光Ginjiの「後方ヨシ!」

素敵なライディングと輝く毎日を送る仲間に乾杯!

HMS埼玉・バランス1(Feb.11)

2007年02月12日 11時11分37秒 | 埼玉レインボー

スギ花粉の浮遊をそろそろ敏感に察知できるようになったこの日、バランス・ファーストに参加しました。
あわよくば一本橋で自己最高の記録を出したい、と目論んでの参加でしたが、朝からびゅうびゅう吹き付ける強風。気分が萎えます(^^)。

が、風を言い訳になどできません。頑張ります。

バランス・ファーストは、HMSの中ではカテゴリーとしては初級の範疇に入り、免許取得まもない方や、バイクの低速での取り回しに不安がある方、Uターンに自信が無い方の「怖い・不安」を解消するのがねらいのコースです。

ですので、たとえばHMSの初級や中級にならんで、ぜひとも参加するとためになるコースなのです。終日、低速でバイクを立てたままハンドルを自ら左右に切る操作や、Uターンを集中的に練習することで、もうとにかくカラダにバイクの挙動をしみこませることを狙いとしています。

この日は、パイロンを使った「千鳥走行」「なめらかな減速/シフトダウン/停止/安全確認/速やかな発進」などに加え、一本橋、V字/U字溝、波状路などおなじみ低速課題コースも使いつつ、最終的にはバイクのハンドルをフルロックまで切りながらさらにバンクさせて回転半径を小さくして回るUターン、さらにはその状態でパイロンのまわりを一周する回転までも加えた多彩な内容を練習しました。

バイクの低速はホント、「一日にして成らず」です。一本橋で実感します。ハンドルにつけた腕時計の目測で自分の一本橋を測定しましたが、昨年の 11 月末と同じレベル以上にはタイムは伸びませんでした。根本的に、「その時間以上に長く一本橋に乗っていられる自分」をイメージできるようになることが必要なようです。

アクセルを軽くひねれば簡単に高い速度の出せるバイクにおいて、「足をつかずにゆっくり進む」ことのなんと難しいことか…。そして首都圏の市街地の渋滞においては、安定した低速走行を強いられることのなんと多いことか…。二輪車のバランスを上手くとって運転できる、ということは、そのスキルがそのまま日ごろの市街地の運転に生かせるという点で大きなアドバンテージになります。

まだこのバランスコースに参加したことのない方、低速課題は教習所でやったきり、という方、機会を見つけてぜひ参加してみてください。日ごろのバイクの扱いが違ってくること、間違いなしです。
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HMS埼玉・上級(Jan.27)

2007年01月28日 08時44分38秒 | 埼玉レインボー
こんにちは~。

今年の暖冬はどうやらホンモノですね。1/27(土)、天気予報ですと最高気温14度、3月上旬の気温、ということで、準備体操後は早くも軽く汗ばむ陽気のなかでの練習となりました。今月は毎週HMSに参加してます。自分の場合、暖かい季節になりますと、神奈川の講習会のお手伝い等の予定が入るため、自分自身のための練習は主に寒い時期が中心となります。
(その割には時期を問わず河川敷・湖畔に居る、という声もありますが)

というわけで、路面も暖かな中、今日は比較的タイトなコース設定のなかでの練習となりました。
オンロードが3コース、これに加えて4輪と親子バイクが併催されたため、コース全域をフルに分割しての練習となります。限られたエリアに複数のテーマを盛り込んで練習しますので比較的タイトな設定になりがちです。(ぼくは速度が乗るコースより、キツイところに正確にタイヤを通すような嗜好の練習が大好きです。速いコースは怖いのよ。) KJMさん、NGCさんの持ち味が濃く出るコース。寒い一日を予想し、ハンドルをよく切るコース設定のため、たいへん熱い走りになりました。

