光Ginjiの「後方ヨシ!」

素敵なライディングと輝く毎日を送る仲間に乾杯!

神奈川・講習こぼれ話

2007年04月23日 22時57分13秒 | 二俣川

先週の土曜日の二俣川の試験場での安全運転講習会で、僕は1班を担当したのは先の記事に書いたとおりなのですが、スラロームのときに参加者のみなさんの後ろを追走しているとき、嬉しいことがありました

みなさんの後ろを走りながら、乗車フォームや操作、ライン取りなどについて、良い点、改善するとさらに良くなる点、などを見つけ、実用的なアドバイスをしようとトライしています。

参加者の中に、僕より少し年上の方で、CB750 の方がいらっしゃいました。この方、決してペースは速くないのですが、アクセルのオンオフが丁寧で、走行ラインの選び方も的確。それになにより、上半身から下半身までのライディング・フォームがとてもナチュラルで、無駄な力をかけることなく、意味無くバイクをこじることもなく、申し分のない方がいらっしゃいました。

ここ数回の神奈川の講習会は、初回参加の方を優先して受け付けているそうで、講習会というものがそもそも初めてな方が多いために、アドバイスすべき点に優先度をつけてワンポイントでお話する必要がある(つまり、たくさん言いたいことがある(^^);)場合が多いのですが、この方に対しては、ほとんど言うべきことがなかったのです。

追走しながら、ヘルメットやバイクをチェックしても、たとえば警視庁の講習シールなどは貼ってありません。でも、この乗り方、とても洗練されていて、とても一般の素人さんには見えない…。そう思って、ゴールしたあとにお伺いしました。

「今までに、何かこういう講習会とか参加されたことがありますか?」

すると、そのライダーさんはお答えになりました。

「はい、HMSで何回か…。」

その答えを聞いたとき、僕は「やったね!やっぱりね!」と思いました。やっぱりちゃんと基礎を習った人の走り方は違う。ココロからそう実感しました。

と同時に、同じくHMSでまだまだ学ぶべきことの多さを認識する自分自身も、微力ながらこの神奈川の講習で、縁あって同じ班になった人には、ためになることをお話しよう、そんな風にあらためて思った瞬間でもありました。

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神奈川県・二輪車安全運転講習 (Apr.21)

2007年04月21日 22時27分41秒 | 二俣川

本日の二俣川の講習会に参加されたみなさん、おつかれさまでした~。

今回も70名弱のみなさんにお越しいただき、初級班、1班、2班という3つの班に分けて講習が行われました。僕は今回は1班を担当しました。前半は一本橋セクションを見ておりました。

そうですねえ…一本橋。これ、僕もまだまだウンチクを傾けるほどのタイムを出せませんので、偉そうなアドバイスを書くのも僭越ではあるのですがちょっと思いつくまま、ココロに留め置くべきことなどを列挙してみましょうか。

・長さは「15m しかない」ではなく、「15m もある」と思うようにします。

・幅は「30cm しかない」ではなく、「30cm もある」と思うようにします。

・高さは「5cm もある」ではなく「5cm しかない」と思うようにします。

・「絶対に落ちない!俺/私が落ちるわけが無い」と自分に暗示をかけます。

・一本橋の後半になると粘ることができる人は有望です。同じことを乗った瞬間からやるようにすれば良いのですから

・発進の後方確認時に気合の掛け声を発します!「後方ヨシ

・前輪もしくは後輪が橋の上に乗ったら、自分との戦いが始まっています。

・右手は4本の指でアクセルを保持します。アクセルワイヤーのたるみを取るイメージを持ちます。

・アクセルは「ウォンウォン」とあおりません。あくまで「じわーっ」と一定です。

・左手は半クラッチですが、レバー先端で1cmの動きの半クラッチのなかに10段階くらいの「つながり具合」があることを感じます。

・右足はリアブレーキ。ON/OFF ではなく、これも「舐めるように」。足首でペダルを踏んだり離したり、というよりは、ブーツの中で足の親指を丸めたり伸ばしたりする操作が意外と有効です。

