今日は夜になって風向が北寄りとなり、向かい風の中をヒーヒー言いながら通常時の3分落ちで自転車漕いで帰宅してまいりました。
さて、こういう日はクラッチのお話をするに限ります(なんでやねん)。 数日前に右足のブレーキペダル、左足のチェンジペダルのネタを展開しましたので、こんどはハンドル周りのポジションを自分にぴったり合わせて、バイクがカラダの一部となるように微調整しましょうね。
そもそも、クラッチって何でしょうね。「切る」とか「つなぐ」とか言いますが。
カタカナで知られたコトバになっちゃってますが、clutch は、「つかむ、捕らえる」という意味ですので、
エンジンの回転を『つかんで』後輪に伝える
ということになりますね。 クラッチが完全につながっていればエンジンの回転は100%『つかまれて』後輪に伝わり、クラッチレバーを完全に握れば、エンジンの回転を『つかむのを止めて』後輪へは伝えないようにし、エンジンだけ空回りさせてやる、ということになります。
実際にエンジンの回転を『つかんで』いるのは、レバーで握った先にある「クラッチ板」という回転する複数枚のこすれあう円盤なのですが、その円盤どうしのこすれ具合を3つに大別することで、クラッチの動作を理解することができます。
・ぴったりくっつき、一緒にまわる クラッチはつながっている
・円盤どうし離れあって、こすれていない クラッチは切れている
・ほどよくこすれあっている 半クラッチの状態
これらのなかでストリート走行で大切なのは、やはり、
「自由自在にクラッチを切ったり、どんぴしゃの半クラッチ状態を作ること」
ですので、クラッチレバーを自分にとって「自然な位置」で捜査できるような角度に取り付けてやることが必要です。クラッチレバーが妙に下向き過ぎていたり、上向き過ぎていたりすると、昨日の僕ではありませんが手首を傷めます。
基本は水平よりやや下向き、そっとハンドルとレバーの上に手をおいて肩から指先までが自然な直線を描くような高さに角度を定めます。写真はトリッカーのクラッチレバー部ですが写真中央、ミラーの付け根の直下のプラスネジを2本、プラスドライバーの#2番で緩めて調整します。
角度が定まったら、次はレバーを握って離して、握って離して、をくりかえしてみて、
・レバーを握り切ったらクラッチが完全に切れる
・レバーから手を離したらクラッチが完全につながる
のいずれも守られる範囲のなかで、自分にあった「遊び」の量を調節します。遊びは、メンテ本には「レバー先端で1~1.5cm」という風に書いてありますが、人によって好みがありますので、写真の右下よりの銀色の大きな切れ込みの入った丸いロックナットを緩め、小さいほうの丸い部分を時計回りにねじ込んだり、反時計まわりに引き出したりして、気持ちのよい握り心地のところを探します。
気持ちよい塩梅の位置が決まったら、丸いロックナットを締めこんで調整終了、となります。
このレバーの調整の場合も、ペダル調整のときと同じく実際にライディングで使うグローブをはめて行うとなお良いですね。
半クラッチは、とくに渋滞時に極低速で安定して走行するためには欠かせない操作です。クラッチの「つながる」と「切れる」の間の半クラッチは、実は「ちょっとつながっている」「半分くらいつながっている」「多少滑っている」などを中心にして、何段階もの『つながり加減』があり、これをどれだけモノにするか、によって、あなたの低速走行の安定感が格段に増すことになります。
そういう微妙な操作を可能にするのは、やはりこのような、こまめなレバーのポジション調整が第一歩、というわけです。 ビバ、半クラッチ です!
さて、こういう日はクラッチのお話をするに限ります(なんでやねん)。 数日前に右足のブレーキペダル、左足のチェンジペダルのネタを展開しましたので、こんどはハンドル周りのポジションを自分にぴったり合わせて、バイクがカラダの一部となるように微調整しましょうね。
そもそも、クラッチって何でしょうね。「切る」とか「つなぐ」とか言いますが。
カタカナで知られたコトバになっちゃってますが、clutch は、「つかむ、捕らえる」という意味ですので、
エンジンの回転を『つかんで』後輪に伝える
ということになりますね。 クラッチが完全につながっていればエンジンの回転は100%『つかまれて』後輪に伝わり、クラッチレバーを完全に握れば、エンジンの回転を『つかむのを止めて』後輪へは伝えないようにし、エンジンだけ空回りさせてやる、ということになります。
実際にエンジンの回転を『つかんで』いるのは、レバーで握った先にある「クラッチ板」という回転する複数枚のこすれあう円盤なのですが、その円盤どうしのこすれ具合を3つに大別することで、クラッチの動作を理解することができます。
・ぴったりくっつき、一緒にまわる クラッチはつながっている
・円盤どうし離れあって、こすれていない クラッチは切れている
・ほどよくこすれあっている 半クラッチの状態
これらのなかでストリート走行で大切なのは、やはり、
「自由自在にクラッチを切ったり、どんぴしゃの半クラッチ状態を作ること」
ですので、クラッチレバーを自分にとって「自然な位置」で捜査できるような角度に取り付けてやることが必要です。クラッチレバーが妙に下向き過ぎていたり、上向き過ぎていたりすると、昨日の僕ではありませんが手首を傷めます。
基本は水平よりやや下向き、そっとハンドルとレバーの上に手をおいて肩から指先までが自然な直線を描くような高さに角度を定めます。写真はトリッカーのクラッチレバー部ですが写真中央、ミラーの付け根の直下のプラスネジを2本、プラスドライバーの#2番で緩めて調整します。
角度が定まったら、次はレバーを握って離して、握って離して、をくりかえしてみて、
・レバーを握り切ったらクラッチが完全に切れる
・レバーから手を離したらクラッチが完全につながる
のいずれも守られる範囲のなかで、自分にあった「遊び」の量を調節します。遊びは、メンテ本には「レバー先端で1~1.5cm」という風に書いてありますが、人によって好みがありますので、写真の右下よりの銀色の大きな切れ込みの入った丸いロックナットを緩め、小さいほうの丸い部分を時計回りにねじ込んだり、反時計まわりに引き出したりして、気持ちのよい握り心地のところを探します。
気持ちよい塩梅の位置が決まったら、丸いロックナットを締めこんで調整終了、となります。
このレバーの調整の場合も、ペダル調整のときと同じく実際にライディングで使うグローブをはめて行うとなお良いですね。
半クラッチは、とくに渋滞時に極低速で安定して走行するためには欠かせない操作です。クラッチの「つながる」と「切れる」の間の半クラッチは、実は「ちょっとつながっている」「半分くらいつながっている」「多少滑っている」などを中心にして、何段階もの『つながり加減』があり、これをどれだけモノにするか、によって、あなたの低速走行の安定感が格段に増すことになります。
そういう微妙な操作を可能にするのは、やはりこのような、こまめなレバーのポジション調整が第一歩、というわけです。 ビバ、半クラッチ です!