(1) アクセルワークこれ、どの時点でアクセルをどのくらい開けたり閉じたりするか、に加えて、「どのくらいの速さで開けたり閉じたりするか」までも考えて、走行中全域にわたって意識すべきポイントです。たとえパーシャルで進行するときでもアクセルワイヤの張りをどのくらいで保つのか、など考える必要がありますね。減速時やコーナーへのアプローチ時には、エンジンブレーキの効く量を制御しながら前後ブレーキを使うセンスが必要、ということですね。巷ではやりの (笑)「もっと寝かせて~、もっと開けて~」の裏にはそういう繊細な操作が必要なんですね。

(2) 見る、ということ師匠から重みのある一言を頂きました。「上達すればするほど、『見る』ということをもっと意識しなければならない。」目線を先行させ、先の状況を的確に把握し、ライン取りを決定することがもちろん重要です。ペースが上がってくるとよりすばやく、さらに先を見通していかなければならない。しかし同時に、今、自分の居る場所、今、タイヤが噛んでいる路面近辺の状況も含めて『見て』やらなければならない、ということですね。ペースが上がるにつれ、タイヤに仕事をさせる量も増え、例えばグリップ限界に近い加減速を行わせることになりますので、予期しない挙動の変化がミニマムになる場所へタイヤを運ぶことが大切です。目線を先行させながらも足元を見る必要。時に、目で『見る』ことに加えて、路面からタイヤを介して得られる情報を手のひら、足の裏、お尻で感じて仮想視覚的に『感知する』ことが大切、ということなんですね。師匠、路面のわずかな荒れや小石も感じながら、あのペースで走り、派手なテールスライドも制御しているようです。「いまそこにある自分」をもっと認識できたなら、パイロンを倒してしまうこともなくなるのでしょう。

ああ、豪快に速く安全に走ること、は、なんと、繊細で的確に走ること、と等価なんですね。
能動的なバイクの操作、速さは結果でしかなく、操作の正確さと繊細さ、認知の緻密さと豊かで滑らかな情報処理能力を鍛えることがまず第一、ですね。奥深いライディングは頭脳指向や肉体指向のいずれにも偏向することなく、すべてが高次元にバランスされたひとつの「作品」として具現される、そんなことを考えながらしみじみと走りたいと思います。

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HMS埼玉・上級(Jan.20)

2007年01月21日 09時50分41秒 | 埼玉レインボー

こんにちはっ。
しばらくぶりの更新です。新年明けても師走のような忙しさでして(笑)。

曇りがちで寒さもひとしおのこの日、テーマは「タイヤを転がす」です。担当はMKWさん。独特の語り口と表現がまるでフランスの絵画のようなイントラさんです。
まずは丁寧なウォーミングアップから。冷えた路面とタイヤの状況を、「手のひら、お尻、足の裏」につたわる感触を敏感にとらえ、そのときタイヤのトレッド面が路面を噛む感じを理解し、アクセルとブレーキ操作へ的確にフィードバックします。カラダのほうも冷え冷えですから、最初はアクションを大きめにとりつつ、体芯から温めていきます。

タイヤを転がす」このイメージは、スクールで行うような比較的速度域の低い練習で顕著に挙動に出るため、じっくり練習しておきたいテーマです。実をいうと僕は従前よりこれが苦手。旋回速度が上がることへの恐れ、バンクしている時間が増えることへの危惧感、これを克服することも課題だったりします。ライディングの幅を広げるには、「ひとつだけの乗り方」ではどうしても不足ですから、がんばります。

実際に練習しているときは、とにかく愉快で楽しくて、「テーマを考えながら走る」こともそこそこに、もう、ひたすら走りがちになりましたが(笑)、少し自分なりにまとめておきます。

       ***

もし、バイクのタイヤが車のタイヤのように「スクエア」な形状だったら、タイヤは転がるでしょうか?もちろん転がりますね。前方へコロコロ転がるには何の支障もないでしょう。ただ、スクエアなタイヤでは     

「十円玉がコロコロ転がり、速度が落ちたとき『グラリとゆれて』進行方向が変わる」

挙動を示すことはないですね。タイヤは立ったままです。 ここでバイクのタイヤの断面は丸いです。このことがバイクに不可欠の「バンクして曲がる」ことをごく自然なものにしているのです。
このイメージを基礎にして、特にバイクでターンするときの倒しこみ、起き上がりの動作に伴う