・ハンドルは、切った方向と逆にバイクは起きようとします。

・ステップは踏んだほうへバイクが傾き、ハンドルがそれに追随してそちらへ切れます。

・クラッチをつなげばバイクは起きますが、バイクの傾きが小さければ小さいほど、ほんの少しつなぐだけでバランスを修復できます。

・これを言い換えれば、「バランス崩れたセンサーを鋭敏にすればするほど、バランス修復のために前へ進む量を少なくできます。

・手のひらにホウキを逆さに立ててバランスを取る遊びをやったことがあると思いますが、つまるところ、一本橋は手のひらであり、バイクはホウキです。

・「どの操作でバイクに何の動きが生じるのか」を、とにかく練習を重ねてカラダに覚えこませます。

… 参加したみなさんにはそれぞれ、バラバラですがおおむね上のようなことをお話ししたかと思います。「ローマは一日にしてならず」ですが、「一本橋の30 秒も数回の練習にしてならず」です。低速バランスに対して苦手意識を持たなくなりますと、がぜんバイクが扱いやすくなってきますので、ぜひこれからも楽しんで 15 m のパラダイス、バランスの神との対話をエンジョイしましょうね~。

    ***

さて、会場では、弊ブログを熱心に読んでいただいているげそ天さんや、先週のGRMでの転倒にも負けず、今週も果敢にチャレンジなさったレディスライダーさんご夫妻にお会いしました。そんな皆さんの熱意こそ、僕らスタッフの励みでもあります。参加者のみなさんから、また新たな、模範ライダーの輪が広がっていくのですね。
また次回以降も、どうぞよろしくお願いします。

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グッドライダー・ミーティング(2007/04/14)

2007年04月16日 17時48分32秒 | 二俣川

みなさん、こんにちは。

4/14(土)、神奈川県の二俣川試験場でグッドライダー・ミーティングが開催されました。雨も早朝にはキレイに上がり、気温も20度を越えて、汗ばむほどの陽気になりました。

参加されたのはおよそ50名のライダーの方々。「ビギナー」班と「ベーシック」班に半数ずつわかれていただき、午前と午後で入れ替えを行って、「バランス・セクション」と「制動セクション」を練習し、最後に総合訓練として、場内のコースを利用したスラローム走行を行いました。

ここのところ、土曜日に行われる神奈川の安全運転講習会への参加希望が多くて、落選し、涙をのむ皆さんの参加が多かったからか、特に「ベーシック」班には、いわゆるベテラン組、HMSなど他の講習に多数の参加歴のあるみなさんの姿もちらほら。プロテクタの装備、革パンツの着用など準備万端で、乗車姿勢や走りそのものなど、他のライダーのお手本となるみなさんのご参加は心強い限りでした。

めいめい乗って来られる愛車もさまざま。スクータータイプの方、国産ネイキッド、スーパースポーツ、オフロード/トレール車、さらには BMW やドカティ、GL1500 まで。バイクの車種は違えど、大切な原理はすべて共通です。みなさんそれぞれのバイクと「対話」し、バランス課題やさまざまな状況下でのブレーキ練習を通じて、マシンとのコミュニケーションを深めていただけたなら、スタッフ側として幸いです。ぼくらスタッフのアドバイスは決して『天の声』でなく、『気づきのためのきっかけ』なんです。スクールで何かを発見し、それをお土産として持ちかえる、もしくはその日の帰路から実践してみる。そんな「気づきのきっかけ」がライディング・スクールだと思うのです。

免許を取得して一ヶ月、ご夫婦で参加された方もおいででした。小柄な体格ゆえ、足先ツンツン状態での発進や停止、半クラ操作もまだまだ恐怖感がともなうとは思いますが、それでも積極的にこういうスクールで果敢に練習することによって、半クラッチの制御のコツをカラダで覚え、かならずや上達につながります

また、大柄な CB1300 を良い感じで操ってスラロームを走ったライダーさん、運悪くパイロンの縁の部分を踏んでしまい転倒なさいましたが、乗車フォームの適正化によってバイクのもつ旋回性を引きだし、より正確な向き変えとライン取りの実現につながる、と確信しました

公道でコケたらそれは事故ですが、スクールで経験する「意義ある転倒」であれば、それは必ず後日のスキルアップにつながると思います。なぜコケたか。何が失敗だったか、じっくり考えられますから。

正しい方法で、もしくは正しい理想形をめざして練習を重ねれば、かならず上達します。
反対に、誤った自我流の乗り方をいくら続けても、「慣れるだけ」。うまくなっていません。公道での余裕も十分には持てないことでしょう。
ゼロにいくらゼロを足してもゼロ」というわけです。無から有を生み出すことは、ほんのちょっとの勇気で可能なんですね。

