こんにちは。
なんだか週末ばかり狙って雨、でして、僕のバイクのブーツは3週ほど連続して中まで水が沁みて、それを乾かして、の連続の憂き目に会っています。グローブも同様です。グローブはそろそろ穴があくかもしれません。スクールで行うような走り方が多いと、グローブも消耗品です。
さて、一昨日の日曜もそんな雨の日でした。この日、とあるライディング・スクールのスタッフとして参加していたのですが、チーフのタイムリーなアイデアで、
「ブレーキのロック体験をしよう!」
とあいなりました。まさに雨の日しかできない訓練です。
みなさんは、思いのままにフロントブレーキやリアブレーキのロック状態を作りだすことができますか?
そしてそのロック状態を、意のままにリリースすることができますか?
いわゆる、「ABS動作」を機械まかせではなく、ライダー自身が作り出しうるかどうか、ということなんですが、ブレーキを100%使う、ということは、いうまでもなく咄嗟の場合の操作で、生死をわけることになることにつながる大変重要なことです。
「ロックしたらリリースする。特に前輪のロック状態の継続は、確実に転倒につながる」
ということは知識として知っていた上で、さらにロック状態をいち早く感知する能力は、実際にロックさせた練習をしないと身につきません。ロックをカラダで経験したことがなくて、ロック状態になってしまい、「あれ、これがロックかな?リリースしなきゃな…」と思ったときにはすでに肩から地面に叩きつけられていますから…。
この日のスクールでは、まだ免許をとって間もないビギナーの方も大勢いらっしゃいまして、当然ですがおっかなびっくり、最初はなかなかロックさせられない人も、思い切りロックして転倒寸前までよろける人も両方居ましたが、雨で滑りやすく低速域でもロックしやすい路面であることを奇貨として、練習時間の最後には、みんなひとまわり大きく成長していたのが頼もしかったです。
そして、誰しもが、
「ロック状態はやっぱり怖い。できることならロックさせるようなブレーキが不要な運転をしなくては。」
とココロから思って頂いたようでした。
#最後はみな盛大に大胆にロックさせられるようになって、見ているこちらとしては、いつ転倒者が出るか…と冷や冷やものだったくらいでした。
(ブレーキ道は終点なく続き、練習と練磨あるのみ、ですね。)
実際は、土曜日には書店に並んでいました本書です。
テーマとしては「交差点の安全な曲がり方」です。前記事では法規を話題にしましたが、こちらは実技編、と言えるでしょう。深くうなずくことしきり、の記事です。
そういえば、2005 年の交通事故の犠牲者が7,000人を切った、という記事が何日か前に新聞に出ていました。亡くなる方がどんどん減少するのは悲願であり、望ましいことですが、安心できないのは、事故の件数自体は依然多いこと、負傷者は減少していない、という事実です。そしてそういう事故の多くは交差点で起きている、ということです。
たしかに、油断したり魔が差したりするのも交差点。ゆとりを持って運転しなければ…。
他に、浜名湖のトライアル入門も載ってます。とても楽しそう~♪。
毎度のことながら、お勧めの一冊です。
(この記事の師匠のようにCB1300を操りたい…)
みなさんこんにちは。
これから全国各地で、『交通安全運転大会』の予選が行われ、8月の暑い鈴鹿へ向けての熱戦が繰り広げられますが、よく、
「法規走行って、何が正しいの」
と尋ねられます。この答えは簡単でもあり、難しくもありますが、「正解」は法規として条文化されていますから、あいまいなところは原則、ありません。免許を取得するときに習ったとおりです。
自分のメモのためにも、関係ある箇所を道路交通法から抜き出してみました。
【横断歩道手前、停止車両の側方通過】
第38条2: 事両等は、横断歩道等(当該車両等が通過する際に信号機の表示する信号又は警察官等の手信号等により当該横断歩道等による歩行者等の横断が禁止されているものを除く。次項において同じ。)又はその手前の直前で停止している車両等がある場合において、当該停止している車両等の側方を通過してその前方に出ようとするときは、その前方に出る前に一時停止しなければならない。
