むすぶ つなぐ

「悪の枢軸」とされる国から思いつくまま……。

伝える

2009年07月27日 02時41分35秒 | Weblog
先日、海外へ旅立つ超優秀な後輩記者の送別会があった。

いつもながら落ち込む。
なんて、自分は言葉が貧しいんだろう。


感謝や励まし、期待……。
いろんな気持ちがありながら言葉でうまく伝えられない。
言葉で伝えることを仕事にしているのに、いい歳して情けない。


  ×   ×


父親が亡くなり、もうすぐ1年。
土曜日、かつての父親の友人が一周忌を前にやってきた。

どれだけ家族のことを考えていたか……。
全く無口だった父親の全く意外な面が次々と出てきた。

なんだかホッとすると同時に思う。
言葉はうまく伝えてなんぼ……だと。



一方で、こんなに通じあい、信頼しあっている親子がいるのに驚いた。
登山家の野口健と外交官の父親。
http://mainichi.jp/select/wadai/news/20090726ddm010040024000c.html
弱いところをさらけ出しあって、つながっている。
なかなかできないよなあ……。


  ×   ×


山好きだった父親の友人によると、生前こんなことも言っていたらしい。

「キリマンジャロに一度登るのが夢だった」



17年前、僕は大学卒業前、アフリカ・タンザニアに入り、キリマンジャロのふもとの町まで行き、引き返してしまった。
当時は「いつでもまた来られる」と軽く思っていた。




もっと早く言ってくれよ……。

言葉は伝えるためにある。
生きているうちに。