ロードレースなどではメジャーな存在(だそうですね?)のデータロガー(Data logger)を使って行う試みのHMSに参加してまいりました。
CB1300 に各種センサーを装着し、
(1) アクセル開度
(2) 速度
(3) Fブレーキ油圧
(4) Rブレーキ油圧
の各項目を縦軸とし、時間軸 t を横軸としてプロットすることによって、ライダーのマシン操作の様態を探ろう、というものです。これらの4要素を同一時刻内で観測し、その波形の形状を見ることによって、たとえば、
・急制動のときに、ブレーキをガツンと掛けているか、ジワリと握って(踏んで)いるか。
・また、そのときにフロント重視でかけているか。リア重視でかけるのか?
・直列パイロンスラロームでFブレーキも併用しているかどうか?
・コーナーの立ち上がりで、アクセルを開けるドンツキを押さえるためにリアブレーキを使っているか?
・ブレーキのリリースとアクセルの開け始めにオーバーラップがあるか?
など、ビデオに撮った映像だけでは分かりにくい「ライダーの操作」を立体的に確認しよう、というものでした。
いや、これ、実に楽しかったです。いちばん興味深かったのは、「走る・曲がる・止まる」「減速・加速」の要素が詰まったオフセットパイロンスラロームでの操作時の様態です。これ、ほんと参加者十人十色、って感じでした。バンク角を確保して、大きめに旋回するひと、直線部分を多くとり、舵角中心に向きを変える人。その中間の人。 それぞれによって、プロットされる波形が如実に異なっていました。
日ごろ、「遅い・寝てない・開けてない」そして「旋回の後半に一瞬、止まる」をここ何年も指摘されてきた僕ですが、とくに、「旋回後半で止まる」理由が、リアブレーキの使い方にある、ということがハッキリ、波形に表われていました。旋回中に、必要以上に踏み込んでいくクセが頑固にしみついていることがわかりました。があああん。
それ以上にわかって最初は嬉しかったこと。:-)
「俺、開けてるじゃーん」
アクセル開度のグラフは、この日の参加者の中でまちがいなく最高MNMイントラをも凌ぐ開けっぷり!なにしろ波形が示すんだから間違いない 大将(軍曹)、僕はやりました。開けてます。しっかり右手はあけてます。VFRの白バイさん真っ青の、ひじをも下げる開けっぷり。
愛弟子(?)はやりましたよ。アクセル、開けられるようになってます
…だけど、なぜ速くない(速度が乗らず、旋回も凡庸…)のか…。さらなる苦悩の入り口に光Ginji は立ちました。 ええ。わかってるんです。極低速で、ガバッとアクセル開けても、たとえPGMのCB1300といえど、すぐには回転が付いてこないことを。それを良いことに(?)、鋭く開けて、また戻しちゃってることを…(爆)。もっと早くに開け始め、もっと長く開けていないと、新世界への開眼は遠いことを。ううむ。練習あるのみじゃ。
嗚呼、ライディング修行の道はまだまだ続きます。 終わりはありません。
この日、初級に参加されていた、きらきらした瞳の可愛いレディスライダーに問われました。
「軍曹に、『乗れば乗るほどうまくなる』と教わったのですが本当ですか?」
と。もちろん答えはイエスです。好きこそものの上手なれ。千里の道も一歩から。
優しく楽しく、元気よく。
アクセルを「回す」だけではダメなことが判明しました。データ取りは面白かったですよー。
いろいろ課題が見つかりましたので、大きな収穫でした。
さー、またその課題に向かって、河川敷と湖畔で楽しく練習しますよ!
