光Ginjiの「後方ヨシ!」

素敵なライディングと輝く毎日を送る仲間に乾杯!

埼玉HMS上級(Feb.25)

2006年02月28日 00時47分37秒 | 日記
みなさんこんにちは!

更新が滞っており、スミマセン。仕事も多忙な上、自作パソコンを製作中でして Athlon 64 X2ASUSSATARAID 君と日夜、格闘しております。バイクいじりもそうですけど、どうやら僕はこういうプラモデル感覚で何かを作るのが好きな傾向にあり、ハマリ性なようです。デュアルコア、動作が軽いですね。IDE に慣れ切ったカラダには SATA の RAID0 は心地よく速いこともあいまって、これで HMS のネット予約もバッチリ狙いどおりでしょう。

さて、日曜のテーマは「丁寧さと繊細さ」そして「鋭敏さ」といえるものでした。バイクのタイヤの回転を感じながら走る。前後輪が路面とグリップする感触を鋭くとらえ、直進からターンに入るときのリーンの増加につれて、タイヤの接地面が中央からタイヤサイドに移っていく感覚を磨きつつ、ターン後半によりいっそう「タイヤを転がして」スムーズな脱出と加速につなげていく走り、の練習です。

そのため、この日の走行はオフセット・スラロームがメインでした。如何に滑らかに減速~転回~脱出に必要となる操作を行い、安定した走りでありながらもマージンが高く、「スムーズで滑らか、そして結果として速い」走りを構築するか。これがテーマでした。

バイクに乗せられるのではなく、乗りこなす。このためには、バイクの各部の動きやそこに掛かる荷重や動作のベクトルを鋭敏に察知し、これを自らへの豊かな情報量をもつフィードバックとした上、その次の操作につなげることが必要です。練習のみがこの情報量を増やし、判断能力を高めます。

公道はサーキットではなく、ぬれた路面にはマンホールやオイルが浮いたところもあるでしょう。なにもせず漫然とそこでバイクを傾けてアクセルをひねろうものなら、タイヤは当然滑り、即転倒の憂き目を見てしまうわけです。

そうならないためには、常にタイヤやサスペンションからの声に耳を傾ける必要がありそうです。 バイクと乗り手のインターフェイス部分は、手、お尻、足(太もも~足首)の限られた部分ですが、これらを感度の良いセンサーとしてライディングに生かすことで、はじめてバイクも手足の一部になる、ということですね。

さあ、もうすぐ3月、春近し。

人一倍、季節感・空気感に敏感なライダーのみなさん、みなさんのバイクはみなさんにとっての繊細で大胆な手足であり、ココロの通い合った優しい乗り物になっていますか? あすから3月、花粉症を乗り越えて春の空気を嗅ぎ取る日がそこまできています!

にほんブログ村 バイクブログへ (お越し頂き、有難うございます。)

トリノとバイクを重ねると…

2006年02月21日 23時22分06秒 | 日記

テレビに釘付けのみなさん、こんにちは。

たしかに日本勢、メダル獲得に苦戦していますが、各選手の健闘ぶりは爽やかです。成績抜きに各国の選手の素晴らしいパフォーマンスを毎晩楽しんでおり、寝不足ギリギリの毎日、という方も多いと思います。

で、バイク乗りの僕としてはやっぱりアルペンスキーの「滑降」「スーパー大回転」「大回転」「回転」の4種目をどうしてもバイクのスラロームと重ねて見てしまうわけで(笑)、それぞれが

「ギアチェンジを必要とする高速系コース」
「速度の乗るオフセット・パイスラ」
「基本のオフセット」
「息するヒマがないくらいのハンドル・フルロックのこてこてオフセット」

