少は変化するのかもしれません。
接続して音楽を再生中
さすがにサイズ的に厳しいので低音は必要最小限という感じですが、その他はかなり良くとても30年も経過しているスピーカーと思えないどころかかなり音質が良いです。
この音質でジャストカセットテープサイズなのも驚きのポイントです。
ちなみにこのスピーカーは現在のPanasonicサイトにも掲載されており、RP-SPF01のデザインモチーフにもなっているらしい。このサイトでもSB-F01は名機と紹介されているあたりかなり評価は高かったのではないだろうか。
それにしてもこのサイトでは1980年と紹介されていますが実際はどちら発売なのだろうか。
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