お運び頂きまして厚く御礼申し上げます。
毎度お馴染みのKボーイでございます
本日もまたNゲージ入線記事の修正版になります。
何でそんなに入線記事を修正するかと申しますと、一昔の記事はちょっといい加減に書いていたのと、年月が経つと実車の情勢も変わりますし、これはいかん、と言うことで書き足すわけですね。
今回のタネ車は、地下鉄直通から地上線へと転用されたオレンジ色の209系です。
ということで、
TOMIXの209系1000番台・中央線色のお話です。
実車は常磐線各駅停車・地下鉄千代田線直通車として登場した電車です。
10両編成2本のみの存在で常磐線からは2018年に撤退し、2019年3月から中央快速線で運用を開始しました。
◎模型の概要
この模型は2019年6月に発売されました。
実車の運用開始前に製品化発表されたので当時驚きましたね。
基本的に2018年の春に発売した常磐線仕様の塗り替え品で、模型としてやや古い仕様です。
なので、今この仕様のまま再生産されることは考えにくく、新型M-13モーター採用の上で新品番で発売されるかと思います。
〇主な仕様
●動力ユニットは従来品M-9モーターを搭載
●先頭車のホーム検知装置の表現は省略
●0番台とは異なる屋根上を再現
●前面表示はシール式
●プリント基板は白色LED採用
●車両ケースのウレタンは6両対応
○基本セットの内容
□製品名:品番98334「JR 209-1000系通勤電車(中央線)基本セット」
□車両
●クハ209
●モハ209(動力車)
●モハ208
●クハ208
□付属品
●アンテナ(列車無線アンテナ/信号炎管)
●前面表示用シール
●転写シート(インレタ)
付属のアンテナは209系各製品共通の品番JA15です。
(アンテナ取り付け後)
前面表示シールはこちらです。
収録内容は行先表示が
「快速 東京」、「快速 高尾」、「快速 立川」、
「快速 豊田」、「快速 武蔵小金井」、
「中央特快 東京」、「中央特快 高尾」、
「快速 青梅」、「中央線」、「中央・青梅線」
運行番号は、
「97T」、「99T」、「51T」、「53T」、「83T」
が収録されています。
転写シートはコチラです。
車両番号は実車が2本しかいないのでその両方が収録されています。
そのほか、ATS標記、車椅子・ベビーカーマーク、それに弱冷房車表示が収録されています。
基本セット内容は以上です
〇増結セットの内容
□製品名:品番98335「JR 209-1000系通勤電車(中央線)増結セット」
□車両
●モハ209(トレーラー車)
●モハ208
●サハ209
●サハ209
●モハ209(トレーラー車)
●モハ208
□付属品:なし
増結セットの中身は以上です
実車は原則97T運用と99T運用に入ります。
2021年3月改正時点で、定期での青梅線での乗り入れはなく、中央特快運用も平日の高尾行1本のみです。
日常的に実車を見ていますが、中央快速線での運用開始から2年が経ち、地下鉄運用車特有の汚れも徐々に落ちているようです
模型の概要は以上です
◎模型の細かい所
模型の細部を見てみましょう。
まずはお顔からです。
一見良さそうです。
が、ステップ下のホーム検知装置の表現が省略されているのが残念!
ヘッドライトは他の209系製品と同じく白色点灯です。
これを電球色にしたい場合は、遮光ケースを分解してプリズムに着色しましょう。
着色する手法はいくつかありますが、
私の場合はマッキーの黄色と茶色を重ね塗りしてするのが標準方法です。調色しながら塗っている感覚ですね
側面を見ていきます。
(クハ209形の側面)
車体は209系ですが、床下はE231系800番台のものを流用しています。
(先頭部拡大)
模型としてはやや古い構造なので、大きな遮光ケースが窓から見えてしまいます
遮光ケース内にプリント基板があるためですが、最新の製品ではプリント基板が床板に移り、遮光ケースが小型化しています。
(遮光ケースが小型化した0番台との比較)
1000番台もいつか小型化して欲しいですね
(モハ209形の側面)
実車は機器更新を受けていないので、床下は原型のGTO-VVVFです
(VVVF部拡大)
(実車のVVVF)
実車は元地下鉄直通車なので、4号車のサハ209形の妻面には誘導無線アンテナが残置されています。
(実車の連結面)
模型では特に表現されていませんが、これを再現する必要があるのか微妙ところですね。
続いて屋根上を見ていきます。
各車ラジオアンテナがない屋根を再現しています。
クーラーはお馴染みのAU720です。
モハ209形のパンタ周りです。
避雷器がヒューズ箱の横にあるのが特徴です。
パンタグラフ自体はE233系と同じPS33Dで、避雷器部分をカットしているようです
細かい所は以上です
◎入線整備の話
車両の入線に当たり付属品の取り付けなど、整備をいたします。
アンテナ、転写シート、前面表示シールは説明書通りに取り付けます。車番はトタ82編成にしました
それに加えて、簡単な小加工を施します。
先に述べたヘッドライトのプリズムへの着色のほか、
前面スカートは脚の部分を黒で塗って、見栄えを良くします
さらに床下も少しこだわります。
モハ208形は編成中3両ありますが、6号車はSIVが非搭載なので床下がスカスカです。
(実車 モハ208-1005)
ここまでスカスカだと、サハ209形の床下の方が実物に近いので、
該当する6号車の床下をサハ209形のものに交換しました
(交換後)
整備の話は以上です
◎車両紹介
またいつもの車両紹介です
●10号車 クハ208-1002
高尾方先頭車です
●9号車 モハ208-1006
主に補助機器を搭載する中間電動車です
●8号車 モハ209-1006
VVVFなどメインの機器を搭載する中間電動車です。
※7号車 サハ209-1004は省略
●6号車 モハ208-1005
実車はSIVを搭載しないので、サハに見えるぐらい搭載機器が少ないモハです。
●5号車 モハ209-1005
説明書では5号車を動力車にすることを推奨しています。
●4号車 サハ209-1003
実車は弱冷房車として運用されます
車両紹介は以上です
◎まとめ
今回も色々とお話をいたしました
中央快速線の現行かつ希少車種なので、製品化されたことは非常にうれしく思います。
ですが2021年になった今、模型としては若干古い仕様になってしまったので、そのあたりは次回E231系と同じように是非リニューアルして欲しいところ。とりわけホーム検知装置の再現、遮光ケースの小型化と前面表示のパーツ式への変更など、最新のE231系製品で採用されたものが、この209系1000番台にもフィードバックされると良いですね
一緒に遊べる車種は色々あります。
我が家はちょっと昔の車両が多いので、一緒に楽しめる車の方が少ないですが、それでもE353系やE231系の更新車と並べると、
いかにも最近の中央線になりますね。
以上です
関連記事(中央線の愉快な友達)
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コメントありがとうございます。
特快と快速の区別はしっかりつけるとなると、やはり緑色しかないのかな、と思います。
確か黄色の209系にも何故か中央特快の表示があって、それも緑でしたね。
どういたしまして。