Kボーイの根岸線日記

鉄道が大好きな管理人によるブログです
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面目一新~リニューアルしたKATO「キハ58系 4両セット」を買う

2018-03-31 20:46:05 | 鉄道模型-特急・急行形

こんばんは

今日で運行を終了する三江線は、
ある意味忘れられない路線となったKボーイです

さて先日、KATOから注目の新製品が発売されました
それは…


フルリニューアル、生まれ変わったKATOのキハ58系!

ということで


KATOの品番10-1464「キハ58系 4両セット」が入線しました

キハ58系は1961(昭和36)年に登場した急行形気動車です
全国の非電化線区で活躍をし、また数多くのバリエーションが存在しました。

それは単純な車両数が多いことに加え、製造途中での設計変更、冷房化やエンジン換装など各種改造によるものです。そういった意味では、Nゲージ趣味者とっては、ハマると泥沼で危険な車両の一つであります。

だが、それがいい。

その沼がいい!!
これこそ鉄道模型の醍醐味でござらんか!!
(私はキハ58系沼はご遠慮願います)

◎模型の概要 


(製品状態)
今回のプロトタイプは昭和39~40年落成車です。
大雑把な仕様は、

〇キハ28形とキハ58形:
平窓・スノープロウなし・シャッター付きタイフォンの冷房改造車

〇キロ28形:
張り上げ屋根タイプで4VK発電装置に設置車、グリーン帯あり

〇共通仕様:
昭和50年代の山陰地区を想定、所属標記は「米トリ」(西鳥取運転区)。

になります。

製品内容は以下の通りです。

〇製品名:品番10-1464「キハ58系 4両セット」



(4両セットの中身)

〇車種構成

●キハ58 670
●キハ58 697(動力車)
●キロ28 2160
●キハ28 2360

〇付属品

●前面ホロ×3
●胴受×2
●前面表示(無地)×3
●ジャンパ栓A(冷房電源・冷房制御用)×3
●ジャンパ栓B(制御回路用)×3
●行先表示シール

 

付属品の内、パーツ類はコチラです。


最も目立つのはクリーム色で成形された2種類のジャンパ栓です。大きい方がジャンパ栓Aでキハ58系冷房車用になります。小さい方はジャンパ栓Bで、色違いで他製品にも使われる汎用品です

胴受は先頭部カプラーの根元に取り付けるの。使用すると連結不可になります

行先表示シールはコチラです。


行先シールはかなり豪華な内容です。
愛称サボと行先サボは、北は東北から南は九州まで幅広い列車が収録されています・

愛称サボの収録内容は、
●東北・北陸系統:「きたかみ」「しらゆき」「白馬」
●南紀系統:「きのくに」
●九州系統:「出島」「弓張」
●高山線系統「のりくら」「うなづき」「たかやま」
●山陰系統:「みささ」「みまさか」「砂丘」「但馬」「伯耆」
となっています。

これだけの収録内容になると、どのような編成を組めば良いのか悩んでしまいそうですが、そこはご安心を。

説明書に編成例が提示されています

シール類が付属しない
TOMIX製品にも使える内容では?

概要は以上です

◎模型の細かい所
さっそく模型の細かい所を見ていきましょう。
まずはお顔からです。


キハ58系らしくなりました。
前面窓が天地方向に狭く、評判が芳しくなかった旧製品とは雲泥の差です

ライトも程よく点灯します。

さて、手許にあるTOMIXのキハ58系急行「砂丘」国鉄色と比較すると、


(左がTOMIXのキハ58、右がKATO製)
同じ車両ですが、やっぱり「KATO顔」でしょうか。
どこかのっぺりとした印象があります

 

ちなみに、 昭和41年以降だと
仕様変更によりトイレ窓が横長になります

(模型はTOMIX製ですが、こういうことです)

 

次に側面を見てみましょう


キハ58の側面になります

ツートンカラーに乱れはないかと

旧製品ではモールドのみだった
乗降扉下部にある小さな丸窓にも
ガラスが入るようになりました



キロ28の側面
模型映えのするグリーン帯もくっきり印刷されています

なお、今回は帯なしの設定はございません



車体のサボ受け等のモールドはあっさりとしています
車体の塗装は鮮やかでツヤがあります


妻面側
トイレの流し管はグレーです

トイレ窓の右斜め上に
臭気抜きがあるのですが、
あっさりしたモールドゆえに
やや埋もれ気味です

※「いいで」・「ざおう」セット
およびスターターセット用は
縁にグレーが印刷されるようになりました



車体と床板を分離するとこんな感じです
ライトの遮光ケースはボディ側につきます

上の画像を見るとわかりますが
ライトユニットの光源に電球色LEDを採用しています

最近のKATOの電車・気動車製品では、
チップ式白色LEDの「クモハ101ライトユニット」
(品番4595-1G)を使うことが多く、
オレンジ色の導光材を用いることで
ヘッドライトの電球色を再現していました

しかし、今回のキハ58系では
よりリアルを追求するためか
新しく電球色LEDの基盤が採用されました

ただし、そのままだと
前面種別表示幕も電球色になってしまうので

水色の導光材を用いることで
白色点灯させています

これは主にTOMIXのハイグレード製品で
用いられる手法ですね

なお、タイフォンは別パーツです
なので

キハ65のそれと交換すれば、
ご覧の通りスリットにできます
(ASSYパーツがないけどね!)