・タイヤの接地点の位置
・そのときの車軸から接地点の距離(回転半径)の変化に伴う回転数の変化
・そのときの車速変化

を意識してライディングを組み立てることで、滑らかなターンを実現しましょう、というテーマでした。そのときに必然、『タイヤは滑らかに転がり』続けるので、これを練習しましょう、ということです。

たとえば断面は放物線のようなすり鉢状の容器のへりからビー玉を転がすと、すり鉢の底で速度が最大になり、勢いで再びすり鉢の縁に向かって上がっていくにつれ速度が落ちていきます。タイヤ断面をすり鉢に、タイヤの接地点をビー玉にみたててこの動きを考えるとイメージわきますね。断面の丸いバイクのタイヤがバンクして「転がっていく」ときの接地点とその位置に注目しながらライディングを組み立てるとき、この「すり鉢とビー玉」の関係を思い描くと良い、ということです。

自分の場合は旋回の立ち上がりで一瞬バイクを止めてしまう操作がクセなのですが、これはビー玉の動きを途中で妨げ、それをむりやりアクセルオンで再開させるようなものです。このような不連続な動きでなく、「連続的に転がる」動きをもっと取り入れていきたいです。

       ***

この日は他にも複数のコースが併催され、賑やか・華やかな一日でした。嬉しい再開もありました。以前記事にした瞳輝くライダーさんとそのご家族がそろってレディスクラスと親子バイクに参加されていました。若い美人さんなので大きなお子さんのお母さんであるようにまったく見えず(^^)、少なからず驚きましたが、お父さんとご挨拶してびっくり。湖畔で練習をご一緒した方でした。バイクを通じて広がる輪はうれしいものです。きっと家族だんらん、その日は一家で楽しいバイク談義に花が咲いたことでしょう。楽しく安全に、バイクを通じて愉快な時間を共有し、家族の絆を深めていく。素敵なことですね。暖かい気持ちになりました。

冬はまだまだ続きます。それに負けないくらい、暖かいライディングを楽しみましょう。

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HMS埼玉・上級(Jan.6)

2007年01月09日 09時26分33秒 | 埼玉レインボー

みなさんこんにちは~。

成人の日を含めた三連休、とくに前半は各地で大荒れの天気でしたね。
関東地方では特に初日の土曜日 1/6、降水確率100%の絶好の練習日和の中、桶川 HMS の練習初めに行ってまいりました。

もう、なんというか、真冬の氷雨、シビれますね。最高ですライディングにとって、極悪最低のコンディションが全て揃っていました。ちょうど一ヶ月ほど前も雨中での練習でしたが、そのときより格段に厳しい寒さでした。

(1) 極低温でタイヤも路面も冷えまくり。当然、グリップが良くない

(2) おまけに降り続く雨。路面のゴミ/油が浮き始める雨の降り始めよりはましではあるが、アクセルとブレーキにはより繊細な操作を求められる

(3) 完全な防水性を誇るグローブは無い。あるとすればゴム手袋。「冷たい」を通り越し「痛い

(4) じわじわ水の染みるブーツ。午後には、チャプチャプと水を入れた長靴のような状態に

(5) 寒いため消耗する体力。さほど距離を走っていないのに、終わってみるといつも以上に疲れている

(6) (1)~(5)の悪条件で崩れるライディング・フォーム。どうしてもカラダのどこかに無駄な力が入り、終わってみると意外なところが筋肉痛

などなど。こんな日は絶対に無理しないことですね。優しく、あくまでも丁寧に。濡れた路面を撫でるがごとく滑らかさで。でも同時に必要、かつ、十分な強さと確かさで

この日は初級、中級、上級、バランス2、親子に四輪まで多くのスクールが併催されていましたが、こんな悪条件の下、嬉々として練習されたみなさん、きっと得るものが多かったと思います。人間は順応力に優れた生物、この日の操作で試みた『シルキータッチのコントロール』が、2007年のライディングに、深みのある色彩と高い精度でエッジの効いたエッセンスをもたらしてくれること、間違いありません。

いままで暖かな冬だっただけに、寒さはこたえます。そしてまだしばらく、こんな日もあることでしょう。
でも『継続はチカラなり』。必ず花咲く春はやってくることでしょう!

