昨日のJRAは、前日にひき続いてほぼ「平穏」に推移していて、メインだけが荒れ模様という妙な展開となりました。京都は一日258枠が強勢の日と思えたので、メインのきさらぎ賞は、朝予想の7枠ジャスティンアースの軸は諦め、「不承不承」、8枠のビザンチンドリーム中心に馬券を組み直しました。結果的にはこれが功を奏して馬券は的中できましたが、朝のブログでは、初戦の上がり脚33.9が実はたいしたことはないのでは……などと的外れなことを書いてしまって、実際のレースで一番の上がり脚を見せつけられると、競馬の神様から皮肉られた感じがします。3着にも新馬戦の時計を評価しなかったシヴァースが粘り、結果オーライだったとはいえ、朝予想からビシッと決められるようにまだまだ精進しないといけません。他方、東京は(多くの人も)中心視したマスクトディーヴァが痛恨の出遅れで、最後までよくがんばって詰めてはきましたが、追走に脚を使ってしまって、直線ではいつもの切れがなかったですね。馬券は3着のホウオウビスケッツも押さえていただけに、同枠のウインカーネリアン(2着)から入るべきで、これは悔しかったですね。三連は想定外の高配当となりました。まあ、またチャンスがあるでしょうけど。
さて、今日はだんだんと熱を帯びてきた3歳戦の中でも、格の高いGⅢ共同通信杯を検討してみます。去年はダービー馬タスティエーラが4着、その前は皐月賞馬のジオグリフが2着など、例年ここをステップにクラシックの舞台で活躍する馬が頻出しています。今年は、暮れの朝日杯を勝った(賞金的には足りている)ジャンタルマンタルが出て来ますが、GⅠ馬の貫禄を示すのか、それとも新馬勝ちの馬が「新星」として脚光を浴びるのか、楽しみな一戦です。
共同通信杯【2024年2月11日東京11R】出馬表、予想 | 競馬ラボ (keibalab.jp)
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1)持ち時計
過去10年の勝ち時計の平均は、全体時計が良馬場で1分47秒36、稍重で1分48秒3、上がり脚の平均が良馬場で33.6秒、稍重で34.2秒です。クラシック級ならば良馬場で1分47秒を切るかもしれませんし、上がりも32秒台が出てもおかしくありません。実際、5年前の2019年にこのレースを勝ったダノンキングリーは1分46秒8、上がりが32.9でした。今回のメンバーでこのレベルに近い馬がいるかどうかです。マイルづかいもいますので、比較が難しいですが、距離別に上位を拾ってみると、以下のようになります(〇数字は人気順)。
1600m 1分34秒台以下
・ジャンタルマンタル* 23/12/17阪神 良 朝日杯FS ①1着 1分33秒8 34.8
・エコロヴァルツ 23/12/17阪神 良 朝日杯FS ④2着 1分33秒9 34.1
1800m 1分47秒台以下
・ジャンタルマンタル* 23/10/08東京 良 新馬 ②1着 1分47秒4 34.6
・ベラジオボンド 23/12/28阪神 良 新馬 ①1着 1分47秒5 33.9
2000m 2分00秒台以下
・フォスターボンド 23/11/11東京 良 未勝利 ①1着 2分00秒3 33.8
・ミスタージーティー 23/12/28中山 良 ホープフルS ⑦5着 2分00秒7 35.4
・ディマイザキッド 24/01/20中山 良 未勝利 ②1着 2分00秒7 35.0
参考までに、去年の上位4頭の前走時計も付けてみます。
1⃣ファントムシーフ 22/12/28中山 良 ホープフルS ②4着 2分01秒7 34.6
2⃣タッチウッド 22/11/20阪神 稍 新馬 ①1着 2分02秒2 34.0
3⃣ダノンザタイガー 22/11/19東京 良 東スポ2歳S ②2着 1分45秒9 34.0
4⃣タスティエーラ 22/11/27東京 良 新馬 ①1着 1分47秒2 33.5
※訂正
去年のタッチウッドの時計を考えると、今回のメンバーでジャスティンミラノの新馬勝ちの時計2分02秒0(33.4)も評価しないといけないかも知れません。全体として、GⅠ馬のジャンタルマンタルには一目置くとしても、新馬・未勝利勝ちの馬では、ベラジオボンドとフォスターボンドの「両ボンド」の末脚はマークしておかなければいけない印象です。上がり脚だけなら、追加したジャスティンミラノも要警戒です。
以下、過去10年のレースで3着以内に入った馬たちの傾向です。
2)前走(ステップ)※( )内は今回の該当馬、〇数字は人気順
〇新馬 7頭 (ジャスティンミラノ②1着 ベラジオボンド①1着)
〇東スポ杯2歳S 4頭 (※該当馬なし)
〇ホープフルS 3頭 (ミスタージーティー⑦5着)
〇朝日杯FS 3頭 (ジャンタルマンタル①1着 エコロヴァルツ④2着 エンヤラヴフェイス⑧13着)
〇京成杯 3頭 (※該当馬なし)
〇セントポーリア賞 2頭 (レリッシュ⑧8着)
ちなみに、レース間隔では中10・11週=①と中6・7週=②が多いようです。今回で言えば、①がジャスティンミラノ、パワーホール、②がジャンタルマンタルら朝日杯FS組です。
3)血統
東京だけに母系にトニービンの血脈をもつハーツクライ産駒が3年続けて3着以内に入っていますし、ここ2年はノーザンダンサー系が上位に来ています。今回、父系のノーザンダンサー系は該当する馬がいませんが、父系のハーツクライは、その子のスワーヴリチャード産駒が2頭(ショーマンフリート、パワーホール)います。個人的には、ディープインパクト系のキズナ産駒の2頭(ジャスティンミラノとフォスターボンド)に注目しています。
4)JRAホームページのデータ分析
JRAのホームページのデータ分析で強調されているポイントは以下のとおりです。
①①番人気馬が9連敗中(③人気馬に着目)
②キャリア4戦以下の馬が中心
③前走は東京、阪神外回り、中山2000の馬に注目
④前走3着以内、上がり最速の馬に注目
5)結 論
GⅠ馬には一目置くとしても、①人気が9連敗中ですので、ここは過去の傾向から新馬勝ちの馬をねらいたいところです。となると、ベラジオボンドかジャスティンミラノですが、走りそうな気配をあるにしても、クラシック級のインパクトがあるかと言われると、今日の段階ではまだ留保したい感じもします(昨日のビザンチンドリームやシヴァースの例もあるのでわかりませんが)。そこで、今の段階では、暮れのGⅠで、最後方から一番いい末脚をつかってジャンタルマンタルに迫ったエコロヴァルツを一番手として取り上げてみようと思います。前走は4ヶ月ぶりのレースでしたから、2月のこのレースの叩き台と考えれば、2着は上出来でしょう。鞍上が(たぶん)武というのだけが個人的な気がかりですが(笑)、ここでは実力上位と見ていいと思います。あとは、前走シンザン記念で②人気5着に敗れたショーマンフリートもまだ見限れないと思いますし、GⅠホープフルS5着に敬意を表して、ミスタージーティーがどこまで馬券に絡めるか、といった感じで見ています。3歳クラシック戦線に「ニューヒーロー」が現れるかどうか、注目の一戦ですね。
ということで、本日もお読みいただきありがとうございました。明日は土曜の3歳牝馬戦クイーンCを検討してみようと思います。
今日は関東あたりにも雪予報が出ていて心配ですが、無事に一日終わることを祈ります。