※2018年10月23日追記:
急行「いいで」・「ざおう」セットから
ASSYパーツが設定されます

次に付属品を見てみましょう
ユーザー取り付けの別パーツは

左から幌枠・胴受・ジャンパ栓(汎用)・
ジャンパ栓(キハ58系用)になります

胴受はカプラーの根元に取り付けるので、
使用すると連結不可になります

キハ58系用のジャンパ栓は
実物では冷房電源および制御用のもので
今回の発売にあたって新規製作されたもの

(取り付け例)

しかしながら、
ジャンパ栓がクリーム色なのは少々気になる
そこで、ジャンパ栓に色差しをしてみた

塗料はタミヤのエナメル塗料で、
フラットブラックとニュートラルグレイを使用

ランナーの状態で塗装してから取り付けます

素材が軟質プラなので、
取付の際に塗料が剥がれる場合がありますが
その時はタッチアップしてください


仕上がりはこんな感じ
これで全体が引き締まりました

そして毎度おなじみ車両紹介


キハ58 670
2エンジン車で、長大編成に対応した400番台です





キハ58 697
車体は上の670と変わりません
動力車はコチラ




キロ28 2160
グリーン車で、バランサ付きの一段下降窓が特徴
屋根上に並ぶの小さな突起はトランジスタ蛍光灯用通風器

実車がこの形態であったかは、
上記した通り若干疑問ですが、
細かいことを気にせず
楽しむ方が幸せだと思います




キハ28 2360
1エンジン車で、
冷房電源供給用の4VK発電装置を搭載します

セットに含まれる車種紹介は以上ですが、



参考程度に
単品のキハ65 10も挙げます

◎実車についての余談
今回のセットに含まれる車両の内、キハ28 2360は高山本線富山口において、キハ58系最後の定期運用として2011年まで活躍した車両です
ご記憶に残っている方も多いのでは?

189系「グレードアップあさま」の時もそうですがKATOさんはプロトタイプをあえて末期まで残った、もしくは現存する車両をチョイスしてるのかな?

キハ58 670とキハ58 697は、民営化後はJR西日本に継承され2002年に廃車。最終配置は後藤総合車両所でした。

一方でキロ28 2160は、民営化を待たず1987年に廃車となりました。最終配置は西鳥取とのことです。

ところでキロ28 2160について、この道の求道者である、いなば路快速氏がどうも気になることを言っていました。
※彼の求道者としての一端が垣間見える記事→コチラ

曰く、キロ28 2160にグリーン車帯があった時代は実在したのか?

キロ28 2160という車両は、4VK発電装置に設置に伴い元々キロ28 160を改番した車両です

※4VK発電装置:自車を含めて3両分の冷房用電源を供給可能な発電セットのこと

その改番が時期が微妙です。
車歴表を見ると、「1982年4月20日後藤工場」とあります

一方でグリーン車帯ですが
1978年の塗装規定改定によって廃止、
順次の撤去が始まりました

ということは、
キロ28 2160になった時点で、グリーン車帯があったか疑わしいことになります

もっと言えば、この時期はキロ28の一段下降窓の腐食対策で、ユニット窓化改造が一部車両で
施行されていた時期にあたります。

キロ28 2160は一段下降窓だったのでしょうか?

細かい形態の違いに目くじらを立てず、新しいKATO キハ58を楽しむ。そんなスタンスなので、これ以上の詮索は控えます

ここまで、色々と語りましたが
KATOの技術がいっぱい詰まったキハ58系です

私のような実車をよく知らない人間にとっては、
あとは単品のキハ65があれば満足ですが
これでは足りない!
と思う方が多いかと

今後のバリエーション展開を期待したいです

以上になります

〇 7月20日追記:
キハ58系 スターターセットが
入門用に発売されましたので、
このセットに含まれる

キハ58 303のASSYパーツを入手し、
1両組み立てました



スターターセットのキハ58形は、
0番代の冷房改造車がプロトタイプです



妻面はもちろん、冷房車仕様
客用扉下部に小窓がないのが、
0番代の証ですね

一方でトイレの臭気抜きの縁に
グレーの印刷が追加となっています

どうやら、通常製品は
再生産になっても印刷が施されない模様

 



なお、所属標記はちょっと懐かしい「関スイ」



 

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