今日は土曜中京のファルコンSを検討してみます。26頭も登録していて、NHKマイルCをにらんで、どの馬が抜け出すのか、馬券的な妙味もありそうなレースです。持ち時計や過去10年の傾向などから有力馬を探ってみます。
1)持ち時計上位
去年このレースを勝ったダノンマッキンリーの時計は、良馬場で1分20秒2(上がり33.6)でした。土曜の天気は晴の予報なので、今年も1分20秒台、ひょっとしたら19秒台に突入する時計が出るかも知れません。現段階では一応全体時計が1分21秒前後、上がり34秒台くらいの持ち時計がある馬をピックアップして比較してみます(〇数字は単勝人気順、*は重複馬)。
<1400>
アーリントンロウ 07/28新潟 未勝利 ②1着 1分20秒6 35.2
チューラワンサ 10/27東京 未勝利 ④1着 1分20秒7 34.3
ウィルサヴァイヴ 09/14中京 ききょうS ②3着 1分21秒0 35.2
シルバーレイン 02/15東京 1勝クラス ①1着 1分21秒1 33.2
パンジャタワー 11/02東京 京王杯2歳S ⑧1着 1分21秒2 33.8 稍
リリーフィールド 10/13京都 もみじS ④1着 1分21秒2 35.4
モズナナスター 03/08阪神 フィリーズR ⑥5着 1分21秒2 35.8
ヤンキーバローズ 11/02東京 京王杯2歳S ④3着 1分21秒5 33.8 稍 タガノアンファン 10/06京都 未勝利 ⑤2着 1分21秒6 35.2
クラスペディア 11/02東京 京王杯2歳S ⑥5着 1分21秒8 35.3 稍
<1600>
タイセイカレント 10/05東京 サウジRC ④2着 1分33秒1 34.3 稍
モンドデラモーレ 01/05中山 ジュニアC ②2着 1分33秒6 34.2
参考までに去年(2024年)の上位3頭の前走は以下のとおりです。
1⃣ダノンマッキンリー 01/27東京 クロッカスS ①5着 1分21秒2 33.7
2⃣オーキッドロマンス 01/27東京 クロッカスS ④2着 1分20秒9 33.7
3⃣ソンシ 02/10東京 1勝クラス ①1着 1分20秒9 33.0
持ち時計一番はアーリントンロウですが、時計の速くなる新潟で出したものなので、幾分割り引かないといけません。馬場差と上がり脚を考慮して、順番づけをするとすれば、一番手はシルバーレイン、以下、京王杯2歳S上位のパンジャタワーとヤンキーバローズ、もう一頭、春菜賞4着のあるチューラワンサで、他距離からタイセイカレントとモンドデラモーレといったところでしょうか。
2)前走(ステップ)とレース間隔
※( )内は今回該当する馬で、〇数字は単勝人気順
〇朝日杯FS 7頭(ニタモノドウシ⑥9着 パンジャタワー④12着
トータルクラリティ③13着)
〇クロッカスS 6頭(クラスペディア③1着 スマッシュアウト⑥5着)
〇1勝クラス* 4頭(シルバーレイン①1着)
〇アーリントンC3頭(※施行時期変更)
* 勝ち馬のみ
前走との間隔で最も多いのは中3ヶ月(朝日杯FS)ですが、近年は中6週(クロッカスSなど)の方が優勢です。
3)血統
馬場にもよりますが、全体的には父サンデー系とノーザンダンサー系が強い感じがします。ただ、ミスプロ系と比べれば、という程度で、近年では、去年勝ったダノンマッキンリーのようにロベルト系に台頭の余地があると見ることもできそうなので、むしろこの血統で拾っておこうと思います。
※サンデー系= 、ノーザンダンサー系= 、ミスプロ系= 、
ナスルーラ系= 、ロベルト系=
・シルバーレイン :父エピファネイア(シンボリクリスエス)/母父ハービンジャー(Danzig系)
・タイセイカレント :父モーリス(スクリーンヒーロー)//母父Galileo(Sadler's Wells)
・ヤンキーバローズ :父エピファネイア(シンボリクリスエス)/母父ディープインパクト(サンデーサイレンス)4)JRAホームページのデータ分析
JRAのホームページのデータ分析で強調されている点は以下のとおりです。
① 人気薄が健闘
:①人気の優勝例なし、⑥人気以下の複勝率36.7%
② 内寄りの枠が優勢:1~3枠の複勝率33.3%
③ 前走距離は長めが優勢
:前走芝1600以上の複勝率26% >同1400=18.5% 同1200=4.8%
現段階では条件項目が少ないので何とも言えませんが、距離短縮のモンドデラモーレがここでもけっこうやれるかも知れません。あとは、パンジャタワー、トータルクラリティ、タイセイカレントの巻き返しでしょうか。
5)結 論
かなりの混戦です。実績的にはGⅠ朝日杯FS6着のクラスペディア、同12着ながらGⅡ勝ちのあるパンジャタワーあたりが上位ですが、牝馬のモズナナスター以下も差がなく続きますし、新潟2歳S勝ちのトータルクラリティもまだ見限るのは早いかもしれません。大いに迷いますが、中京だけに、先行押し切りの馬よりも末脚のいい馬の方が優勢と見て、シルバーレインを中心視しています。ルメール騎乗で人気を被りすぎると困りますが、前走の上がり脚には見どころがありましたし、このメンバーに入っても遜色ないと思われます。相手は、比較的堅実なヤンキーバローズと距離短縮のモンドデラモーレを上にとり、重賞実績のあるパンジャタワーらはその次にまわします。要注意は、タイセイカレントとニタモノドウシでしょうか。
まとめると、
◎シルバーレイン 〇ヤンキーバローズ ▲モンドデラモーレ △ニタモノドウシ……
で、これは当日のオッズや枠連の動きを見ながらでないと、わからないレースだと思います。
ということで、本日もお読みいただきありがとうございました。早いものでもうお彼岸で、今週もこれで折り返しです。週末まであと少し頑張りましょう。