に見えてしまうわけですねえ。自ら推進力を持つバイクと、重力による前進力をいかに殺さないか、がキモのスキーでは若干違う部分もありますが、

・効率的なライン取り
・基本のフォーム
・しなやかな足回り

なんかがスムーズな滑降/走行に不可欠なところは大部分、バイクと似ているのではないか、と思います。
#転倒するところも、似ています。

他の競技も興味深いです。スノーボードのハーフパイプやフリースタイルのエアリアルは、自転車/オフ車(モタード車)のBMX/Xゲーム通じるものがありますし、バイアスロン(クロカン+射撃)は、激しいコーススラロームの合間に一本橋や低速千鳥を走るような変化への対応が求められ、スピードスケート系はダートラやモタードに通じるものがあります。

そして無理やり言うなら、スケルトンは昔のオートバイの「水平乗り」に通じるものがあります。(水平乗り、がすぐにわかった人、懐かしくても公道ではやらないでくださいっ。

さらに無理を承知で例えると、頭脳プレーであるカーリングは、トライアルに似ていますね。ええと、小野寺選手、可愛いですね。毎晩見ていてファンになりました

あぁ、今夜も夜更かししそうです



にほんブログ村 バイクブログへ(ご来訪、ありがとうございます。)


埼玉HMSバランス2(Feb.19)

2006年02月20日 02時04分09秒 | 日記

みなさんこんにちは!
ひさしぶりにトライアル車をつかった練習に参加してきました。

例によっていい汗をかきましたが、このバランス2は2ストロークのトライアル車TLM220を使って、上下/左右/前後の3次元的なバランスを取る練習を通じて、オンロード車でも有効なバランス感覚と大胆かつ繊細なカラダの動きとブレーキ/クラッチ/アクセル操作を習得するものです。

今となっては希少車の TLM220 ですが、10年以上前は一線級の競技車輌だったわけでぼくら素人には十分過ぎるマシンです。このバランス2の前身のトライアル入門が、ぼくがHMSに参加するきっかけとなったコースでもあり、思い入れのあるマシンです。当時は小林直樹さんが講師をつとめ、愉快なトークでも大人気のコースでした。

3ヶ月ぶりに乗ったわけですが、 「い、いかん、下手になってる!」
やっぱり、練習は着実に継続しないとだめですね。なんでもないタイヤ越えや砂の浮いた斜面のキャンバー走行、いまひとつ決まらずてこずりましたが、何度も何度も何度も…にこにこしながら挑戦できるトライアル、やっぱり面白いです。

ライディングの引き出しは多すぎて困ることはありません。特に都会では渋滞が日常茶飯事、ゆっくりと低速で安定して走れることは大きな強みと自信につながります。丈夫なカラダをつくるには、いろんな食物を摂取するとよいのと同様、バイクの安全運転とスキル向上も、さまざまなバイクに乗ってみて、面白さと難しさをカラダで覚えることが有効だと思いました。

あー。明日から数日、筋肉痛だろうなあ…。 鈍いけど心地よい痛み…です!?

にほんブログ村 バイクブログへ(応援ありがとうございます)


偽造防止技術

2006年02月17日 00時47分20秒 | 日記

こんにちは!

皆さんは、車検証と自賠責保険の証書はきちんとバイクに搭載していますか?定めでは、車輌を運行する際はこれらをバイクに常備することになっているのですが、バイク側の格納場所がいまいちだったり、雨水が浸入しやすいところだったりして、なかなか上手く格納することができないものなんですよね。

で、先日、車検を通したので、「車検証のコピーを取っておこう」と思ってコピーしたところ、今のA4の大きさとなった車検証は、コピー機に通すと、"COPY"の文字が浮かび上がるようになっているんですね。写真の左半分はオリジナルで、右半分は複写したものです。最近の技術は進化しておりますな。

注[1] : 複写した車検証は何ら車検証としての効力をもちません。
注[2] : A4 タイプに変更になったのは2004年1月~だったと思います。

これら書類の格納ですが、自分の場合はビニール袋に2重に包み、工具と同じ場所に入れ、かつ、たまに取り出して汚損や袋の汚れがないか点検し、固着を防ぐために巻く方向を変えたりしていますが…やっぱり「これだ!」という決め手の格納方法がなかなか見当たりませんね…。

次の車検まで、濡れたり汚れたりしませんように…

 にほんブログ村 バイクブログへ(ご来訪、ありがとうございました~)


春の兆し!?

