本日の二俣川の試験場の二輪車講習会に参加されたみなさん、半日お疲れさまでした~。
曇り気味でしたので少し肌寒い中でのスタートでしたが、走っているうちに体も暖まり、心地よい爽快感のうちに練習を終えることが出来たのではないでしょうか。
今回は、応募された方が250名に及んだそうで、「初参加」の方から参加を受理していったそうです。その結果、ほとんどの方が「二俣川の講習が初めて」ということで、会場に集まってくる皆さんの表情もこころなしかいつもより硬い様子。スタッフとしては、まずはこの緊張を解いて、にこやかに走っていただきたく思った次第です。
そこで、今回、自分の担当が、常連さんの多い上級ではなかった(笑)こともあるため、「褒めて伸ばす」戦略に変更です。自分は1班の担当でした。若い人からリターンライダーの方まで様々です。
試験場のクランクコースやS字部分はただでも狭く、そこへさらにパイロンを置きますから、より狭苦しいラインでコースを走ることになるわけで、最初はみなさん苦労なさっていましたが、少しずつ、氷が溶けるように、走り方が滑らかになっていった模様です。
今回、自分が参加者の皆さんに共通のアドバイスと考えたのは、「目線」、すなわち「見ること」でした。
行きたいほう、行くべきほうをしっかり見ると、
・顔がそちらを向きます。
・肩(鎖骨)も一緒にそっちを向きます。
・しっかりそっちを見ると、内側の肩からコーナーに入る姿勢となり、腕をつっぱるリーンアウトを防げます
・無意識のうちに腰もそちらへ向くので、外足の膝~太ももでタンクに「倒しこむ」きっかけを与えることになります。
・するとバイクはきわめて自然に、そちらへ向きを変え始めます。
・そして、鎖骨もそっちを向いているので、切れはじめたハンドルとの平行関係が保てます。セルフステアを妨げません。
という具合で、良いことづくしなんですね。しっかり行き先を見て、自分がこれから描くタイヤの軌跡をイメージできるようになる、といいですね。
もちろん、技術面での「見ること」は、こんどは市街地で「広く視野をもつこと」へもつなげられます。それこそが最終的に練習の成果を実践するステージでもあるわけですね。
さて、二俣川の講習会をはじめ、警察主催の講習ではとりわけ留意しておくべきことがいくつかあります。日ごろのクセにしてしまえば、なんということのない所作ですし、実際の日ごろのライディングでも安全につながる基本的なことがらので、いまいちど復習しておきましょうか。
・ヘルメットはミラーにひっかけたり、シートやタンクの上に置かない。
帽体やシールドが傷ついたらショックですし、視界が得られず危険です。GPライダーは、シールドの汚れ、傷にはものすごく注意を払います。
・「ネンオシャチエブクトウバシメ」「豚と燃料」
これらは日常点検の項目です。フルバージョンが「燃料、オイル、車輪、チェーン/スプロケ、エンジン、ブレーキ、クラッチ、灯火類、バッテリー/ハンドル/バックミラー、各部締め付け」、ショートバージョンは「ブレーキ、タイヤ、灯火類、燃料」ですが、少なくとも、
ブレーキ…効くこと
タイヤ…パンクしてないこと、溝があること
灯火類…点くこと
燃料…十分入っていること
はボトムラインです。走りだす前にぜひ、点検を励行しましょう。
・停止時、右足はブレーキペダルから離さない。
着地は左足のみです。低速走行の安定をになう右足の制御を放棄することは、「わかってないなぁ」となり、上達も望めませんし、見た目に格好悪いです。
・発進時には後方の目視確認を。
日ごろの習慣にすれば、ミラーに映らないなんらかの障害・危険をちゃんと認知することができます。
これらの項目は、「講習会の場でだけ」行うものではなく、日ごろの走行でもきっちり意味のある行為ですから、ぜひ練習のときも積極的に取り入れてくださいませ。
今日、うまく走れた人も、いまいちだった、と思う人も、大切なのは走りの速い遅いではなく、「自分の技量を認識し、自覚する冷静な判断力」と、さらに「次の目標をたてる前向きな姿勢」が大切なんですね。
「継続は力なり」。何回か、何ヶ月か、さらに何年か練習を続ければ、かならずライディングの幅はひろがります。先輩の指導員さんからもお話がありました、
「楽しむことはラクになること」
「ラクに走れればさらに楽しくなること」
この連鎖だと思います。
今日の走りのイメージを、記憶が鮮明なうちに何度も思い返して味わってみてくださいね!
ぜひまた、来年度も二俣川でお会いいたしましょう!4月はグッドライダーミーティングを含めると、試験場で3回、講習会がありますのでどうぞお誘いあわせのうえ、ご参加くださいませ!
(おつかれさまでした~)
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改めて講習カードを見返すと、二俣川は5回の参加でした。(その他、大自二免許取得に8回出撃)。
比べて警視庁は、27回の参加です。
愚痴は言いません!!往復ハガキを書くのみです。
僕が講習会に行き始めてから、準指導員の資格をとる4年間(昔は準指、というのがありました。)に、東京都の講習(砧、鮫洲、府中および所轄各署)に130回、二俣川へは30回くらい参加しましたので、YOUさんの参加回数がそのくらいになったら、(ならなくても、) ぜひ、スタッフの側にもお越しくださいね。(^^)
指導員資格をとるには、それまでの講習会参加回数は関係はありませんから、潮時、というときにはぜひ、チャレンジしてみてくださいませ。