次回、神奈川のグッドライダー・ミーティングは10月20日にもういちど開催されます。そのときも同じような要領にて開催する予定ですが、今回、何かお気づきの点がある弊ブログの読者の方、どうぞ遠慮なくご意見をお寄せくださいませ♪


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20 年前の今日・4/10

2007年04月10日 23時08分30秒 | バイクあれこれ

みなさんこんにちは。

さて、関東地方では桜もピークを過ぎ、柔らかい緑の葉が目立つようになりました。
今日 4/10 は、僕にとっての『限定解除記念日』です。

大学4年になってまもない21歳のきょう 4/10、大雨が降る府中試験場にて、ナナハン免許を取得することができました。その前の年から受験を重ねること5回目での合格でした。ほんとうはそのひと月前の 3/10、自分の名字「サトウ」の日に受かりたかったのですが、そうそう甘くなくその日は途中で検定中止。一ヵ月後の 4/10、「死闘」のあげく 20年前の本日、晴れて限定解除をはたしました。

この年の2月は大学の試験期間にもかかわらず(笑)、当時、大泉学園にあった都民自動車教習所にナナハンの練習に足しげく通いました。この年はたしか、雪が積もる日が多かったのですが、朝いちで教習所へかけつけ、ボランティアでコースの雪かきをし、1時間、無料で練習させてもらう、なんてこともありました。練習車両は CB750F がメインでした。はやる気持ちだけはバリバリ伝説のコマグンでした。;-)

このころ、都民教習所に入所するともらえる青いライディングジャケットは「ちゃんと練習した証」として試験官にはプラスに見てもらえる、ということで、受験の際にはこのジャケットを必ず着ていったものでした。20年前の 4/10 の土砂降りの雨のなかでも、カッパは着ずにこのジャケット着用だったことを覚えています。

試験車両は写真のホンダCBX750 ホライゾン。アップライトな乗車ポジションとギアポジション表示のある、ほんとうに乗りやすいバイクでした。これで走ると合格しやすい、などと言われ、当日これに当たったときは「やった!」と思ったものです。

早鐘のように鳴り続ける心臓のまま、無我夢中でコースイン。濡れた路面の急制動でリアタイヤがロックしたことを感じ、「しまった!」と思いましたが、検定中止の放送もかからず完走。どきどきしたまま、降車、一礼をして試験官に呼ばれます。すでに心臓はバクバク。すると、夢にまで見た

「これからも安全運転するんだよ」

の試験官のお言葉とともに、黄色い『安全の冊子』をいただき、ついに限定解除に成功いたしました。

#当時は、この『黄色い冊子』は限定解除の象徴でした。

あれから20年。大型バイクは、

・GPX750
・ZZR1100C1
・FJ1200ABS
・GSF750 1代目
・GSF750 2代目
・FZS1000
・XJR1300

と乗り継いできました。しかし、年月が経ち、多くの車歴は重ねてもあの雨の日の限定解除の喜びはぜんぜん色あせません。

この気持ちを大切に、また新しい気持ちで丁寧にバイクと付き合っていこうと思う、 4/10 なのでした。

     ***

限定解除は中免取得から半年後でしたが、その後、自己流の乗り方でおよそ10年、ツーリングやキャンプを楽しみながらあちこち走ったあと、僕は「講習会」に出会います。

今までそこそこ乗れていたつもりの自分の自信は、砧で完全に打ち砕かれました。

「うわ、めっちゃ下手やん俺。」

奥多摩でステップ摺っただの、ヒザ摺った、だのと言っていた尻の青い日々が可愛らしく思えてきました。:-)  バイクの本質を学び、本当に実践的な乗り方を習うあちこちの講習会やスクールに出会うまでの10年、無駄ではなかったですが、遠回りであったとは思います。

最近、HMS や神奈川の講習会で出会う、

「免許をとって、バイクを買う前に参加してみました。

「バイクは買ったけど、運転が怖いからネットでスクールを探して参加しました


という若いライダーさんたち、本当にラッキーで幸せだと思います。そういうみなさんは、最初からぐんぐんと上達し、若くしてさらに次世代の仲間にその安全マインドを伝えることができることは大変素晴らしいことだと思うのです。

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神奈川県・二輪車安全運転講習・(Apr.7)