2006年02月16日 01時12分25秒 | 日記
みなさんこんにちは~。
この冬の寒さが厳しかっただけに、急に空気が緩んだ今日などは妙にココロがうきうきします。 まだ寒い日はやってくるのでしょうけれど、「三寒四温」の日々が少しずつ近づいているような気がします。

ココロがざわざわと音を立て、バイクに乗って遠くへ行きたい!そんな自然な欲求がムクムクと頭をもたげてきそうな、そんな静かな雨の夜、です。

毎晩、オリンピック観戦で夜更かしのみなさん、体調にはご留意くださいね~。
オリンピック、といえば、競技後のインタビューでよく語られるのが、オフシーズンにおける基礎トレーニングやイメージ・トレーニングの重要さと有効さです。スポーツとして取り組むバイクライディングにも大いに参考になります。心技体、マナーとテクニックとスタイリッシュさ、それらをバランスよく習得したライダーとして暖かな春を迎えたいですね。

にほんブログ村 バイクブログへ (ようやく出張が終了しました。ご来訪ありがとうございます。)

西の地から

2006年02月14日 10時22分35秒 | 日記
みなさん、こんにちは。

今日は一転、大阪の地に来ております。淀川が流れておりますね。大阪はうまいもんが多くて食い倒れるねん。 ここ数日の出張旅行で、体重、たぶん増えてます。

さあ、今日はワクワクドキドキの2/14です。男子諸君、覚悟はよいですか?持ち帰り用の大きな袋を持参していますか?女子諸君、しょんぼりしている男子を見かけたら、残った「義理チョコ」をそっと渡してあげてくださいね

そういえば、昨日まで居ました札幌には、甘いお菓子の有名ブランドが多く、(六花亭、ロイズ、三方六、白い恋人、他、多数)もう、空港には北国のハートが山積みになっておりました。

全然バイクねたではございませんが、ライダーのみなさんには、愛あるところバイクあり。今日も安全運転で大切な人に愛を伝えましょう。

  「キミを守るために、楽しく正しいバイクライフ!」

にほんブログ村 バイクブログへ (ご来訪、いつもありがとうございます。)

北の大地より

2006年02月11日 23時30分09秒 | 日記
はいみなさん、こんにちは。

先週~今週にかけて、出張続きの僕は、金曜夜に熊本からいっきに札幌へ来ております。(更新が滞っておりまして、スミマセン)

ちょうど札幌はおりしも雪祭りの真っ最中。みごとにバイクを見かけることがありません。そんな中、果敢にジャンプを決めるモトクロスライダー発見!

…すすきのにある氷の彫像でございました。失礼いたしました。
皆様、良い週末をお過ごしくださいませ。Let's enjoy riding!

にほんブログ村 バイクブログへ (ご来訪、いつもありがとうございます。)

再びユーザー車検

2006年02月08日 22時43分37秒 | 日記

みなさんこんにちは~。
昨年12月に FZS1000 の2回目のユーザー車検を川崎の車検場(正確には神奈川陸運支局川崎自動車検査登録事務所、と言います。)で受けて、光軸がなかなか合格せず、あげくの果てに光量(明るさ)が足りない、といわれ泣きそうになってガソリンスタンドまでH4のバルブを買いに走った記憶もまだ新たな今日、もう一台の車検対象バイク、Goose350 を同じく川崎の陸運支局へもって行きました。

この Goose 君、僕がHMSで走ってばかりいるので(笑)なかなか距離が伸ばせない上に、屋内保管ということもあって、幸い、2回目の車検でも新車同様なコンディションを保っています。前回、懲りたので光軸は、昨夜暗くなってから向かいのお宅の塀を利用して、巻尺で厳密に高さ調整をしてから望みましたので、車検場で例の黄色い光軸ロボットが出てきても、