【踏切】
第33条: 車両等は、踏切を通過しようとするときは、踏切の直前(道路標識等による停止線が設けられているときは、その停止線の直前。以下この項において同じ。)で停止し、かつ、安全であることを確認した後でなければ進行してはならない。ただし、信号機の表示する信号に従うときは、踏切の直前で停止しないで進行することができる。
【交差点の右折】
第34条2: 自動車、原動機付自転車又はトロリーバスは、右折するときは、あらかじめその前からできる限り道路の中央に寄り、かつ、交差点の中心の直近の内側(道路標識等により通行すべき部分が指定されているときは、その指定された部分)を徐行しなければならない。
【合図など】
第53条 車両(自転車以外の軽車両を除く。第3項において同じ。)の運転者は、左折し、右折し、転回し、徐行し、停止し、後退し、又は同一方向に進行しながら進路を変えるときは、手、方向指示器又は灯火により合図をし、かつ、これらの行為が終わるまで当該合図を継続しなければならない。
2: 前項の合図を行なう時期及び合図の方法について必要な事項は、政令で定める。
…などと、堅苦しい条文で書き出してみましたが、もっとわかりやすいのは、免許の更新のときにもらった「交通の教則」の冊子です。ここには、上記の条文をわかりやすく言い換え、具体的な走り方が書かれてあります。
安全運転大会に出場する、ということが、ときにこういう、
「もう忘れちゃったなあ、法規…。どれ、一度、教則を読み直してみるか」
というキッカケになるのは、良いことだと思います。
(落ち着いて、普段の実力で楽しんでください参加者のみなさん!)
みなさんこんにちは。
バイク乗りにとって、「快適な季節」が大変に短いと感じる今日このごろです。ちょっと前まで
「寒っ!」
だったのに、もうすでに、少し走っただけで
「暑い~!」
ですね。特にスクールなんかでの練習走行だと特にそうです。でもこれが、山岳地帯のワインディング走行や、高速道路をつかっての長距離移動だと、「やっぱりまだ涼しいかな」となるわけで、風を肌で感じるバイクならではの難しさがここにあります。
寒さに対しては、
「重ね着をする」
という比較的単純なベクトル方向で考えて、まあ差し支えなかったところを、夏の暑さに対しては、
「薄着で通気性が良くて、しかしながらプロテクション効果も視野において。」
という複数のバランスを取って服装を考える必要があります。機能とファッション性と安全性。これのバランシングはライダーの真価が問われる部分でもあります。
バイクに乗るときのウエアは、そういう意味で、「機能・安全性第一」であるべきですね。裾が長いヒラヒラしたウエア、冬であればロングマフラー等、可愛いのかもしれませんが、たとえばそれが転倒時にチェーンに巻き込まれる可能性を考えたり、とっさの動作を妨げるものであればこれは避けるべきものでしょう。暑いから、といってジャケットを腰に巻いたり、なんていうのも危険です。極力、体の動きを妨げず肌にフィットするウエアを着るトライアルの選手がなぜそれを着るか、を考えれば自明ですね。
また一方、プロテクションを譲らないあまりに、着込みすぎて熱中症でアタマが朦朧として正常な判断が遅れるようでは当然危険ですし(実際、ぼくはそうなったことがあります。)、涼しいからといって、東京から名古屋までTシャツ一丁で走ると、実は激しく疲労したりします。
年々、バイクウェアとして販売される商品は、良いものが出てきていますが、「究極・完全」なものは存在しないでしょう。しかし、バイク乗車において「究極・完全」に近づく努力が大きくなされるのもバイクウエアの特徴ではあります。そのあたり、うまく自分にあったものを選択し、自分のライディングに最高にフィットし、安全かつ快適なスタイルをまとって、夏を乗り切りたいものです。
最高のファッションが最高のライディングをつくるのではなく、最高のライディング(もちろん、速さだけじゃないです。安全と優しさ、そして耐久力を含めた総合的なベストライディング)が、そのライダーのファッションを輝かせる、というわけですね。
