光Ginjiの「後方ヨシ!」

素敵なライディングと輝く毎日を送る仲間に乾杯!

二俣川・二輪車安全運転講習会(Mar. 4)

2006年03月06日 00時34分05秒 | 日記

みなさんこんにちは!

金曜(3/3)の記事にとりあげました通り、神奈川県の試験場で行われるバイクの講習会が今シーズンも幕をあけました。2006年は10回ほど開催予定なんですが、初回の昨日は(今年初回、ですが平成17年度の最終回、でもあります。)、なんと 108 人もの熱心な皆さんにお集まり頂き、盛況でした。

さて、僕は4年ほど前からこの講習では、二推の指導員としてスタッフの側で参加しておりますが、もとはといえばやはり受講生を経てスタッフの側になりましたので、参加してくれる皆さんがなにか一つでもライディングに関する「お土産」やヒントを得て、帰途について欲しい、と願いつつ、毎回、回転の遅いアタマをひねりつつ、乏しいネタをやりくりしてこちらも楽しんでおります。

#このブログを始めたのが昨年11月で、ようやく二俣川関係の記事となります。

昨日、僕は1班の担当となりまして、セクションとしては千鳥走行、いわゆる、低速でバイクを立てたまま、セルフステアではなくハンドルをライダーが積極的に大きく切りながら意図通りのラインを蛇行する、という練習を担当してました。

「針の穴に糸を通す」ように両輪を狙ったラインに通すための技術も大切ですが、それと同時かそれ以前に、

    「どのラインを描けば、最後のパイロンまで無理なくバイクを導けるか

というラインの読みと実践がまず大事なんですね。そのためには自分のバイクの「内輪差」と「ハンドルを切る量と描く弧の半径の関係」を精密かつ正確にわかった上でバイクを操作する必要があります。

千鳥のパイロンを通過するときには、バイクの車体は、その二本のパイロンのゲートには直交するように進入し、ゲートを過ぎたならもう、次のゲートへ向けてハンドルを切っていかなければなりません。
この所作を、ラインを読まずパイロンに向かって走行してしまいますと、向き変えが甘いままゲートを通過し、ゲート通過後に、次のゲートに向けての向き変えにすぐに移れず、結局、最後のほうで通過できなくなってしまいます。

なので、スタッフをやってる僕としては、

(1) まずは、足をバタバタ着いてもいいから、どのラインをとおればラクなのか体験し知ってもらう
(2) ラインがわかってきたら、アクセルをあおったりせず、いかにスムーズに半クラッチとリアブレーキで直立状態となめらかな低速走行を実現するかを練習してもらう
(3) ある程度できるようになったら、さらに低速にし、時折、スタンディング・スティル状態を作りだしてもらう
(4) (3) をさらに進め、頻繁にスタンディング・スティルしながらも、アクセルむらや車体のブレが無いように、極めてゆっくり精緻なライン取りをしてもらう
(5) 最終的には (4) の状態で、歯を食いしばったりせず会心の笑顔で、普通の会話ができるくらいリラックスして千鳥してもらう

となるよう、アドバイスをしよう、と決めていました。参加する方には技量の差がありますし、その人に応じてアドバイスできていたかどうか、いつも気になるところです。「初級の方にはわかりやすく優しく上級者には厳しく難しく哲学的に」教えたい自分としては、フィードバック大歓迎です。コメントくださいね。

そして、何より大切なのは、このような講習会で半日なり一日なり練習した帰り道は、まるでストレッチ体操をした後にカラダがリフレッシュし目が覚めたようになるのと同様に、バイクがやたら軽く感じられることでしょう。そして操作にも余裕ができると思います。この余裕を公道では、安全確認と危険回避、そして防衛運転と弱者保護、に役立てていただければ、と思います。

講習会や練習は、インフルエンザの予防接種とちがい、一回だけ受けたから効果が長く永続、と言う性格のものではありませんので、気長に楽しく、マイペースで自分の技量と向き合って、さらなるバイクの楽しみと安全運転を追求していきましょう!

P.S. あのグッドライダー・ミーティング、今年から神奈川県でも開催です。
http://www.mfk.jp/nif/grm/another_prefecture/kanagawa/top.html
人数に限りがありますので、お早めにどうぞ!これは本当に、初心者向けの基本的な内容をしっかり押さえた内容となっており、ぼくらスタッフも事前打ち合わせ研修を既に行い、開催を心待ちにしております!