「よっしゃ、来るなら来い!」

ってなもんで、軽々と一発合格でした。こいつぁ春から景気がいいね。…って、そんなのは模範ライダーとして、当たり前でなければなりませんね。ゴホン。

んで、結果としてはそれで良いんですが、今回は、わずか2ヶ月の間にこの川崎の車検場にも若干の変化があったことも含め、書類を書くのにポカミスもおかしましたので、メモしておきます。

    ***

テレフォン・サービスの番号が変わった。050-5540-2136
以前より、一日あたりの定員が減ったのか?以前は、前日でも余裕で予約可能だったが、今回は3日くらい先までは満員だった。しかも、1日のラウンドを4つに分けて予約可能だった。で、満員の割にはガラガラだった印象あり。
鉛筆書きの書類とボールペン書きの書類があるので注意。最初に申請用紙を30円で買うところには鉛筆しか無かったでー。 (ペンは自分で持っていけ。>光Ginji)
収入印紙を貼る場所を間違えない!重量税と車検手数料は貼付する書類が違う。(カウンターには剥離剤が置いてありますが、それをあてにせぬように!)
登録番号、車台番号、原動機の形式を間違わぬように
自賠責 19,620 円、重量税 5,000 円、手数料 1,400 円、用紙代 30 円。合計 26,050 円 

   ***

って、ここに書いたら2年後、今日の要領を忘れないでいられるといいなあ。
ちなみに今回、2年前の記憶はほとんど残っていませんでしたぁ(爆)


…2年後の車検が来る前に、CB1300SBに乗り換えれば良い、っていうのはご勘弁くださいね。…って自分でツッコんでるやん。


 にほんブログ村 バイクブログへ(ご来訪ありがとうございました。)


Uターン考

2006年02月08日 00時45分08秒 | 日記

こんにちはみなさん。
とある熱心なライダーの方々からUターンや一本橋、千鳥走行など極低速でのコツについての質問を頂きました。バイクは基本的にはタイヤが二つしかない乗り物、幾何学的には平面を決定するには3点が必要で、それでもバイクが走りながら立っていられるのはタイヤの回転によるジャイロ効果のおかげであって、速度がゼロに等しい状態では、それ相応にライダー自ら、忙しくバイクに操作を加えてやる必要があります。

しかもその操作は絶対に乱暴なものであってはならず、リアブレーキはゆで卵を踏み潰すか潰さないかの瀬戸際のような感触、アクセルはアクセルワイヤーの弛みを右手のひらでコントロールするかのようなイメージ、そしてもっとも難しい左手のクラッチは、クランクケース内の多板クラッチが擦りあっている様子をイメージしながら、0.1mm 単位で半クラッチを使ってやることになります。

なーんて、偉そうに書き始めましたが、やっぱりここはもう一回、宣伝してしまいましょう。プロのイントラさんのご指南をさておいて私などがあれこれ書き綴っても笑止、ということになりますので、まずはこのホンダ・バイクスの野口師匠の記事が究極のバイブル、となるわけです。

最終的にはこんな格好良いUターンができれば素晴らしいですよね。でもそれまでは以下のようでいいと思います。

(1) そもそも、すべて怖いんだから、片足、もしくは両足をバタバタついてターンする。
 これ、別に恥ずかしがることはなく、当然これもアリだと思います。でも、そのときはハンドルロックまで一杯に切ったハンドルは絶対に戻さないで180度向きを変えられるようになるようにしましょう。次のステップに進みやすくなります。

(2) ハンドルは一杯に切れるけど、バイクを倒すのが怖いなあ。
 そういうときは、バイクは直立したまま、ハンドルだけフルロックまで切って動かしてみましょう。ラフに半クラッチをつないだり、リアブレーキを踏んだりすると直立が崩れたり、フルロック状態でなくなったりすることでしょう。このステップが一番のキモですね。 広い場所やスクールで練習するときに、フルロックのままでバイクを立てて360度回ることができれば、おそらく公道でのUターンには「技術的には」不安が無くなることでしょう。