2007年04月07日 19時12分23秒 | 二俣川
本日の二俣川の二輪車安全運転講習会に参加されたみなさま、お疲れさまでした

今回もハガキでの応募数は200名を超えたそうです。最終的には60名ほどが参加されました。
出席率は8割弱、といったところですかね。んまー、桜の季節だからあとの2割の方はツーリングへとお出かけだったでしょうか。でも、試験場もまさに桜のピークでした(^^)V。

今回ぼくは初心者班担当でした。ひょっとしたら初心者班、初めてかもしれない。初心者のみなさん、ほんとに素直ですし、ストレートに

「バイク操作の不安をなくしたい。もっとうまくなりたい。いろいろ知識を得たい

気持ちがいちばんはっきりあらわれていますから、こちらもいつも以上に饒舌になりますし、いつも以上にトークの持ちネタの披露も多くなりました。

#これが上級者班の担当、とかになりますと、なにしろ一筋縄ではいかない皆さんが受講してますので、こちらも日頃の腹いせ(笑)とばかり、「もっと開けて~」を連呼するんですがね。;-)

いかに力を抜いて、「できた!」という喜びを味わってもらうか。そのための僕が話すネタの多くは、これまで自分が受けてきた多くの講習、HMSに参加して教わって身につけたものです。 どれかひとつのアドバイスでも、心に留め、お土産としてもって帰り、もしくは帰路のバイクの運転中に「あ、これのことか」と思い出してもらえたならば、それは大変うれしく思います。

初心者班にいた17名のみなさん、まちがいなく2時間半の練習のあとは、自然な笑顔も浮かんで、それぞれのバイクとの対話を深めたんじゃないかな、と思いました。

でもね、でもね、今日の講習の最後の調子のよさ、は次回、講習をうけるまでにほとんど元にもどっちゃうんですよね…。だから、ぜひまた講習に足を運んでほしいと思います。こんどはまだ講習を受けたことのない友達と連名でハガキを出してください。そうすれば当選確率が上がりますよ(笑)

「目、肩、肘、手、腰、ひざ、足」

乗車姿勢7つのポイント、次回まで覚えていてくださいね~。 あと、笑顔、ね。

今日のような練習の繰り返しを何度も何度も、何年も続けることで、ぼくらも受講生側からスタッフ側にやってきました。そして今も練習をおおいに楽しみ、もっとその先を標榜しています。僕らはそんな経緯でスタッフやってますから、ライディングの悩みや疑問などはどんどんぶつけて下さいね。尋ねられていないことまでお話しますから(笑)。

さて、来週土曜日はグッドライダーミーティングが開催されます。また、練習にしに来るライダーたちに笑顔になって帰ってもらおう、と思います。

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安全運転技能の向上をめざして

2007年04月03日 21時29分07秒 | バイクあれこれ

こんにちは~。

新年度となり、桜前線が一気に駆け抜けていますね。
さて、「安全運転技能の向上をめざして」と大きなタイトルをつけましたが、弊ブログにお越しいただく方は、日ごろバイクの講習会などに慣れ親しんで、練習好きなみなさんではないか、と思います。そんなみなさんが気軽に参加できる、あの大会のお知らせです。決して気後れする必要もなく、自分のライディングと向き合う機会として参加してみてほしいイベントがあります。

というわけで、今年も「安全運転大会」の季節がやってまいりました。神奈川県の県大会の案内をさせていただきます。

日時: 5月26日(土)9:30~17:00頃
場所: 神奈川県運転免許試験場(二俣川): 横浜市旭区中尾2-3-1
出場資格: 神奈川県に在住、在勤の方。(詳細は申込書をご覧下さい)
競技クラス: 女性クラス、Aクラス(400cc未満)、Bクラス(400cc超)、Cクラス(20歳未満)
申込要領: 警察署、交通安全協会にある申込書にて5/15(火)までに郵送・FAXしてください。

今週末、二俣川の二輪講習会へ参加する方は、その現地でもパンフレットは入手可能ですが、今回選にもれている方も、どなたも、神奈川県安全運転協会HPで応募要領と申込書がダウンロードできます。

上位入賞されますと、8月に鈴鹿サーキットで行われる「全国大会」で良い成績を、いや、優勝を狙うために、6月と7月、たくさん練習しますので、練習好きな方にはまたとないチャンスでもあります。
奮ってご応募くださいませ~。

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