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6 コメント

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哲学の千鳥小路 (@sushi)
2006-03-06 12:29:39
光Ginjiさん、こんにちは。

この週末は天気がよかったので、講習会は楽しかったでしょうね。指導員お疲れ様でした。



以前、ご近所の教習所でショップ主催のスポライに何度か参加したことがあります。毎回千鳥の設定もあるのですが、20分もすると皆飽きてオフセットスラローム(速く走りたい方)に様変わりしてしまいます。SSの人やアメリカンの人もいるためにコースが甘いということもあるのですが、「趣旨が違う?」と思いながらも、私もついつい速く走ってしまいます。つくづく哲学が足りないと反省します
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ラインを描く (@sushi)
2006-03-06 12:54:59
千鳥のラインというと、

①前輪のラインを描いて後輪がどうついてくるかを確認し、前輪で後輪を引っ張るイメージで操舵する。後輪が引っかかるところを修正する、

②後輪のラインを描いて、次に後輪をそこに誘導する前輪のラインを描き、後輪で前輪を押し出すイメージで操舵する。

光Ginjiさんは、どちらですか?

コーススラロームの細かいコースだと、やはり前輪の通り道から先に考えているような気がします。(だから後輪でパイロンを引っ掛ける?) しかしバランス系では後輪の通り道を先に意識するべきではないかとも思うのですがいかがでしょう。



もう一つ、前輪は二本並んだパイロンに対して、外側のパイロンのすぐ内を通すわけですが、外パイロンの手前で前輪を振って脱出を小さく角度を浅くするか、外パイロンを抜けてから前輪を振って角度を大きく(180度以上まで)振っていくか、どういう考え方で選択しますか?

私はどうしても次の次まで考える余裕がなくて、次だけでアプローチを決めてしまいがちです。何か決め手があるはずと思うのですが

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オンのバランス! (m@TL×M)
2006-03-09 12:26:15
 こんにちは~。

 オンの重たいバイクでの、低速バランスのレッスン、いやー、これもう、よほど決心してかからないと、受けられないというか、集中力勝負で、ほんとに大変。オンの重たいバイクが、じわりじわり、と脚に寄りかかってくるときの、あの独特の「恐怖感」。でも、これ、公道では、非常に役に立つんですよね~。

 一日中、このレッスンを受けるのは、大変ですけど、このブログに励まされて、頑張って、受けることにします!
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「顔がこわい」 (ちろ)
2006-03-12 23:47:59
と千鳥走行の時言われてしまいましたね~、指導員さん。

真剣だったのですよ、多分。でも一速アイドリングで通過するより、「アクセルを開けて半クラで速度調整」というアドバイスは参考になりました。私のバイクはライン取りが甘くても、ハンドル切ってごまかせるので、次回はライン取りをイメージして臨みたいと思います!



そしてそして、生まれて初めて白バイさんに後ろを走ってもらって、いただいたコメントが

「どこ見てました?」(S字の周りに縁石+パイロンがあって、走る前からものすごくプレッシャーだったのでした)

「縁石見てたでしょ。」

と言われつつも、私の顔は絶対ゆるんでいたな

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4月8日には (ますこ)
2006-03-15 09:01:14
次回の4月8日には参加しようと、申し込みハガキを出しました。当選の節にはよろしくお願いします。

で、私のブログを見にいらした同じバイクのオーナー@リターンライダーさんも、私の話から興味を持って参加の予定とのこと。初参加者の勧誘(客引き)ができました。
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こんにちは! (光Ginji)
2006-03-20 17:55:32
相当に遅いコメント、失礼いたしました。

いろいろ多忙でして。



◎@sushiさん:

昨日(3/19)はお疲れさまでした。まだ「生乾き」のご様子ですのでくれぐれも養生なさってくださいね。

そういえば、たしかに昨日の千鳥を@sushiさんはオフセットZターンとして快走してましたね。

低速での千鳥は、ぼくはリアタイヤをどこへ通すか、を考えます。とはいえ、前輪でパイロンの縁を踏むのも恐怖ではありますが。

向きを変えるポイントは、可能な限り外パイロンから入って、早めに向きを変えるほうが次への自由度が高まりますね。



◎ m@TL×Mさん:

バランスは、そもそも二輪しかないバイク操作の上で、いちばん基本の要素ですからね。これを好きになると、バイクそのものをもっと好きになれます。重たいバイクに対して重心を保ち、その軸に乗ることができたときの快感を「バランスの神が降臨した」と称し、これがゆえにライダーはバランスのとりことなります。



◎ちろさん:

笑顔=リラックス=余裕、というわけで、チカラを抜くには笑顔がいちばんなのでございます。これは公道でも即、役に立つテクニックですよ。笑顔。



◎ますこさん:

二俣川へのご勧誘、どうもありがとうございました。ひとりでも多くのライダーに、こういう練習を通じてバイクを手足のように扱う楽しみを発見してもらえると、スタッフとしては嬉しい限りです。と同時に僕らスタッフもまだまだ切磋琢磨する必要性を感じます。2006年度もどうぞよろしくおねがいしますね!

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