(熱中症ゼロ、をめざして。)
写真のPW50という小さなオートマのバイクを使い、「補助輪なしで自転車に乗れる小学生」が対象となる楽しいイベントです。
ヤマハのオフロード・ミーティングやオフロード・フェスタに併催されているものですが、家族で楽しめるイベント、ということもあって毎回人気が高く、一日に行う4~5ラウンドはほぼ満員な状態です。
なにしろ相手は小学生。難しい理屈や原理の説明なんか通用しません。「カラダで走りを覚えるのみ。」それでもみんな、まず間違いなく1ラウンド40分のなかで乗れるようになります。最初はバイクに触るのも始めてだった子供が、最後にはちょっとしたパイロンスラロームさえ自在に走れるようになりますから、スタッフをやってるこっちとしても本当に楽しいものです。
中には、アクセルを開ける「さじ加減」が最初はわからず、とにかく全開でコーナーに突っ込む勇ましい子もいます。(本人もかなり怖いはず。)それでも、誰も教えていないのに左手でリアブレーキを当てながらターンしていくのを見たときにはこちらが驚きました。いやほんと、理屈じゃなくてカラダが覚えるんですね。
そんな子供達に与えるアドバイスはもちろん最小限です。
「曲がり角では右手のアクセルを戻すんだよ。」
「曲がるときには前のお友達のほうを向いてゼッケンを見るんだよ。」
それだけで見事に小さなライダーの誕生です。お父さん、お母さんもおお喜び。デジカメ、ハンディカム大活躍です。きっとその日の家族団らんは暖かなものになったことでしょう。
このような親子バイク、ヤマハのイベント以外にもレインボーや NMCA の主催のものなど、いろいろありますから、ライダーのお父さんお母さんは要チェック、なイベントだと感じます。われわれスタッフも暖かな気持ちで帰途についたのでした。
(子供達の可能性は∞ですね~)
ゴールデンウイークが明けて一週間、待ち望み気味だった週末は残念ながら雨模様の幕開けになってしまいました。そんな雨の中ですが、神奈川県の二俣川試験場の二輪車講習が開催されました。
雨の降り出しが前日よりも前倒しの天気予報となり、講習時間の開始時にはすでに雨カッパなしではびしょぬれになる状況でしたが、50名ほどの熱心な参加者のみなさん、白バイさん、そしてスタッフたちのチカラによって、雨でしかできない貴重な練習ができたのではないか、と思います。
バイク乗りにとって、雨は避けたいところなんですが、残念ながら生身のカラダで風を切って走りますので、100% 雨を避けることはできません。そして、雨だからと言ってツーリングを途中でやめてバイクを置いて帰るのも無理な話です。 (前回にも似たこと、書きましたね。) ならば、雨とも楽しく付き合いましょう、というわけで、あえて雨でも練習する。そんな経験のなかから身につくものは必ず公道での走りにつながりますし、不安やスリップへの恐怖などメンタル面でのネガな要素を小さくすることにつながることでしょう。
たいていの皆さんは、晴れの日の講習よりも、アクセルの開けっぷりもブレーキの強さも控えめでした。実際は、タイヤのグリップにはまだ余裕があるんだとは思いますが、控えめでおおいに結構だと思います。まずは「控えめに操作する」という繊細さが身につくと、バイクの扱いも丁寧になりますしね。
さきほどのニュースでは、奄美大島が梅雨入りした、と報じておりました。関東地方もあと一月するかしないかで蒸し暑い雨の季節に突入です。避けられない雨ならば、あえてそれを楽しむ余裕をココロに持ち、帰宅したら汚れたバイクを丁寧に洗ってやり、濡れたブーツやグラブを丁寧にメンテしてあげれば、天気は雨でもライダーのココロの中は爽やかな快晴となることでしょう!
P.S. 最近、ヤマハのキッズバイク・スクールというイベントをお手伝いしております。明日は三重県のいなべ市で開催予定です。今後、全国規模で開催がありますのでチェックしてみてください。
また、貸し出しバイクで講習を行うリターンライダー・スクールも開催が決まったようです。こちらも check it up! です。
(良い週末を!)
