Kボーイの根岸線日記

鉄道が大好きな管理人によるブログです
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とかいいつつ模型ネタ多め

国鉄仕様なので…。KATOの415系(常磐線・新色)の話

2021-10-03 15:13:02 | 鉄道模型-通勤・近郊型

こんばんは

毎度おなじみのKボーイでございます

今日もNゲージ鉄道模型のお話になりますが、また過去の入線記事の修正版になります。

何故、このところ過去記事の修正ばかりなのかと申しますと、所有する模型の見直し(削減)を迫られているからで、見直す模型を決めるためです。

今回はネタは少し発売から時間が経った


KATOの415系 常磐線・新色です。

発売は2年前で、完全新規金型の415系の決定版として登場しました

この製品が発売される前から、415系のNゲージはあることにはありました。

でも、KATOにしてもTOMIXにしても、直流用近郊形電車の部品流用が基本。言うなれば「なんちゃって415系」でした。その「なんちゃって」を「ちゃんとした」に変えたのがこの製品なります

415系には多様な番台区分がありますが、今回は国鉄末期の常磐線100・500・700番台で、基本7両と増結4両、4両セットの3種類に分かれます。



国鉄時代なので自分の欲しい姿とは異なりますが、「物は試し」ということで基本7両セットと増結4両セットを入線させています

◎模型の概要
またいつものように模型の概要から説明します。
国鉄時代の仕様なので、7両基本編成は100番台と700番台の混成です。JR化後は500番台と700番台の混成が基本となったので、JR世代には見慣れない組成です

〇模型の主な仕様

  • プロトタイプは国鉄勝田電車区K820編成(7両基本セット)、K512編成(4両増結セット)、K505編成(4両セット)
  • クリーム10号に青20号帯の常磐線新塗装
  • クハ411形は列車無線アンテナ無し、常磐無線アンテナ準備工事の姿
  • 側面方向幕準備工事、トイレはタンク式を再現
  • クーラーは100番台と4両セットは灰色(AU75M)、700番台と増結セットは銀色(AU75G)
  • ロングシート車とセミクロス車で若干異なるモハの床下機器配置を再現
  • 内装パーツは100番台が青、500・700番台が赤茶色で成形
  • 先頭車は4両増結セットのクハ411-612を除き、ライト点灯

 

〇7両基本セットの内容 
□製品名:品番10-1535 「415系(常磐線・新色)7両基本セット」

□車種構成
●クハ411-202
●モハ414-102
●モハ415-102
●サハ411-704
●モハ414-704(動力車)
●モハ415-704
●クハ411-102

□付属品
●ジャンパ栓
●胴受
●前面表示(無地)×2
●ライトスイッチ用ドライバー
●行先表示シール


(付属品の内、パーツ類)
ジャンパ栓は下り方先頭車に取り付けます。

(左:ホースなし、右:ホースあり・色差し済)



(行先表示シール)
付属の行先シールはサボ仕様です。
上野―平・高萩・土浦・勝田の各行先と、水戸―平、小山―勝田の組み合わせです

ていうか、平(たいら)ってどこ?
今のいわき駅です。

国鉄の臭いがプンプンする駅名ですが、平成初期に変更されたので、651系「スーパーひたち」の平行きがありました

〇4両増結セットの内容
□製品名:品番10-1536 「415系(常磐線・新色)4両増結セット」

□車種構成
●クハ411-612(ライトなし)
●モハ414-512
●モハ415-512
●クハ411-512

※付属品は基本セットと同内容です

模型の概要は以上です

◎模型の細部を見る 

まずはお顔からです。


(正面から)
良くできているお顔だと思います。
下り方先頭車には幌が取り付け済みです

上の画像には、付属品の胴受を取り付けていますが、先頭車同士で連結運転する場合は胴受は使用できません。

ところで交直流用近郊形電車って、113系や115系と違って正面の幌枠が薄いんですよね。
元祖・東海形153系や最初の近郊形電車401系の流れを汲んでいるようですが、模型でもしっかり再現されています。


(手前:415系、奥:113系)
模型を手にするまで、幌枠の差なんて知らなかったけどね~。

そのことを知ってしまった以上は、もう元には戻れない。
出来の良い模型は罪ですな。



(先頭部を斜め上から)
所属標記は「水カツ」、ATS標記は「S」です。
屋上の常磐線無線アンテナは、配管と台座のみの準備工事となります。
なお、手前の車は100番台でベンチレーターが押し込み式、奥が500番台でベンチレーターが角形です