さあ、視線の先にある水平線/地平線に向けて、素敵なライディングをデザインしていきましょう~

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第2回TEC-R安全運転競技大会

2006年12月25日 22時49分46秒 | 埼玉レインボー

みなさん、メリークリスマス!

本当に年の瀬迫る、2006年の最終週、年賀状書き、大掃除、その他もろもろ、忙しい日々をつつがなくお過ごしでしょうか?

さて、12/23(土)に埼玉 TEC-R では第二回安全運転大会競技会が開催されました。参加者は約60名、例年、9月に鈴鹿サーキットで行われるセーフティージャパン・インストラクター競技会の課題を模して行われるもので、日ごろフレンドリーなイントラさんも、この日は気合を入れて厳格に審査をする審判となる、ということで、いつもの HMS とは違った緊張した雰囲気の中での開催となるのでした。

この大会は、

・安全運転に対する意識を高める
・自分の技量を知る
・参加者同士の親睦を深める

という3つの大きな柱を標榜しています。後方確認に代表される目視による安全確認も採点の大きな比重を占めます。競技、ということで、基準タイムが設けられ、これに少しでも近づくには、完成度の高い技量を備えて、これを第一走目から確実に実現するだけの能力も必要となります。そして、この緊張感を共有する参加者同士が親睦を深め、楽しく安全にバイクに永く乗ることへの思いをより多くの仲間と共有する、さらには、たとえば弊ブログにご来訪いただいた多数の皆さんのコミュニティからも、ちょっとした心がけから暖かいバイク社会を支えていくことを可能にしよう、という狙いがあるわけですね。

交通事故の犠牲者は、今年は7,000人の大台を切った、という事実はありますが、それでも7,000人ってものすごく多い数であることは間違いないのですから、これをゼロにする日が来るまで、私たちライダーができることを毎日の生活の中で心がけたいものです。

そんなテーマのもと、大会の幕が切って落とされました。種目は3つ。
(1) 4.5m間隔の直線パイロンスラローム10本+半径4.5mの8の字一周の往復。基準25秒
(2) トライアル車 TLM220 を使ってスタンディング・スティル。基準30秒
(3) コーススラローム。比較的速度の乗るコースレイアウト。基準75秒
字にしてしまうと、そして、何度も走りこめばさほど難易度の高いものではないのですが、これをたった一回のチャレンジで、いつもにはない緊張のなか、しかも自分のベストをつくそうとするところに最大の難しさがあります。血圧と拍動、急上昇です。

で、僕自身の大会の結果ですが、僕はタイム競技が苦手なんですよねー(^^)ナイーブなルックスが物語るとおり、実は繊細で怖がりな性格が災いして、タイムが出せないんです。タイムアタックが1回だけじゃなく、3回やって良いタイムを採用、だっ「たら」、あと2秒でもタイムが良け「れば」もっといい得点が出せました。な~んてね。「たられば」言い出せばキリはないですね。でも、それでも悲願のトライアル車のスタンディング・スティルだけは、思い描いた成果を出せたので大変嬉しかったです。これが他の減点を緩和し、トータルで2位となりました。うちのヨメが、いつも快くママチャリで遊ばせてくれるおかげです。(ってここに書いてもどうせ読んでないですけど。) 壊れたら、また買うからもうちょっと貸してね

思い起こせば7年前、二輪車安全運転大会の県代表になったとき、初めて出会ったトライアル車 TLM がきっかけで HMS に通い始めたので、個人的な思い入れが深いです。豪快な小林直樹さんにも熱心に教えていただきましたし、本多選手にご担当いただいたバランス・スペシャルでも、目から鱗のアドバイスをいくつも頂きました。「トライアルだけは、低速/停止系だけは、譲れない」って思っていましたので、ほんと、嬉しかったです。たかが30秒、されど30秒。バランスの女神とラ・ポールを築くことができました。埼玉の神将、湖畔の妖精のおかげです。