さてここで、クラッチにしてもアクセルにしてもリアブレーキにしても、その操作に「ムラ」があってはいけません。アクセルはウォンウォンあおらず、じわっと一定。半クラッチもパクパクとレバーを握ったりつないだりせず、じわりと一定。右足も、貧乏ゆすりじゃなく、ブレーキレバーを包みこむようなじんわりさ。あくまで、じんわり微妙に繊細に。これはバイクの排気量を問わず共通する繊細さ、なのですね。操作はあくまで一定に。理想は、何も足さない。何も引かない。山崎のように、です。

そして、(1)、(2) の低速・直立型のUターンに慣れたなら、いよいよある程度、バイクを傾けて行うUターンへと練習は移行することでしょう。

(3) 広いところならUターンできるけど…
  この場合は、今Uターンをしようとする場所が最大に広くなるように、できるだけ左端からUターンを開始すれば、より安心してターンできますね。でもそこが公道ならば要注意。後ろから後続車が来ています。絶対に後方確認を怠らず、対向車線の安全も確認をしたうえ、滑らかにターンしましょう。あらかじめなるべく最初に左によっておくのは、ターン後半で反対側の路肩に近づき過ぎるのを防ぐためです。
路肩には、ゴミや砂利があり、滑って転倒の恐れが増加しますから。

…結局、長々と書いてますが、バイクはメンタルな乗り物です。「できない」「ダメ」と思った時点でほんとうにダメになっちゃいますから、慌てずあせらず、落ち着いて操作するといいですね。
本当に怖ければ、バイクを押して向きを変えればいいんですから。4輪にはマネのできない身軽さです。

というわけで、自信を持って楽しくバイクでUターンしましょう!これでもう道に迷っても悲しくありません!?

にほんブログ村 バイクブログへ(ご来訪、ありがとうございました。)


タイヤ考(埼玉HMS上級(Feb.4))

2006年02月05日 19時27分29秒 | 埼玉レインボー

みなさんこんにちは!、楽しい週末をお過ごしでしたか?
首都圏は、たいへん良いお天気で、真っ白な富士山がはっきりと見える、素晴らしいお天気でした。
そのかわり、特に土曜日は、ものすごく気温も路面温度も低かったですね。

そうなんです。こういう日がバイク乗りにとって要注意です。路面の温度は低く、タイヤと路面のグリップに不安がある上に、カラダも硬くなりがちで、とっさのスリップにも対応しきれないことが多いのです。
朝イチの走り始めがもっともキケン、なんですね。とくに慌てているとき…。
この日のライディングスクールは、朝から荒れ模様でした。路面温度が低いところへリッターバイク+新品タイヤ、というまさにデリケートさを最も要求される車輌に乗る参加者が、5分の間に2回も転倒する、という痛いアクシデントで幕をあけたこの日は、やはり普通の加減速をおこなって走っていても、タイヤが微妙に滑る回数が格段に多く、非常に神経を使うこととなりました。 

・アクセルを開けすぎると尻振ります。
・アクセルを閉じすぎると尻振ります。
・リアブレーキを踏みすぎると尻、流れます。
・Fブレーキが強すぎると、いっきに転倒します

というわけで、路面をしっかり捉えてナンボのタイヤにそれ相応の仕事をさせなくては、安心してバイクを走らせられない、ということです。

よく、

    「新品タイヤは100Km走行するまでは控えめな運転をしましょう。」

といいますが、ちょっとコトバ足らずな表現だと思います(100キロも我慢してたら、その日のスクールが終わってしまいます)。
新品タイヤには、製造時の金型から離れやすくするワックスが付着していますから、これが剥がれ落ちるまではキケン、というわけですが、それでは100Km、大人しく直線だけ走っていたらOKでしょうか?答えはもちろんNOですね。ワックスを剥ぎ落とすには、その部分が路面と接することが必要ですから、「大人しく走る」のではなく「徐々に端まで使ってやる」ことが正解、なんだと思います。避けるべきは、「イッキにフルバンクする」とか「急制動、急加速を避ける」とかの行為であって、意識としては「ワックスが全面についたタイヤを徐々に優しく地面にグリップさせる」のがお勧めですね。単にまっすぐ、大人しく走るだけではダメなんです。ワックス、落ちません。これ重要です。

