光Ginjiの「後方ヨシ!」

素敵なライディングと輝く毎日を送る仲間に乾杯!

長さ15m、幅30cm に二輪で長く滞在することに潜む奥深さ

2007年06月21日 22時04分35秒 | ライディングのキモ

みなさんこんにちは。
たいへんお久しぶりの更新です♪。

さて、安全運転大会・全国大会まで一ヵ月半を切りました。各都道府県での予選も次々と終了し、選手もしくは選手候補のみなさんの訓練が、週末を中心に繰り広げられていることと思います。

「競技において、良い成績を出す練習」って、どうすればいいだろう、という話題で先日、仲間と盛り上がったのを機に、つらつら、メモしてみたいと思います。

たとえば一本橋ですが、安全運転大会では

・基準タイム20秒
・落ちたらアウト

のルールがあります。したがって、必須条件として

・20秒以上出す実力をつける
・絶対に落ちない


スキルを身につけなければならないのですが、それに加えて大会という場では、

・極度の緊張と不安と異様な精神状況の中で
・しかも一回きりのチャレンジで


「落ちずに20秒以上かける」を遂行しなければなりません。このための練習方法としては、2軸の方向性があるように思われます。 最終的には、その2軸は再収斂し、ひとつの成果として結実することになるのですが、まずは列挙してみます。

(1) 落ちないことを前提
- 粘りすぎて落ちることがないのを前提とし、渡り切る確率を 100% のままでじりじりと秒数を伸ばす練習

(2) まずは秒数をかせぐことを前提
- とにかく積極的に粘る。落ちることがあるかもしれないけれど、一本橋の上で何度も積極的に停止するなどして、とにかく長い秒数を一本橋の上で滞留する感覚を身につける練習

       ***

この2軸、結局、「大会のための練習」としてみた場合であっても、両方をみっちりやった者に勝利が訪れると言えるんじゃないか、というのがあれこれ話した結論なんですが、いかがでしょう。

大会本番の一発勝負では、とにかく最大減点の落輪を避けるのが優先ですから、実際に自分が出せるタイムの半分くらいしか粘れないことが普通ですし、早鐘のように打つ鼓動のもとでの体内時計は♪=60 のカウントも狂ってしまい、♪=100 くらいのノリノリになることも多々あります。

なので、僕個人の考えとしては、「落ちるかもしれないけれど頑張れば出せる秒数」は、やっぱりこれは伸ばしておくことが必要だと思います。

でもこれ、なかなか練習する機会がないんですよね…。講習会で、何度もチャレンジしてバタバタ落ちまくっていると指導員に「落ちないように渡りなさいとやんわり言われるだろうし、特練の練習の場でも、やはりばたばた落ちるのは憚られます。

なので、講習会やスクール、特練の場では (1) 的な練習がメインになってくるのですけれども、(2) を行う機会が多い人こそ、実力を伸ばすことが出来るのだ、と感じます。

僕の知っている素敵なレディスライダーで、教習所の先生が何人かいらっしゃるのですが、みなさん口をそろえて

「一本橋はやればできる。毎日やれば必ずできる」

とおっしゃいます。職場の環境が生かせる限り、(2 の練習を積極的に行っておいでです。

ああ、こんな記事を書いていたら桶川の自由練習がやりたくなってきました。あそこだったら、「一本橋の順番を待つ人」を気にせずに、思う存分 (2) の練習ができますし♪。

大会の成果は、不断の努力こそが結実するものである、といったところでしょうか☆

にほんブログ村 バイクブログ ライディングテクニック・スクールへ(一本橋の練習にはすでに過酷な季節となりました。)


第38回・二輪車安全運転神奈川県大会

2007年06月01日 21時43分05秒 | 二俣川

こんにちはみなさん。

思い切りレポートが遅れましたが、先週、神奈川県の安全運転大会が開催されました。
詳しいレポートは Power 氏の詳しいレポート を見ていただくとしまして(^^)、これから各都道府県で大会を受けようとするみなさんが、日ごろの運転でも役立てるように、いまいちど何を採点しているか思い返してみました。
(去年も好評でしたが、道路交通法の抜粋です)

-----
【横断歩道手前、停止車両の側方通過】
第38条2: 事両等は、横断歩道等(当該車両等が通過する際に信号機の表示する信号又は警察官等の手信号等により当該横断歩道等による歩行者等の横断が禁止されているものを除く。次項において同じ。)又はその手前の直前で停止している車両等がある場合において、当該停止している車両等の側方を通過してその前方に出ようとするときは、その前方に出る前に一時停止しなければならない。

【踏切】
第33条: 車両等は、踏切を通過しようとするときは、踏切の直前(道路標識等による停止線が設けられているときは、その停止線の直前。以下この項において同じ。)で停止し、かつ、安全であることを確認した後でなければ進行してはならない。ただし、信号機の表示する信号に従うときは、踏切の直前で停止しないで進行することができる。

【交差点の右折】
第34条2: 自動車、原動機付自転車又はトロリーバスは、右折するときは、あらかじめその前からできる限り道路の中央に寄り、かつ、交差点の中心の直近の内側(道路標識等により通行すべき部分が指定されているときは、その指定された部分)を徐行しなければならない。

【合図など】
第53条 車両(自転車以外の軽車両を除く。第3項において同じ。)の運転者は、左折し、右折し、転回し、徐行し、停止し、後退し、又は同一方向に進行しながら進路を変えるときは、手、方向指示器又は灯火により合図をし、かつ、これらの行為が終わるまで当該合図を継続しなければならない。
2: 前項の合図を行なう時期及び合図の方法について必要な事項は、政令で定める

-------

法規で言えばこんな感じなのですけれど、今回の大会では、停止車両の側方通過において、「可動物としての停止車両」に対してとるべき「おおむね1m」の間隔が不適切で減点された方が多かったように思います。

あとはやっぱり、安全確認ですね。首だけ振るのと、実際にしっかり目で見てやるのとでは、審判から見てもその挙動は違って見えるものでした。

大会はとても緊張するものですが、楽しんで参加し、しかも、それがきっかけで公道でもまわりの状況にしっかり気をくばれるようになればしめたものだと思います。たとえ大会で入賞しなくても、しっかりと安全確認ができるような運転を身につけたならば、それは賞品や賞状以上の価値があることはいうまでもありません。

にほんブログ村 バイクブログ ライディングテクニック・スクールへ (まずは明後日の都大会、ですね)