GWなどもあって、ちょっとご無沙汰していた自転車通勤、今日は午後からは雨の心配もなし、ということで久々に(3週間ぶり)、片道 21 Km漕いで往復しました。
季節はしっかり巡っていますね。バイクもそうですが、自転車もはっきりと風のにおいや空気の感触を肌で感じます。夜、川沿いのサイクリングロードを走っても、もう風はまったく冷たくありません。また、冬のころとはちがって、湿っぽい湿度の高さを感じます。 通勤の帰路で、お腹も空いていたのでまっすぐ帰宅しましたが、そうでなければ思わず寄り道をして、ちょっとした「日常の中の非日常」を体験したくなるような、そんな新緑の季節の一日です。
自転車にしてもバイクにしても、物理的には不安定な乗り物なのに、なんでこんなに乗るのが愉快で爽快なんでしょうねえ。走ってそよ風を受けるのも楽しければ、あえてスタンディングに挑戦し、静止するのも楽しい。 思いどおりに手足のように操りたい!その爽快さ。
なんてことをつらつら考えながら、ペダルを漕ぐのもこれまた愉快です。ぼくの中ではバイクの原点は、「小学校の校庭で乗りまくった自転車」につながっていますから。
(週末、晴れますように。)
やぁ~。連休最後の最後で雨になってしまった関東地方ですが、よりによってその日に練習の予定を入れてあった僕でした。
それでもまだ午前中はなんとかドライな路面で GW ボケを払拭しつつ感触を取り戻すことができまして、午後からは本格的なウエット路面での練習となりました。
「雨の日は滑りやすいから気をつけて。」
とよく言われます。このこと自体は正しいと思いますが、肝心なのは「気のつけ方」ですよね。
何について、実際に何をどのくらい気をつけてどうすればいいのでしょう?それをほんとうに自分のカラダで、五感で感じ取るのが「雨天時のスクール」であるとも言えます。
どの操作をどの状態で、どのくらいラフに行うと晴天時では見られない挙動が出てしまうのか?これはもう、実際に、そういう挙動が出る過程を体験しないとなかなか覚えることはできないわけです。
実際の公道では、「用心し過ぎるに越したことは無い」ですが、ウエットな状況を恐れるあまりに、他の交通の円滑な流れまでも妨げるほどに「自分だけゆっくり走る」状況ばかり作ってしまうと、別の側面の危険が高まってしまう、ということにもつながります。安全なつもりでも、乱れる流れのもとに危険が忍び寄ります。
そんな雨の日に心がけるのは、コトバで書くと、『急』のつく操作(急発進、急加速、急ブレーキ)は禁物、となりますが、雨の日でも路上では予期せざることは多数起きます。刻々と変化する路面、不意の飛び出し、出会い頭。山道ツーリングでも、雨だからと言ってタイトなコーナーが緩くなってくれるわけではありません。ウエット路面、視界の悪い雨、延びる制動距離、という悪条件のもとでも、能動的にバイクを操作してあげないとバイクは言うことを聞いてくれないですし。バイクに乗せられるのではなく、乗りこなす。その真髄は雨でも不変ですからね。止まるべき時に、しっかり止まる。雨なので、その距離で止まれないならしかるべき巡航速度を自ら選択する。なかなかにライダーの頭脳は雨の日でも忙しいライディングに終始するわけです。
GW もこうして終わり、そうこうしているうちにライダーには憂鬱な梅雨もやってきます。雨でも走らなきゃいけない場合もあります。溝が十分深く残ったタイヤを履き、整備も万全にしたバイクで、たとえ雨でもライダーのココロは晴れやかな状態で、その雨すら楽しんでライディングしたいですねっ!
(そして、完全な防水のカッパ、は存在しないので、替えのパンツも忘れずに~。)
みなさんこんにちは~。
GW 真っ只中ですねー。暦どおりで休んでも5連休になる、ということで、みなさん色々な計画をエンジョイしていることと思います。 ネットワーク越しに会社へアクセスすれば仕事ができてしまう僕も、自主的に今日はアクセスを自粛です。
特にロングで出かける予定を持たない(持てない)この連休、練習も開催がなく、
「のんびりバイクとつきあうかぁ、組みかけのPCを仕上げたり、家の無線LANを整えるかぁ。etc, etc…」
といろいろやっておきたいコト満載で始まったわけですが、それにしても、スゴイのは早朝からの高速道路の渋滞!首都圏からの脱出はなかなか容易ではないようです。東名も中央道も関越も東北道も常磐道も、目覚まし代わりにかかる7時のラジオでは、すでに30~40キロレベルの強烈なヤツを報じています…。
「ちょいとフラリと山の空気を吸いに行くかぁ…」
の思いが、
「よっしゃ、メンテするか。その前に爪、切っておこう。」
に変わっている連休2日目の僕の朝です。
#早起きして渋滞フリーの軽い日帰りライドをエンジョイすれば、明日あたりですかね。
(皆様、思い思いのGWを満喫されますように!)