2006年の埼玉での走り納めは、この大会となりました。センターの皆様には 2006 年も本当にお世話になりました。どうぞ良いお年をお迎えくださいませ

2007年も、さらなる飛躍を信じ、頑張ってまいります。

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HMS埼玉・上級(Dec.9)

2006年12月10日 20時35分57秒 | 埼玉レインボー

みなさんこんにちは。

狙ったように朝から晩まで細かい雨が降り続く中()、からりと楽しい HMS 上級に参加してきました。
ううむ。雨だと気分が萎えがちですが、そこはそれ、考え方をポジティブにし、自分のテーマに心を傾けます。積年のテーマは「倒しこみ」。もっと、スパッとイケルはず…。でもこの日は雨でしたので、これを幸いとしてさらなる味わいを求めて笑顔で楽しく練習した次第です。ああ、雨粒が目にしみるぜ。

もはや夏のような路面温度の上昇も望めない今日このごろ、タイヤも冷え冷え。そして路面が濡れているとなれば、まずはタイヤと路面のグリップを最大の関心事としたライディングに専念する必要があります。タイヤのコンディションも大変重要。磨耗していない、溝が深く残ったタイヤで乗らないと、ほんとうに痛い目にあいます。ハイグリップ・タイヤであってもツーリング・タイヤであってもそれは同じ。「ハイグリップ・タイヤは雨に弱い」と言われることがありますが、溝さえあればダイジョウブ。むしろ、溝のない「雨に強いツーリング・タイヤ」などは全然頼りになりません。

そんな車両のコンディションをまずは整えた上での本日の練習は、「タイヤのグリップ力に負担をかけない加速・減速&コーナリング」ということで、ドライの時の自分の乗り方の中で、どういうシチュエーションがタイヤに負担をかけているか、を探るような練習となりました。雨の日は、負担のかかる局面で同じことをやりますと、タイヤが滑りますからいやおうなくその事実を思い知ることになります。

僕は(相変わらず)旋回速度を残してある程度のバンク角のままコーナリングしていく、というのが苦手です。寝ている時間が長いのはどうも不安に思う傾向があり、「ギュッと止め、バタンと寝かせてドカンと加速」を多用する傾向があるのですが、雨の日はそれ一点張りでは良くないこともあるんです。もっと、「まあるく乗る」こと、すなわち動くバイクに対し、正や負の加速度を大きくかけないよう、速度を残しながら向きを変えるよう心がけると良いシチュエーションがあるんです。「スリップしやしないか…」との心配で固くなりがちなライディングを、トラクションを感じ取る感覚を研ぎ澄まし、いつも以上にデリケートな操作にココロを傾け、没頭する。雨の日も気持ちの持ちようで、バイクに対し、有意義で濃密な時間を過ごすことができるわけなんですね。なかなかこれ、できないんだよなあ。もっともっと精進します!

バイク(のタイヤ)と路面の接する面積はせいぜい名刺一枚の大きさ。ここには絶対に限界を超える範囲の仕事をさせてはなりません。タイヤが滑らないように…。湖畔のセンターからお便りが届きました。「ギャグは滑っても問題ありませんが、せめてバイクに乗っているときは 常にツカミが必要です…」。きっとこれを執筆なさったのは…○○さんですね。読み手のココロをツカミましたね

さて、今年は予報どおり暖冬なのでしょうか…。冬は雨のみならず、白いもの、キラキラ輝くものが路面を覆うこともあります。天気予報や実際のコンディションに留意して、この冬もしっかり乗り切りたいですねっ。

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好きこそものの上手なれ

2006年12月05日 00時10分22秒 | 埼玉レインボー

みなさんこんにちは。

この週末は晴天に恵まれまして、空気が凛とし、キモチも引き締まる絶好のバイク日和でした。加えて、冬の優しい陽光が、遅めのピークを迎えた都心の街路樹の紅葉を柔らかくキラキラと照らし、忙しい師走にあってほっと心が安らぐ瞬間に満ちた二日間でもありました。

