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TRIVIAL JUNK Blog

ダラダラコスプレイヤー”克晴”の、コスと映画とその他諸々。

ガマの油 ★★★☆☆

2009-05-14 01:20:28 | 映画
友人にお誘いを受け、試写会に行ってまいりました~


実力派俳優の役所広司が初めて監督にも挑戦した本作。
家族愛や死生観を明るく優しい雰囲気で描いており、「おくりびと」辺りとはまた違った作風に仕上がっています。
普遍的な内容ではありますが、親子関係が主軸なだけに、ある程度年齢を重ねた人(特に子離れの時期前後の人)には相当クるものがありそうです。

ただ、基本的に地に足ついた展開の本作で、なぜかところどころ異様にブッ飛んだ描写が出てくることがあり、これは何かの暗喩なのか夢オチなのか単なるギャグなのか…と混乱することも度々あったり。
んでアンケートをよく見たら「ファンタジー映画」と紹介されていたのでようやく合点がいきましたよ。だからチラシに中島哲也監督(「パコと魔法の絵本」)のコメントがあったのか。
…ただ、最初からファンタジー映画だと知っていたとしても、現実部分とファンタジー部分があまりに乖離し過ぎてて、1つの作品として歪な印象は否めない気がするのですがどんなもんでしょうね。

主演も務める役所広司はさすがの名演技。くたびれてはいるが父性は確かにある親父、を演じられる人はなかなかいないと思います。
他の俳優陣で印象に残ったのは実質的なサブ主人公である澤屋敷純一ですが、この人調べたら本職は俳優じゃなくてK-1選手なのね。今後俳優業をやってくのか今回限りのコトなのかはよく分かりませんでしたが、独特の存在感があったので出来れば他の役も見てみたいです。

先に書いた「ファンタジー」と「現実」のバランスの悪さとか、終盤の展開がちょっと腑に落ちないとか、音楽の使い方がなんか微妙とか、個人的には思ったより難点が多かったです。
とは言え、本作の持つ明るさ・優しさはさすがなものですので、興味があるなら決して観て損はしない一本かと。



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チョコレート・ファイター

2009-04-16 23:30:27 | 映画
映画「チョコレート・ファイター」公式サイト
http://chocolatefighter.com/

公式キテタ――(゜∀゜)――!!

…いや普通の人は10人中10人が「誰?」「何?」と思うところでしょうけども、本作はあのタイ発ハイパーアクション「マッハ!」を作り上げたスタッフによる完全新作なのですよ!
以前から一部のトニーファンの間では話題の一本だったのですが、いよいよ5月に日本公開!いや~テンション上がりますぜ!

予告だけ観ても、
・女性版トニー・ジャーの呼び声も高い、ロリ顔アクション女優ジージャーの壮絶アクション!
・例によって「目標:死なない」レベルの身体張りすぎなスタントマン達!
なぜか阿部寛
と、もう見逃す理由が見当たりません!(俺はね)

まぁ某所でアップされてた本編の一部を観る限り、実際のアクションシーンには若干のもっさり感が否めないとか、ストーリーはいつも通りグダグダらしいとか不安な点もありはするんですが、それを理由にスルーしちゃうのは勿体無さ過ぎる
公開劇場もめちゃ少ないですが、万難を排して観に行く所存です!

チェンジリング ★★★★★

2009-03-24 23:10:05 | 映画
「権力は腐敗する。絶対的権力は絶対に腐敗する。」
<公式サイト>

1928年に実際に起きた「ウィネビラ養鶏場殺人事件」における、クリスティン・コリンズのエピソードを映画化。

9歳の息子ウォルターが突然失踪し、悲嘆にくれるコリンズ夫人(アンジェリーナ・ジョリー)。
5ヵ月後、ロス市警がようやくウォルターを発見したと発表したものの、そこにいたのは息子とは似ても似つかない別人だった。
しかし腐敗極まったロス市警は間違いを認めず、その子どもをウォルターであると強固に主張する…

様々な証拠を提示しても取り合わず、それどころか夫人を精神病院へ放り込んでまで揉み消しをはかるロス市警の姿には上映中ひたすらムカムカ。
それでも息子の為に凛として戦いを放棄しない母親の姿と、それを支える人々の暖かみには感動を禁じえません。

