むすぶ つなぐ

「悪の枢軸」とされる国から思いつくまま……。

風が強く

2009年07月12日 22時09分26秒 | Weblog
「来年からメタボ検診ですが、このままなら大丈夫でしょう」

先日、人間ドックに行ったら、医者に明るい口調で言われた。
全然うれしくない。
メタボを気にする対象として見られただけでもショック……!

走るのが日常だった学生時代は、この季節になれば面白いように体重が絞れ、いくら食べても体脂肪は上がらなかった。
あれから約20年……。
今はいているジーンズのサイズを上げないように必死だ。



現実逃避の一環?で最近軽い本ばかり読んでいる。
「風が強く吹いている」(三浦しをん著、新潮文庫)

ボロアパートにたまたま集まった10人が箱根駅伝を目指すというなかば荒唐無稽?な話。
それでも「走る」という説明の難しい単純な行為を、短い巧みな表現を積み重ねて丁寧に描いている。
どうしたら人の気持ちをこれだけ活字にできるのか。
小説家の想像力ってすごい。



箱根駅伝。
高校時代に同じレベルで争っていた近くの高校の同級生やら先輩らが都内の大学に進み、何人も挑戦した。
大半は夢破れたけど、ほんの一部はスタートラインに立つことができた。

自分は……。
憧れた。けど、やっぱりすべてを賭けるのが怖かった。
結局逃げてしまい、東京を離れた。



暑さがまだ残る夕方、今日も河川敷を走った。
時々、ふと体が軽くなる感じがする。
「もしかすると今も……」
昔のように速く走れるわけないのに、いつも「錯覚」にとらわれる。

現実は、なかなか追い風が吹かないことも多い。
でも、真夏にドロドロの汗をかいて頭をからっぽにして走るのも気持ちいい。


×   ×


小説「風が強く……」の解説で書いている最相葉月の言葉に目が止まった。
活字はやっぱりエネルギーを与える。

「人には、なんのためとか、誰のためといった目的の定かでない行為を無性に必要とするときがある。それはそれがなぜなのかは手にするまでわからないし、手にしたとしても他人に教えられるものではない。ただ、それはその人の人生を昨日までとまったく違う色に塗り替える」


弁当男

2009年07月12日 13時38分39秒 | Weblog
あ~よく寝た。
やっぱり大事なのは睡眠だなあ。
それと食うもん。



最近、気分転換にたま~に弁当を作っている。
夜勤や泊まりが多く、コンビニやほかほか弁当にも飽きてきた。
好きなもん考えて自力で詰めるのは結構楽しい。
気合いを入れて15分。全く違う脳を動かす感じ。



昨日は「オクラの豚肉巻き&ベーコン巻」に「マカロニサラダ」を自作。
まだ見栄えは悪い(歪んでる?)けれど、味は結構満足!
できる範囲でのこだわりは、心も満たしてくれる。



新聞記者の大半は、ワーカホリックまたはその予備軍だ。
時に自覚し、「普通の人間」に戻ろうという本能が働く。
そんな時はゆっくり寝て、あえて弁当男になることにしている。