好きこそものの上手なれ」バイクにももちろんこれは当てはまります。土曜日は、とあるバイクのオーナーズクラブのメーリングリストの有志が集まって、「貸切HMS」が開催されました。このスクールはオフライン・ミーティングも兼ねており、年に4回ほど、もう3年も続いている貸切スクールです。これもやる気あふれる幹事さんの高い志と、「愛車であるビッグバイクを少しでも上手く乗りたい!好きで購入したバイクなんだから!」というやる気あふれる参加者のみなさんの気持ちが推進力となってこれまで永く続いてまいりました。

この日初めてバイクのスクールに参加する方もいらっしゃいました。初めてお会いした方で、もうすぐ還暦を迎える、というナイスミドルの方でしたが、はじめこそ走り方に若干のぎこちなさはあったものの、午前中の練習を終え、昼食時にお話をしたときに、

「いやぁ、こういう練習、難しいけど面白いですね!楽しいです!

とおっしゃったときのキラキラした眼の輝きが印象的でした。楽しい、と思う気持ち、ある程度の年齢となってからバイクに乗り出したという自覚と上達への意欲、そして、何より安全に確実にバイクと向き合って行きたい、という真摯な気持ちは、年齢や性別を越えて確実にバイクの操作が正確になり、ゆとりのライディングが身につくことにつながることは確実です。

さらにこの日、前々日に夜行バスを使って関西・大阪方面からはるばる埼玉までお出でになり、パイロンを友とした方が男性、女性、それぞれ一名ずついらっしゃいました。滋賀からお越しの男性はとにかく距離をものともせず、サーキットそばのHMS、そして、湖畔のHMSにも気軽に足を運ぶ練習熱心な方です。「好きこそものの上手なれ」今回は残念ながら腰痛ゆえに走行を休み、撮影係をかって出たナイスガイ、I さんが参加者の写真をばっちり撮影してくれたのですが、その写真をみてもこの滋賀の方の成長は著しいものがありました

そして、何より明るく美しく、この方がいらっしゃるだけで光Ginjiのみならずみんなが元気になるもう一名の女性の方は、実はすでに相当の凄腕ライディングを身に付けながらも、さらに正確、かつ、リスクが少なく、一点も非の打ち所の無いライディングをさらに練磨し身に付けたいっ、との心意気にあふれ、関西よりお越しいただきました。私など、このように記事にさせていただくにも恐れ多い「二輪バランスの愛のビーナス」なのですが、非常に研究熱心であり、担当いただいたHMSのイントラさんの持つ全て、教えていただく一字一句、一挙手一投足を残らず吸収しようとする熱心さには、本当に脱帽です。「好きこそものの上手なれ」ここにもキラキラと健在でした。

ご担当いただいたイントラさん、このように練習熱心なみなさん、そして走行の様子をデジカメおよび動画で喜んで記録してくれたIさん、みんなの手作りで気持ちがひとつになったスクールの開催が、「好きこそものの上手なれ」、好きなバイクをより楽しく、キレイに安全に乗っていくひとつのステップとなるのはとても嬉しいことだ、と思った、暖かい冬の週末でした。

こんな話を聞いたことがあります。伸び悩んでいる生徒がインストラクターに尋ねたそうです。

「先生、私はバイクに上手く乗れるようになるのでしょうか?」
「そうですね…。大切なのは『バイクに上手く乗れる』かどうかではなくて、『上手く乗りたいかどうかだと思います。あなたはバイクが好きだからここへ来ました。わかりますね。その気持ちがあれば絶対にダイジョウブです

これ、至言だと思いました。「好きこそものの上手なれ」、ココロに暖めたいコトバです。

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チーム・マ…違った、HMS埼玉・バランスセカンド(Nov.5)

2006年11月06日 01時26分57秒 | 埼玉レインボー

こんにちは~。

連休の最終日の河川敷は華やかでした。やっぱりチームマリなわけですよ。というわけで、ぼくもビューティーにハートフルなライディングを練習してまいりました。なあんて。実際は、素敵なレディースのみなさんの走るコースの手前の不整地で、何十回トライしても絶対に後輪が外側へ流れ内足をついてしまう難セクションに魂の8割を吸い取られてしまうような熱い走りを展開、すなわちバランス・セカンドでトライアル車 TLM220 とともにいい汗かいておりました。
(魂の残り2割は、レディスのみなさんが何の練習をやっているのか聞き耳を立てるエネルギーとして温存されました。)