クリント・イーストウッド監督ならではの、突き放した演出と無駄のない編集で必要以上の湿っぽさはなく、それだけにコリンズ夫人の苦しみ、葛藤、悲しみといったものがダイレクトに伝わってきます。アンジーの演技も実に見事。
実話であるという点を考慮しなかった場合、あらすじとしてはやや平凡な話のはずなんですが、それを全く感じさせないのはやはり演出や演技、脚本構成の素晴らしさのおかげでしょう。

ラストもなんともいえない余韻が残ります。
さすがは名匠、全てにおいて質の高い一本でした。



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江戸川乱歩全集

2009-02-24 22:53:56 | 映画
本日の日記は差別的表現を連発している上に、表題映画のネタバレもしまくりですのでご注意下さい










さて、「江戸川乱歩全集 恐怖奇形人間」という映画があります。
タイトルの時点で既に危険なオーラが全力で噴き出してますが、まぁあの日本が誇るエログロ大王の「全集」を冠するだけあって中身の方も推して知るべしということで、現在地上波放送はもちろん、国内でのソフト化も全くされておりません。
最近になって海外でDVD化され、リージョンフリーなので一応国内で観ることも可能にはなったのですが、本作がアングラ的存在であることは未だ変わらず、リバイバル上映などでひっそりと鑑賞され続けているカルト的作品、だそうです。

そんな作品が銀座の片隅で上映されると聞いてホイホイ観に行っちゃったのだv
上映館は銀座という立地条件ながら昭和の臭いを色濃く残し、普段から貧乏臭いホラーやしょっぱいアクションなどカルト映画ばっか流してる「銀座シネパトス」。
地下鉄の音と振動が鑑賞の邪魔をしたりするお茶目な映画館です。

…まぁオイラ正直乱歩には詳しくないですし、フィンチャーばりのフリークスマニアというわけでもないのですが、「国内で未ソフト化」なんて聞いたらつい心躍らされちゃうのがB級好きの悲しいサガでして。

ちなみにわずか1週間の上映かつ1日1回しか流さないせいか、場内はなかなかの大入り。
見るからにリア充っぽい若いカップルが楽しげに入ってきた時はお前らせっかくのデートでなんちゅうチョイスを、とほっこりした気分になりました。

前置きが長くなりましたが本編です。
開幕いきなり毒々しい色の蜘蛛がくんずほぐれつな光景が流れ蜘蛛嫌いな人の神経を逆撫でした後、精神病院の女性房で半裸の女性が乱舞するという各方面に差し障りのありそうなシーンでスタートを切ります。

以後主人公の男が自分の出自を探りつつも得体の知れない妨害に遭うという、どちらかというとサスペンス要素の強い展開が続きますが、なにぶん作られた時代が時代ですのでなにかにつけて「ダァーン!」と大仰な効果音が入ったりして現代人としては一抹の笑いが。

中盤から舞台は無人島に移ります。
手に水掻きを持つ親父が日夜人工的に奇形人間を量産し、島全体を奇形の園に仕立て上げていた、ともうこの時点で地上波は絶対無理な設定なのですが、更に台詞で「奇形」「キチガイ」「片輪」「裏日本」「せむし男」とデンジャラスな単語が飛び出しまくるので冷や汗が止まりません。
そんな状況ですので画面は自然と奇形様大披露会となり、お子様の情操教育に悪すぎる光景が延々と続きます。
特に親父役の土方巽と、奇形の皆様役の暗黒舞踏塾の面々が、見るからに不安を煽る不気味な動きで夜のトイレを遠くさせます。

終盤では唐突に明智小五郎が登場し親父一味の悪事を暴露、なにかとショックを受けまくった主人公は愛する人とともに花火に乗ってビバ自害。妙にしっかり原型を留めた腕や生首がクルクル舞うという狂った夜空をバックに、「おか~~さ~ん」という切なげな叫びがこだまするという異様にシュールなシーンで映画は終わります。