ベンチレーターのほか、クーラー脇のランボードも100番台と500番台で形状が異なります。

100番台は断面が垂直、500番台は斜めの大型タイプです。



(クハ411-202の側面)
常磐線で言えば上野方先頭車です。
電動発電機(MG)搭載で床下はギッシリ。

MGを搭載しているためその冷却用に、

車体にその通風孔があります。

何はともあれ、直流型の流用をやめたことで、最も恩恵を受けたのは先頭車ですかね。


国鉄仕様なので側面方向幕は各車ともに準備工事です。


塗り屋根の500・700番台は、妻面にキャンバス押さえが無い姿になります

続いてモハ414形の屋根を見てみましょう。


100番台と4両セットのクーラーは灰色のAU75Bの三菱製(AU75BM)、700番台と増結セットは銀色のAU75Gになります。



賑やかな高圧機器が並ぶモハ414形のパンタグラフ周り。
交直流用電車はこうでないと

内装パーツも100・500・700番台ごとに作り分けています。


100番台がセミクロスで青色、
500番台がロングシートの赤茶色、
700番台が車端部ロングシートのセミクロスシートで赤茶色です

もう少し側面を見ていきます。


(モハ414-102 側面)



(モハ415-102 側面)



(サハ411-704 側面)
サハですが、MG搭載なので床下は機器でいっぱいです


(モハ414-704 側面)

さて、700番台は混成する100番台よりも床面高さを下げたので、すべての側扉・側窓の位置が下方向にずれていました。

そのあたりを模型では再現したかと言うと、

クツズリの位置のみ再現しています。

なんか中途半端な再現ですね。
多分、床面高さの違いを完璧に再現しようとすると、ガラスパーツも別に拵えないといけないから、わざと再現していないのでは?

だって、床下をここまで厳密に再現して、床面高さの意味を間違える。
そんな間違いは…しないよね?

西落合だもん、そんなヘマはしないと思うよ。



(クハ411-512 側面)

KATOの新しい415系は、床下にも強いこだわりが見受けられます。

一見同じに見える電動車の床下も、
100番台・500番台・700番台の細かな違いを再現しています。


(モハ414形の比較)
各車ちょっとずつ違います。
ロングシート車とセミクロスシート車の違いのほか、製造年次による機器の変更が反映されているようです



(モハ415形の比較)
ロングシートの500番台は、重量の都合から蓄電池箱をモハ414形からモハ415形に移設しています。
上のモハ414形と比較するとわかるかな?

細かい所は以上です

◎車両紹介 
いつもどおりの車両紹介です。


●クハ411-512(増結セット) 
ロングシート車の下り方先頭車です。



●モハ415-512(増結セット) 
ロングシート車のパンタ無し電動車です



●モハ414-512(増結セット) 
ロングシート車のパンタ付き電動車です



●クハ411-612(増結セット) 
ロングシート車の上り方先頭車です。
模型ではライトがないので、先頭に立たせる際は要注意です



●クハ411-102(基本セット) 
シートピッチ拡大車の下り方先頭車です



●モハ415-704(基本セット) 
700番台で床面高さが下がったと言っても実車で25mmなんですよね。



●モハ414-704(基本セット) 
7両基本セットの動力車です。

※サハ411-704とモハ415-102は省略



●モハ414-102(基本セット)
シートピッチ拡大車のパンタ付き電動車です



●クハ411-102(基本セット) 
シートピッチ各台車の上り方先頭車です。

車両紹介は以上です。

◎まとめ 
この模型を買ってから2年ぐらい経っていますが、なんかモヤモヤします。

端的に言うと、
「良く出来ているし細かい作り分けに脱帽。でも、心に響かない

メーカーはこだわりました。
今までなかったものを出してくれました。
でも違う。力を入れるべき所はそこじゃない。

時代設定もさることながら常磐線415系の魅力を存分に引き出しきれてないからでしょうね。ステンレス車1500番台との混結とか、色々と魅力ある編成となるとやはり民営化後なのに。

常磐線の民営化後も早く発売しないかな、なんて思うのですが当分無理だね、こりゃ。

発売から2年経過しても未だメーカー在庫があるようでは…。発売前にホビーセンターカトー東京店で、「今回のが売れない限り次はない」とかメーカーの人が言っていたけど、だったら皆が欲しい仕様を先に売れよ、ツッコミを入れたかった次第であります