朝の高崎線の中で、ヘルメットを膝にちょこんと抱えて不安そうにしているレディスの方は、まず間違いなく桶川で降ります。しかしながらTEC-Rのバス専用のバス停の場所はわかりにくく(あるのか?無いよ。)、初参加の方は必ずキョロキョロなさいますので常連チョイモテ・オヤジとしては量販家電の店員のごとく、積極的にお声がけするようにしています。この日も不安そうにしていたお一人のレディスの方に、明るい笑顔を取り戻すことに成功いたしました。

でもやっぱり、初めて、って不安がつきもの。何が起きるかわからないし、痛いかもしれない。でも、今は怖さいっぱいの自分のバイクを少しでも楽しめるように乗りたい、と勇気を出して初めてバイクの練習に参加してみました、というその心意気には素直に賞賛を送りたいですもんね。

…って、こればっかり書いていると

「お前はバラ2で練習してたのか、レディスに目移りしていたのかどっちだよ?」

と突っ込まれそうですが、交通の周囲の状況を注意深く読み取ることが安全運転の重要なスキルである、との精神に則り、胸を張って「両方です」といえるチョイモテ・オヤジの愛読雑誌は、ヤングマシン誌ではなくL+BIKE誌、モーターサイクリスト誌ではなくファッション誌LEON です。て、お前ジローラモかよ?

で、トライアル車。TLM とはもう6年くらいの付き合いになります。HMS 受講のきっかけが小林直樹さんの「HMS・トライアル入門」でした。僕にとっては思い入れのある車両です。ライディングの幅も楽しみも広がりました。マーカーの置き方ひとつでただの緩斜面、楽勝だったコースがにわかに超難関なコースに変化する。そんなドラマティックな一面にもチャレンジ心を掻き立てられてまいりました。

トライアル車には、

メンタル面がライディングに及ぼす影響の大きさ

も強烈に教えられました。「このセクション、行けるかな…ダメかな。」という中途半端な気持ちでアタックすると、絶対に玉砕します。間違いないです。
絶対いける!大丈夫!」という岩をも砕く信念を抱えてアタックし、はじめて何とかなるのがトライアル。そしてそのときの達成感と喜びは、他にたとえようがなくただもう笑顔・笑顔。というわけで、虜になってしまうのがトライアルの特徴だったりしますね。
これは、意中の女性に一輪のバラの花を捧げ、ひざまづいて次の休日にデートを申し込み、「はい。」と小さくうなずいて承諾してもらったときに喜びに酷似しています。って、またそっちに話を振るのかよ?

しかし、今日のセクション、玉砕しました。いちばん最後に設定された「ヒューム管超え、着地後左に振ってすぐに右へのきつい弧の昇りのキャンバー・ターン」は何回やっても、十何回やっても、何十回やっても絶対に最後に後輪が左へ流れ、右足が出る、という絶望の超難関でした。イントラさんすら通過できない難関モンスター。結局最後までクリーンは出せませんでした。悔しさいっぱい。でも楽しさそれ以上。リベンジをココロに誓うからこそ、また次が楽しめるのです。

「一山超えればまた一山」人生そのものがトライアルです。頑張ってる人のデイリーライフは、いつもクリーンで通過!ですね。

「継続はチカラなり」。今日初参加のみなさんも、またのお越しをぜひぜひ!