というわけでとんでもない衝撃作なのは事実でしたが、まぁ「恐怖奇形人間」とウルトラQのタイトルなみの勢いで”奇形人間”を謳ったわりには、肝心の奇形さんたちの存在感はかなり薄く、奇形っていうよりは単に白塗り(たまに金色)のキモい人たちが乱舞してたって印象です。
アングラという意味では、所業が見るからにキ印ですので充分雰囲気出ていましたが、フリークスの皆様が大挙して右往左往…という想像は肩透かし食らった感じ。
別にそういう光景が大好物ってわけでもありませんが。

しかしまぁ、あのエログロ大魔王が原作だけあって「見世物」の持つ妖しさ・いかがわしさはやっぱり強烈で、観た直後は「こんなもんかー」と冷めていたものの、時間が経つにつれなんとなくクセになりそうな気分になってきましたよ。
一応わたくしもマトモな倫理観は持ち合わせているつもりですが、だからこそこういう「倫理の向こう側」を見せられる作品には何か惹きつけられるものを感じてしまうのでしょうねぇ。

あとはアクの抜けた藤岡弘、みたいな冴えない風体の明智小五郎が面白かった。いじょ。

ストリートファイター ザ・レジェンド・オブ・チュンリー【試写にて】

2009-02-11 23:50:24 | 映画

敗因:キャプテンサワダの不在
<公式サイト>

主演前と主演後のヴァンダムのキャリアを思うと涙を禁じえない、伝説の実写版スト2から10数年。
今度は春麗を主人公に据え、よせばいいのに再度実写化!喉もと過ぎればなんとやらです。
ちなみに本上映バージョンではエンドロールがEXILEの曲になり、更にさくらのオリジナルアニメが流れるそうで。

単独の映画として見た場合、往年の香港映画のような雰囲気を持つB級アクションとして、まぁそこそこ楽しめる仕上がり。
特にアクションシーンについては、一部シーンの編集の下手さと気功のCGの安っぽさに目を瞑れば結構迫力ありました。

が、これがストリートファイターである意味は前回以上にまっっっったくありません。
前回「しょぼいコスプレ」と言われまくったのを反省したのか、今回は見た目の再現は完全に捨ててます。
主人公の春麗からして、スピニングバードと百裂脚っぽい技が一応出たのと、シニヨンで登場したシーンが「若干あった」という程度。
脇キャラに関してはもはや開き直りのレベル。

左からナッシュ、バイソン、元、ベガ、バルログ
バルログだけは仮面のおかげでなんとか原型が残ってますが、外すとただの素オヤジ
上記以外では、最後の最後にリュウが名前だけ登場します。

かように本作においては、原作ゲームの存在意義は無いに等しいと言え、再現度だけを見るなら「コスプレ大会」だった前作の方がまだ上でしょう

ストーリー面もB級お得意のツッコミ待ち展開が多数。
見た目のツッコミも含めいくつかピックアップしますと、
・「世界の悪をぶっ潰す!」というキャッチに反し悪行の舞台はバンコクだけ
・悪行の内容がシャドルーというよりギース様(ベガの見た目も日和ったギースっぽい)
・ベガと元の関係もなんか餓狼のギースとジェフっぽい
・もしやスタッフはストファイと餓狼の区別がついてないのでは
・ナッシュの相棒役の女刑事の無駄なエロス
・バイソンが立派な車に乗ると見せかけて3輪に乗り換え、警察をまくという頭脳プレイを成功させるも、その後何事もなかったかのように話が進む
・元が何度見てもナンちゃん
・女幹部との全く意味の分からないベリーダンス対決(その後トイレでガチバトル)
・格闘ゲームの実写のハズなのにやたら多い銃撃戦
・ガチンコバトルのトドメが基本的に凶器攻撃
・気功の存在の浮きっぷり
・元「爆撃食らったけど実は無事だったよ!」
・目の前で原因を作っておいて「立ち直らせてあげて」とほざく可憐な少女・春麗

…個人的にはとにかくベガのコレジャナイ具合があまりにツボ過ぎました。
本作を観る際は単純にアクションを楽しむか、みんなでツッコみながら鑑賞するのをオススメします。