ロードレースではデーターロガー無しではセッティング出せないくらい常識になってますよ。
ワークスマシンなんてセンサーだらけです。(キャブ・サス・エンジンからタイヤ・ブレーキの温度まで)
HRCからも市販されてるしね。
アタシも欲しい(その前にマシン買えってか)
『アクセル全開』達成おめでとうございます
あの波形はまぎれもなく【全開】でしたね
ギラギラと野望に満ちた瞳の可愛いレディスライダーは
二度踏みのRBの波形と、
上半身のブレた直パイの映像を克服すべく
ライディング修行…邁進いたします。
あれ?この日は迷いに迷った結果桶川には行かずに会社に行ってたはずなんだけどなぁ・・・。
こんなイベントがあると知っていたら迷わず行ったのに。
冗談はさておき、
「乗れば乗るほどうまくなる」
を信じて、河川敷(と湖畔もレパートリーに入れたい)で練習しまっす♪
最初の注意事項が面白かったですね「良いデータを取ろうとして無理をしないこと」皆さんが野望に燃えていたのに気づいたYさんが、そこを特に強調されていたのには笑えました。
良いデータどころか、リアロックなんかをさせてヘタレなデータを残した私ですが…(^o^;)。
客観的に見られるこういうシステムはぜひ行って欲しいですよね。
…初めて、師匠の正面からの走りを見ることが出来て感動しました!またぜひとも見せて下さい!
気がついたら、浜松駅前に途中下車しております。明日は湖畔で、爽やかに練習します。先週の皆様のぶんもお礼を述べておきますね。
今回のデータログの詳細は@sushiさんが事細かにレポートなさっています。@sushiさんよろしければトラックバックしてくださいまし。
◎事務総長、今回のデータ取りHMSをどのように導入するか、はこれから検討されるみたいですよ。理想としてはセンサーをつけた車両を、車種を問わず何台も用意できれば望ましいのですが、今のところは電子噴射キャブ車に限られるため、いきおいCB1300のみにせざるをえないようでした。
◎まつ、おつかれさまでした。ようやくまつと同じ日にスクールをご一緒させて頂きましたが、なかなかスピリットのある走りの素材を秘めてますね。RBの二度踏みは、「ダメ」ってことではないですよ。あれが出来てない僕から見れば、アクセル開け始めのドン付きをRBでうまく逃がしてるわけですから。MNMイントラの波形プロットにもちゃんとそういう箇所はありましたし。まつならこの先も軍曹はじめ各イントラさんに可愛がられ、イジられることでしょう。ファイト!
◎serenade さん、そうなんです。本題と違う脱線箇所にコメントありがとうございます。serenadeさんに勝るとも劣らぬ素敵な方と送迎バスの席が前後いたしましたので、お話させて頂いた次第です。初級の方、とくにレディスの方が抱く「不安」を解消するのは、われわれチョイ(ウ)モテ・オヤジの使命と心得ております。 HMSモニタは 11/1 にもう一回あります。参加はひとり1回きり、なんですが、そうでなければ11/1も出たい、と本当に思いました。
理論的考察力に長けた才媛serenadeさんは「乗れば乗るほど」、バイクを自らの手足に近づけていくことでしょう!
◎さしみさんは、ライディングフォーム、綺麗です!これねえ、確実に練習の賜物だと思いますよ。ここのところ、湖畔はN村イントラの「反省会」指向のおかげで、「激タイト系」のターンが大幅に増量されたコースで練習していますが、そういうところって、ラインのごまかしが効かないから、バイクに対して「最適解となる操作」をミニマムな消耗により長時間コントロールすることができないと、きちんと走りきることができないんですよね。さしみさんは、CB1300の巨体からくる威圧感やその挙動に対し、変に逆らわず、基本形に則ったポイントに、無意識に到達し、それを楽しんでいるように思います。
まつもそうですけど、さしみさんも同じく、粘り強く、あれこれ悩みながらも向上心を持ち、功を急がず、様々な練習に取り組むことで、男女関係なしにバイクライディングの深い世界は広がっていくんだなあ、と思っています。
男女の違いからくる体格差、体力差による必然的なライディング・スタイルの違い、というものは個々に出てくるのでしょうけれど、バイクって、別に筋力の限界を問う重量挙げや砲丸投げのようなスポーツではありませんから、いい意味で男女の違いを問わず、それを超えた乗り方をするまつやさしみさんは、はたから見ていて心地よいですね。きっとこの先、さらにじわじわ上達しますよ。FOX親父さんの活躍などをみてもわかるように、年齢も性別も関係なしに、この楽しき道のりは、まだまだ奥があると思ってます。
この週末もよろしくです~。