HMS埼玉・上級(Nov.3)

2006年11月06日 01時13分09秒 | 埼玉レインボー

3連休、大きな天気の崩れもなく行楽日和な三日間でしたねー。2006年のバイクシーズンのイベントもほぼおしまいに近づきつつあり、二俣川の講習も先週で終了し、自分の練習の時間を増やすシーズンがやってまいりました。

というわけで3連休初日は、河川敷で上級の受講です。この日の設定イメージは『もてぎのコース』、ということで相当に速度の乗るコース設定の中での的確な操作を探っていく練習です。(メモ風に書いておくとT木さん、K島さんのご担当。) 始まる前から

「今日のコースは大変に危険な設定です。くれぐれも無理しないでください」

との注意があり、最近、湖畔で『危険』の意味はたとえば、「4m幅の直列パイロン50本」とか、「CB1300 ではフルロックしかあり得ないようなオフセット30ターン」などのコースである、という認識に染まりつつあった自分にとっては、危険、ときいてわくわくした不埒者であったことを吐露してしまいますが、

「そうか、速度の乗る対面通行も危ないわ。そりゃそうだ。」

と我に返った次第です。

さて、みなさんは、スクールでの練習の目的は何だと思い、参加されていますか?……。これ、決まった答えはないんですよね。それぞれ、参加する人のキモチ次第で、百人百様の答えが出てくると思います。もちろん『テーマ』としての『目的』は

安全につながるゆとりと余裕のバイク操作を習得する・安全マインドを醸成する

に集約されますが、個別の技術的な内容に対して、何をどれだけ練習すれば「ここが終点」という絶対的なものはなく、それぞれに思うところがあるかぎり、目標を高く設定し、そこへ到達するための楽しく苦しい長い道のりはいくらでも続くと僕は思っています。

たとえばこの日の高速寄りの練習での走り方では『正解』はひとつではありません。ギッチギチにパイロンで固められたパイロン・コテコテ系の狭いコースでは、ラインをタイヤ幅1本分でも外してしまうと、もう通過さえままならず破綻してしまうような「このラインで走らなければならない」絶対的な解が比較的浮き彫りになりやすいのですが、高速系のコースでは(もちろん、レースでタイムを削りとる、という明確な目的のもとでは、正解の幅を狭めやすいという事実はあるにせよ、)練習のなかで走り方の自由度は高く、いろいろな走り方を習得するまたとない機会となります。

直線的に加速するラインを長く取り、減速を短時間で行い、バンクの時間は短くしてすばやく向き変え、バイクを立てて明確に加速

を練習するもよし、

旋回速度を高めに保ちながら向きを変え、その後の加速につなげるために旋回の半径は大きくとり、トレードオフとしてバンクの時間は長く深くなるが、アクセルを当てる時間の総計は長めになる走法

にトライするもよし、というわけです。「正解はどちらか?」ではなく、どちらも使い分けられることが重要だと思います。僕自身は前者の指向性が強いので、この日の練習は、

ストレッチするのをしばらくサボった筋肉を久しぶりに伸ばした

感覚のうちに興味深く終了いたしました。

この日はまた、遠路はるばる、日ごろは湖畔に集う仲間が桶川までお越しでした。都内の渋滞を抜けるのが大変だったようで、無事帰着され残りの連休で疲労回復されていれば良いのですが。河川敷と湖畔の距離がさらに一歩近づいた心持ちでした。

さまざまな経験は血肉となり骨となる。百里の道も一歩から。これからトレーニングには好適な季節ですね。

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試しに(3)

2006年09月19日 09時23分57秒 | 埼玉レインボー

これは直パイ復路。サムネイルがみな同じ、っていう点もご容赦を。:-) 容量制限がなければつなげてアップできるんですけどね。
それにしても、バイクはアクセルオンで起き、アクセルオフで寝る、というのがよくわかる美しい挙動です。

***(以下、後に追記)
早速、みなさんからコメントを頂きましてありがとうございます。
この種目、というか、この大会では乗車姿勢・操作方法も厳しく問われます。フロントブレーキも4本指操作なんですよね。したがって、このストレートパイロン部分もそれが適用されます。僕らが通常走るときは、一本指か二本指をレバーにかけっぱなしでアクセルを操作することも多いと思いますが、ここでは必ず4本の指定。「握り替え」に時間がかかるので、ひょっとすると我らが大将、使っているのはリアブレーキだけかもしれませんね。
ブレーキを制する者がアクセルを制する。そんな説得力ある走りです。止められなければ開けられない。頑張って少しでもこの領域に近づきたいと思います。

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