08年下半期 映画星取表(5点満点)

2009-01-09 23:56:31 | 映画
上半期


イースタン・プロミス ★★★★

アフタースクール ★★★★★

ナルニア国物語第2章 ★★★

インディ・ジョーンズ/クリスタル・スカルの王国 ★★★

ホット・ファズ -俺たちスーパーポリスメン!  ★★★★

ドラゴン・キングダム ★★★

闇の子供たち ★★★★

ダークナイト(下半期ベスト) ★★★★★

おくりびと ★★★★

大決戦!超ウルトラ8兄弟 ★★★

ウォンテッド ★★★★

アイアンマン ★★★★

劇場版 さらば仮面ライダー電王 ファイナル・カウントダウン ★★★★

僕らのミライへ逆回転 ★★★

その土曜日、7時58分 ★★★

バイオハザード:ディジェネレーション ★★★

ハロウィン ★★★

ダイアリー・オブ・ザ・デッド ★★★

1408号室 ★★★

未来を写した子どもたち ★★★★

ソウ5 ★★★

デス・レース ★★★★

永遠のこどもたち ★★★

WALL・E/ウォーリー ★★★★★


<年間ベスト5>
1:ダークナイト
2:WALL・E/ウォーリー
3:アフタースクール
4:おくりびと
5:クローバーフィールド/HAKAISHA

WALL・E ★★★★★

2008-12-23 23:51:14 | 映画
ロボ萌えの新たな境地
<公式サイト>

数々の傑作CGアニメを送り出すピクサーの最新作。
実はピクサーアニメをマトモに観たのは今回が初めてだったり。


<感想1>
もうとにかく主人公・ウォーリーの一挙手一投足が可愛くて仕方ありません。表情もなく、台詞もほとんどないにも関わらずこの可愛さは見事の一言。
双眼鏡っぽい目を輝かせながら宝物(ゴミ)をコレクションしたり、ペット?のゴキブリロボをうっかり踏んで超慌てたり、恐怖のあまりハードディスクの中身が一発で飛びそうなほどガクガクブルブルしてみたり(いやHDなんて使ってないでしょうけど)と人間よりも人間らしい動きばかりで眺めてるだけで飽きません。
特に昔のミュージカル映画を観てダンスや「手を繋ぐこと」に憧れる様子は、あまりの愛おしさに一台欲しくなります。
録音再生が出来たり熱線を出せたりと意外に多機能なのも観てて楽しいです。

<感想2>
ウォーリー以外のロボットも非常に魅力的。
筆頭はヒロイン的な立ち位置の最新探索ロボット・イヴ。何かあるとすぐサイコガンをぶっ放す大変強気なヒロインですが、最初は「邪魔くさ…」という感じでウォーリーを見ていた彼女が次第に通じ合っていく様がもう実にキュンキュン来ます。

他のロボットたちも(ゴキブリ含め)、アメリカンアニメお得意の大げさモーションが全く嫌味になっておらず、どいつもこいつもマジ可愛い。家に欲しい。

<感想3>
上記のロボットの挙動も含め、とにかく映像に一切隙がない。これはもうさすがの一言。
ただ技術が凄いというだけでなく、遊び心も満点で何度でも観たくなります。700年後だっつーのにウォーリーが世界最初のビデオゲーム「ポン」で遊んでるのとか最強に笑った。
多分これブルーレイの画質で観ればさらに凄いことになるんでしょうなぁ。

<感想4>
基本的にはシンプルなお話ではあるものの、色々と伏線が仕込んであったりして退屈な印象は全くなし。
ファミリー向け作品ということなのか、後半の展開に少々うまく行き過ぎの印象はありますが、ちゃんと展開の根拠付けはされてますし個人的には問題ありません。
まぁ人によってはこの辺がひっかかったり、ウォーリーに感情移入出来ないと前半が冗長に感じたりするかも知れません。
この辺はもう好みの問題かと。

<感想5>
このテの「便利さのあまり人類総メタボ」という未来像において、なにゆえ「アスリート」という人種が消えてしまうのかは永遠の謎です。

<感想6>
っていうかなんで船内に監視カメラないんだろう?