新車エンジンの慣らしでは「1,000 Kmまでは、4,000回転に抑えて。」などといいますが、この表現だけでは慣らしの方法として不適切なことと似ています。 1,000Km 超えるまで、絶対にレッドまで回さなかったエンジンと、1,000Km に近づくにつれ、上から下まで最初は滑らかに、後半は負荷をかけて回したエンジンがあったとして、1,000 Km 超えた時点でレッドゾーンまで使ってオールラウンドに走るとして、どちらがより「慣らし」終わっているか、は自明です。まあ、タイヤにしてもエンジン慣らしにしても、このような表現を使っておけば大局的に見て無難だから、そういう注意書きをしている、ということです。

# たとえばオトコで言えば、オトナになるまでの間に、酒もタバコも、体験も済ませて…(以下自粛)
# と似ているカモ。 なーんてね。あ、オトコの場合ですよこれ。女子は貞潔でいてくださ~い!

さて、タイヤの話に戻りますと、タイヤの銘柄は星の数ほどあれど、公道用のタイヤにおいては、

「なにはともあれ、溝があるほうが良い」

です。新品のツーリングタイヤは、坊主のハイグリップ・タイヤに比べてはるかにグリップします。よく、ハイグリップ・タイヤは雨の日に弱い、といいますが、少なくとも公道を走れるハイグリップ・タイヤにおいては、溝が十分あるものならば、ウェットに強いとされているツーリングタイヤの坊主のものよりも、はるかにマトモにグリップします。

ハイグリップ・タイヤは比較的高価ですから、スリップサインが出かかっても交換を渋る人も多いことでしょう。
しかし、それは

「高いスイカを買ったので、もったいないから白い部分まで食べる」

のに似ていて、結局、あんまり美味しくないですから(キケンですらありますから)、それであれば普通の値段のスイカを買って、赤くて美味しいところのみ味わうほうが幸せだと思います。
実際、公道でライディングを楽しむレベルであれば、「レース用のハイグリップでなきゃだめで、いわゆるスポーツ・ツーリングタイヤでは物足りない」、というセリフは単なる見栄でしょう。速い人は何に乗っても、どのタイヤでも速いんです!(昨年のNHK教育、「中高年のためのらくらくツーリング入門」のN師匠みたいに、ね。)

高価なタイヤと溝の関係も、これまたエンジンオイルに似ていますね。MOTUL 300V を入れたからといって、2年間オイル交換をしなくていいか、といえば、もちろんそうじゃないですよね。タイヤもオイルも、賞味期限は無限ではありません。

        ***

あなたのバイクのタイヤは、今日も一生懸命、アスファルトと共同で摩擦力をつむぎだし、あなたを支えているのです。ごくろうさま、マイ・タイヤ。 あ、でも、そんなタイヤがいとおしいから、と言って、ワックス塗って磨かないでくださいね。つやを出すのはタイヤ側面だけですよん。(余談ですが、中古車の見栄えが良いかどうかは、このタイヤ側面とホイールがどれだけキレイか、にかかっています。事実、たとえば大型中古バイク販売店なんかの展示車輌のタイヤ側面は、黒々と磨き上げられていますよ!)

        ***

まだまだ寒い日は続きます。磨耗するとすぐ滑り、まっさらな新品でもワックスで滑りがちなタイヤと仲良くココロの通った関係を築いて、楽しいウインターライドをエンジョイしたいものですね。


 にほんブログ村 バイクブログへ (ご来訪、ありがとうございまっす。)