常磐線のJR仕様が出なかった代わりに、現在も活躍中の100番台九州色が出ました。自分は興味ないけど、KATOがしっかりバリエーション展開してくれたので、その点は良かったですね。

常磐線・新色の方は純然たる国鉄仕様ですが頑張れば、「なんちゃってJR仕様」にできなくはないです。
列車無線アンテナのっけて

JRマークと方向幕シールを貼れば、


気分はJR仕様…。
でも方向幕準備工事の上から方向幕シールを貼ると周囲から浮いてしまうので諦めました

やはりJR仕様を待ちたいところ。
それに民営化後は、編成の組み方も違います。

常磐線の415系は、昭和63年9月から7両基本編成を500番台・700番台混成とすると編成組み換えが実施されました。7両中4両がロングシート車となるので、当時の『電車編成表』には「ハーフロング化」と記載されていました。

しかし、全編成が対象となった訳ではなく、模型のプロトタイプとなったK820編成は、組み換えが実施されず、引き続きオールセミクロス編成でした(編成はK919編成に変更)。

その後、編成が組み替えられ、クハ411-102/202とモハ414・415-704でK502編成を組成。残り3両は415系0番台の混成の上で引き続きK919編成を名乗りました。この組成でE531系投入を迎えます

残りのK506・K512編成は多数派の700番台中間組み込みの7両編成になって、同じくE531系投入を迎えました

はあ、なんか愚痴多めになっちまったな。

JR仕様はしばらく出ない
という前提でこの記事を書いております。

※2022年7月にJR仕様ではないけど国鉄標準色「赤電」が出ました。

100番台基本セットを購入し、500番台の増結セットは見送りました。



ちょっと渋めのカラーリングです。


クーラーはAU75の日立製です


入線記事はいずれ。

まあ、しかし別に国鉄仕様であって、模型ですからE531系と並べたっていいじゃないの。


どうせ手持ちのE531系も上野東京ライン仕様だから、どっちもどっち

以上です

関連記事
KATO E531系常磐線・上野東京ライン→コチラ

 

 

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5 コメント

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Unknown (たっき)
2019-10-26 10:59:16
ホビセンの強気な発言が、お客様目線なのか気になりました。落合が元気のないのは、何となく分かります。本社建屋の金利償却が物凄く重いのかもしれませんね。本社を綺麗に建て替えると、元気が無くなるパターンに陥っているような、杞憂であれば良いのですが。
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Re:強気ですよね (Kボーイ)
2019-10-27 18:35:04
たっき様、コメントありがとうございます。

ホビセンの中の人がイベント時で言う分なら、多少強気な発言をしても、「みんな買ってね」という軽い冗談として済みますが、有力模型店がホームページ上で、KATOの強気な発言を警告したことに、私はビックリしております。

また同時に、模型店側がKATOに対して不快感を表明していると私は受け止めました。中途半端な仕様を発売しておいて、売れなかったら次はないとは、何様つもりだ、というのが見え隠れします。

「本社を綺麗に建て替えると、元気が無くなるパターン」、本社どころか工場も新しく建てるので、なおさら心配ですよね。
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Unknown (たっき)
2019-10-29 12:51:42
Kボーイ様、コメントありがとうございます。
そうですよね、工場も建てるのですよね。

私は某メーカーに勤めており、建屋の金利償却がどの程度か、多少はイメージ出来るのですが、年間総生産30億〜40億であの綺麗な本社は、とお節介が働きます。

タキ1000が大変な値上げになりますが、
、、いやらしいので、これくらいにしておきます。。
返信する
Unknown (415系)
2024-07-07 09:51:27
マイクロのhttps://www.1999.co.jp/10098810
A6258 15系 新製冷房車・常磐線 新塗装床下グレー (4両セット) はどうでしょうか?
スカートの形がおかしいですが、床下グレーで色もKATOよりちかく唯一末期型を再現しています。
返信する
Unknown (Kボーイ)
2024-07-07 23:38:42
>415系 さんへ
>マイクロのhttps://www.1999.co.jp/10098810... への返信

そうですねぇ…。

末期の仕様で色味は悪くはないのですが、雰囲気が私の好みとは合わないようですね。

結局どっちもどっちかと。

未だにKATOの国鉄仕様は店頭在庫があるようなので、JR仕様は望み薄ですね。
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