<感想7>
クライマックスでは不覚にも涙が!
ウォーリーの願い、イブの必死さ、そこに至るまでの様々な伏線、そしてその時のウォーリーの動きと全てが見事に噛みあってもう涙腺がヤバかった。
手を繋ぐって…いいよね…(俺相手いねーけどな!)(そーいやクリスマスですねっ!)


そんなわけで久々に大当たりの映画でした
映像の迫力が凄いので、是非とも映画館で観て欲しい一本です。



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デス・レース ★★★★☆

2008-12-15 01:09:39 | 映画
ついにマリオカートが実写に!
<公式サイト>

B級の帝王ロジャー・コーマンのカルト映画、「デス・レース2000年」のリメイク。監督は「バイオハザード」「エイリアンvsプレデター」等で知られるポール・”バカな方の”・アンダーソン。主演は「B級の似合うハゲ」として貫禄も出てきたジェイソン・ステイサム。

原作は装甲車で一般人を轢き殺してその人数を競い合う(老人・子供は高得点)というネジの飛んだ設定だったそうですが、さすがに現代でその設定は何かと差し障りがあったのか、このリメイク作では「刑務所内での命懸けのレース・ショー」に変更。
レースは全世界に生中継され、民営化された刑務所の利益確保に大貢献という塩梅です。

とにかくこの武装装甲車同士の頭の悪いカーレースが本作最大のアピールポイント。
武器に関しては最初から使えるわけではなく、コース中にある剣や盾のマークを踏むことで武器のロックが外れるマリオカート方式。いざ解禁されればマシンガンだのミサイルだの巨大まきびしだのを思う存分ブッ放し、食らえばアイキャンフライな感じでド派手にクラッシュ。もうホントに頭悪い。
というかゴテゴテと武器を載せたゴツい車が猛スピードでドツき合う、その絵面だけで心に小2が住む身としては既に満足です。
更に中盤からはタンクローリーを改造した巨大装甲車がお邪魔キャラとして登場、頭上から火炎放射をカマしたりタイヤからトゲトゲの槍が突き出したりと、バカの心を鷲掴みにするステキ仕様でオイラの小2魂も大沸騰です。
俺もあんな車でゾンビの群れに突撃したいぜ!(作品が違います)
全体的な演出も一貫して下品でよろしい。

ストーリーの方も、そんな素っ頓狂なレースを過不足なく盛り上げる手堅い仕上がり。
なんぼB級とは言っても、それなりの筋立てがないと感情移入出来ないですからね。その辺は充分しっかりしてるので問題なし!脇役陣もそれなりにキャラが立っててよろしい。
最後の方は若干肩透かし感がないこともないですが、予想を良い意味で裏切ってくれたので個人的には「アリ」。

まぁ全体的に「既存のB級映画のパッチワークじゃね?」という印象が拭えない感はありますが、こういう映画は小難しいことを考えずヒャホホーと楽しめれば俺的には勝ち。
最近微妙なホラーばっか見てたせいもあって(いや自分で選んでるんですけどね)、久々にスカッと出来ました。

あと最後に出てくる妙に丁寧な「マネしないで下さい」のテロップに腹筋崩壊。
出来るわけねーだろ!


※本文中の「バカ」「頭悪い」は全て賛辞です


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SAW 5 ★★★☆☆

2008-12-13 23:53:53 | 映画
毎年クリスマスのお楽しみ!赤いし!
<公式サイト>

なんだかんだで観に行ってしまう騙しと痛さとグロさの祭典・SAWシリーズ。
一応ネタバレ無しのつもりで書きますが、本シリーズに関しては何を書いてもある程度ネタバレになりかねないので、一切情報を入れたくないというかたはとりあえず「しょぼかった」という感想と、1~4を見てないと全く意味が分かりませんよという情報だけお受け取りのうえ、ブラウザをお閉じ下さい。



さて、SAW1の完成度に衝撃を受けつつも、その後グロさ増量・トリック減量を繰り返された本シリーズ、だんだんこちらも「まぁ適度にどんでん返しがあってグロければいいか」という諦めの境地に達しつつありました。
最初からそのぐらいの期待値で見れば、ガッカリすることもないでしょうし。

