TRIVIAL JUNK Blog

ダラダラコスプレイヤー”克晴”の、コスと映画とその他諸々。

1408号室 ★★★☆☆

2008-12-01 00:14:25 | 映画
部屋「泊めるなよ!絶対泊めるなよ!」
<公式サイト>

スティーブン・キングの同名の短編小説を映画化。

キング映画と言えば当たり外れが激しい、っつーか7割以上ハズレじゃねぇかボケ!という切ない状況がありますが、これはそもそも彼の小説が映像化に不向きなせいでしょう。
彼の作品は細部の心理描写や情景描写こそが最大の魅力であって、まさしく「神は細部に宿りたもう」の偉大なる体現者なわけですが、逆に言えばあらすじだけ追う分にはわりと平凡です。
そんな作品を普通に映像化したら、そりゃ普通の仕上がりにしかならないのは自明の理というものでして。

で、この作品はどうだったかと申しますと、やっぱり普通な出来でした。
オカルト作家の主人公が呪われた部屋に泊まると待ってましたとばかりに怪奇現象連発、勝手にラジオが鳴ったり窓が突然閉まったり使ったはずのトイレットペーパーがまた折ってあったりと、部屋に潜む何者かが執拗にビビらせてきます。
作家さんは最初はそんなモン慣れっこだぜと強がっていたものの、時間が経つにつれ何者かのちょっかいはエスカレート、そんな中でお約束の過去の記憶を抉り出される主人公であったが…的な。

正直言って、怪奇現象一個一個は「音でビビらす」「いきなり出てきてビビらす」ばっかり。確かにビクッとはするもののあんまり印象に残りません。テンポ的にも一本調子でイマイチ。
更に後半の怪奇現象はあまりに派手になり過ぎて、起こるタイミングも含めてドリフのコントのようでした。

怪奇現象以外の部分に見所があったかというとそれも微妙。
主人公と父親との確執とか伏線らしきものは色々ありましたが、そのほとんどが特に消化されることなく終わっちゃったので、後に引くものがないんですよね…
「ああ、原作だとこの辺の心理描写すげー細かそうだな」とか余計な感想は浮かびましたが。

まぁただ、本作の数々の怪奇現象は、元々キリスト教圏の人たち向けの描写なのかも知れません。
オーメンやエクソシストなんかもそうですが、宗教的な部分に訴える恐怖って、その宗教への知識がないと理解しにくいですからねぇ…
(まぁこの2作は即物的な描写が多い分、そうしたバックボーンがなくても十分怖いですが)

何にせよオイラ的には「まぁ普通」って印象でした。
でも娘役の女の子は実に可愛かったです。
いじょ。


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