むすぶ つなぐ

「悪の枢軸」とされる国から思いつくまま……。

多様性

2009年07月18日 11時28分03秒 | Weblog
暑い!連日サウナにつかっているようだ。

「群馬県館林市では37℃超」
数日前の新聞記事で、半年前の取材を思い出した。



館林市を訪ねたのは雪が舞う今年2月末だった。
市内にはミャンマーから逃れたイスラム教徒のロヒンギャ族が多く住む。
大半は難民認定されないまま、仲間と集まって細々と暮らしている。
金がないため、暖房費を節約するため、昼間も雨戸を閉めていた。


アユーブさん(35)は母国の迫害を逃れ、タイ、マレーシアを経て4年前に日本に入国。
マレーシアでは国連から事実上難民と認める身分証ももらったが、日本政府からは何の回答もない。
マレーシアに残した家族との再会もかなわず、たどたどしい日本語で「心が痛い」と繰り返した。


半年ぶりに電話をかけると、力ない言葉が返ってきた。
「何も変わらないよ。何も……」
1本記事を書いただけで何もできない。何も変わらない。


  ×    ×


先日、天皇皇后はカナダを訪れ、国家元首と面会した。
「万世一系」(事実はどうであれ)にこだわり続ける皇室と、かたや元ハイチ難民でジャーナリスト出身の女性。

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%9F%E3%82%AB%E3%82%A8%E3%83%AB%E3%83%BB%E3%82%B8%E3%83%A3%E3%83%B3


多様性がもたらす豊さにあこがれる。
何となく、この曲のイメージだ。
「テヲトリアッテ、コノママイコウ……♪」
クイーンの名曲。癒される。

■Queen - Teo Torriatte pic



Teo toriatte konomama iko
Aisuruhito yo
Shizukana yoi ni
Hikario tomoshi
Itoshiki oshieo idaki



1秒でも

2009年07月18日 02時26分59秒 | Weblog
少しでも現場に近い人の声を信じる。

仕事柄、大事にしたい大原則だ。
たとえ100%はありえなくても、高い確率で近い答えは含まれている。



いまだに規制が進まない劣化ウラン弾。
巨大軍需産業、さらに劣化ウランの「原資」である原子力発電も絡んでくるから、簡単に話は進まない。

イラク戦争よりずっと前からイラク南部では、劣化ウラン弾の被害が叫ばれていた。
フォトジャーナリストの豊田直巳さんは、長く現場に迫り続ける。
劣化ウラン弾被害が疑われる子どもの写真展も世界各地で開催している。



少し前、著書をいただいた。
ジュニア新書とはいえ、情熱が詰まっている。
http://www.iwanami.co.jp/.BOOKS/50/3/5006210.html

「たとえ1秒でも戦争を止めたい」