…と思ってたのに、その更に下を行く筋立ての薄さにはガッカリどころか逆にビビった。

今回のお話は、前作で犯人だと判明したホフマン刑事の「ビギニング」がメイン。
1から4までの疑問を解消しつつ、いかに彼が新ジグゾウとなっていったかを描きます。
ただ「疑問」とは言っても、別に説明されなきゃされないで大して困らないような細かいモンばっかだったので、「おお!そうだったのか!」という驚きは皆無。
心理描写も充分とは言いがたく、面白みは感じませんでした。
やたらと時系列をいじくっていましたが、これもただ分かりにくいというだけであんまり効果的ではなかったような。

一方いつもの殺人ギミックですが、こちらもなんだか力不足。
仕掛け的にも、犠牲者たちの行動的にも、あんまりハラハラ出来ずじまい。いい加減こっちが慣れているというのもあるでしょうが、どうも不満が残ります。
まぁそうは言ってもそこはそれSAWシリーズですから、見てて「痛ってぇぇぇ!」とタマキソが縮みあがるシーンはしっかりあります。苦手な人はヘソの下辺りに気合をタメて鑑賞しましょう。


なんとなく今回は1~4の総集編かつ「6」へのつなぎ、みたいな印象でした。なので単品では魅力不足というのが正直なところ。
とは言えあからさまに次回へ繋げる気満々のネタもあり、そこはやっぱりシリーズのファンとしては気になるわけで、なんだかんだで来年のクリスマスもSAWで決まりですね!


SAW3感想
SAW4感想



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1408号室 ★★★☆☆

2008-12-01 00:14:25 | 映画
部屋「泊めるなよ!絶対泊めるなよ!」
<公式サイト>

スティーブン・キングの同名の短編小説を映画化。

キング映画と言えば当たり外れが激しい、っつーか7割以上ハズレじゃねぇかボケ!という切ない状況がありますが、これはそもそも彼の小説が映像化に不向きなせいでしょう。
彼の作品は細部の心理描写や情景描写こそが最大の魅力であって、まさしく「神は細部に宿りたもう」の偉大なる体現者なわけですが、逆に言えばあらすじだけ追う分にはわりと平凡です。
そんな作品を普通に映像化したら、そりゃ普通の仕上がりにしかならないのは自明の理というものでして。

で、この作品はどうだったかと申しますと、やっぱり普通な出来でした。
オカルト作家の主人公が呪われた部屋に泊まると待ってましたとばかりに怪奇現象連発、勝手にラジオが鳴ったり窓が突然閉まったり使ったはずのトイレットペーパーがまた折ってあったりと、部屋に潜む何者かが執拗にビビらせてきます。
作家さんは最初はそんなモン慣れっこだぜと強がっていたものの、時間が経つにつれ何者かのちょっかいはエスカレート、そんな中でお約束の過去の記憶を抉り出される主人公であったが…的な。

正直言って、怪奇現象一個一個は「音でビビらす」「いきなり出てきてビビらす」ばっかり。確かにビクッとはするもののあんまり印象に残りません。テンポ的にも一本調子でイマイチ。
更に後半の怪奇現象はあまりに派手になり過ぎて、起こるタイミングも含めてドリフのコントのようでした。

怪奇現象以外の部分に見所があったかというとそれも微妙。
主人公と父親との確執とか伏線らしきものは色々ありましたが、そのほとんどが特に消化されることなく終わっちゃったので、後に引くものがないんですよね…
「ああ、原作だとこの辺の心理描写すげー細かそうだな」とか余計な感想は浮かびましたが。

まぁただ、本作の数々の怪奇現象は、元々キリスト教圏の人たち向けの描写なのかも知れません。
オーメンやエクソシストなんかもそうですが、宗教的な部分に訴える恐怖って、その宗教への知識がないと理解しにくいですからねぇ…
(まぁこの2作は即物的な描写が多い分、そうしたバックボーンがなくても十分怖いですが)

何にせよオイラ的には「まぁ普通」って印象でした。
でも娘役の女の子は実に可愛かったです。
いじょ。


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