わたしは六百山

サイゴンでの365日を書き直す 

おばさん ベトナム便り 5

2005年12月11日 | 日本語教師
こちらk-603.  きょうは ベトナムのおばちゃんについて。
かぜは 日本から持参の薬が効かなかったので、こちらの薬をのんで治しました。
薬局はこのあたりには 50mに一軒ぐらいで見つかります。薬局のおばちゃんに、のどが痛いのはもうなおったけど、咳止めが欲しいんだ と言ったら(もちろん通訳付き)じゃあ痰はどうか と聞きます。あまりでないけど、少しはでる。と言ったら。鼻汁はどうかと聞きます。出る と言うと、わかった、何日分ほしいか、と聞かれます。後で考えたら、一日分買って、足りなかったらまた来ればよかったのだけれど、つい日本の医者が一週間分出すのを思い出し、それを参考に、それでも、少なめに、三日分 といったら、棚から三種類の薬を取り出して、はさみで錠剤やカプセルを切り離して、一個一個私にみせると、どうだベトナム製じゃないぞ、ほんものの薬だ、と英語とかフランス語の文字を指さして、得意顔なのです。
それが 喉へつかえそうな でっかいカプセル。
うへえ と思っていると、うがい薬は要るか と聞いてきます。
そうだなあ、鳥インフルエンザの時に役に立ちそうだな、と思って 要る要る と答えました。しめて、52,000 ドン(350円) 昼飯 4食分でした。
この薬を飲む時、ちょっと覚悟しました。つまり、もしかすると これ飲んで、発疹がでやしないだろうか とか、頭が狂っちゃうとか・・・。
でも、大丈夫でした。2回飲んだら、だいたい治りました。
そして、なんて合理的な薬の売り方だと思ったのです。治ったら要らないんだから、風邪薬なんか、一回分ずつ買ったっていいのです。
日本で一週間分も出すのは、医者へ行くのがたいへん(時間がかかる)なのと、単に医者の言うなりになっているにすぎないのです(医者も薬局も 儲かる)。たぶん、私が日本にいてこの症状で医者に行ったら、ベトナムの薬局のおばちゃんと同じ質問を医者にされて、安全と品質第一でコンパクトタイプに改良された、しかし 値段は十倍以上する薬を、2時間ぐらいかけて貰ってきたでしょう。(あまり効かない)

いま、ホーチミン市はクリスマスモードになっています。いつも行くパン屋のお姉ちゃんが、サンタクロースの衣装を着てパン屋のレジを打っていたので、いいね いいね それいいね と日本語でほめたら、にこっと笑って首を傾けました。

わたしが勤務する学校(間口3間)のまえに店を出している ミンおばさん に、怪しげな食い物を、せんせいこれ どうぞ あげます といってプレゼントされました。このおばさん、じつは 先週から私の生徒なのです。さてこのおばさんの話は長くなるので、また次回。

毎日昼飯を食う例の店の手伝いのおばちゃんは、私が行くと飯を運んできて、その日私が注文したおかずを全部ベトナム語で解説してくれます。

屋台に毛の生えたようなおばちゃんの店で フエ料理まがいの麺を食った時、テンティェン(おあいそ と言う意味)といって 2万ドン札を出したら、おつりを 5千ドン よこしました。冗談じゃない。もうすこしましな店で食ったって 1万ドン だと知っていたので、だめだよ と言って、おつりの5千ドンをつっ返すと。ふてくされた顔で5千ドン札を受け取ると、今度は1万ドン札を返して来ました。ほんとうは 1万5千ドンぐらい返してもらいたかったけど、これ以上言うと ケチ と言うことになるのが、こちらの文化だそうだから。しゃあねえなあ といって 帰ってきました。(1000ドンが7円ぐらいで読んでください。)

ホーチミン市で一番大きく、かなり有名(外国人にも有名)なペンタン市場は学校から歩いて2~3分です。
その近くの文房具やに入って、30穴にルーズリーフ のノートペーパーを買いました。
17,000ドンです。それに 3000ドンの 赤いボールペンを買って 20,000ドン払いました。しかし、店から出て気づいたのですが、26穴 と書いてあります。
店員は確かに サーティー ホールズ と言ったので、すぐに戻って ちがうちがう これは 26 だ というと、店員が穴を数えて、 イエス ツエンティーシックス と言います。そこでレジのおばちゃんに ノー と言って 突き返したら、しぶしぶお金を返してきました。それが、15,000ドン エッ セブンティーン と言ったら これまた ふてくされて 17,000ドン 返してよこしました。

もう これは とてもたのしいお金やりとりゲームです。
こうして、だんだん こちらの金銭感覚に慣れていきます。なんとなく、それならいくらぐらい というのが解ってくるから不思議です。

おばちゃんの話ばかりですが、実際表で働いているのは、お姉さんとおばさんばかりです。
男は・・?
バイクにまたがって 走っているか、止まっているバイクにまたがって、ヘイヘイ 乗らないかい と通行人に声をかけているか、将棋を指しているとか、バイクの駐車場の整備とか、学校や店の警備員でしょう。
でも、高級車に 乗っているのも これも 男です。

こちらに来て、一ヶ月が経ちました。(写真はクリスマス用品を売り出した店)


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1 コメント

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Unknown (akemi)
2005-12-11 22:12:47
六百山さん、お元気そうにやっていますね。

なんだか六百山さんの日記を見ていると、仕事が多忙でひーひー言っている姿が浮かびません。

なんだかとても優雅に見えます。

隣の芝は青く見えちゃいますねー。

いいところしか見えないものですもんね、人のことなんて。



私は少しだけ参っています。

何に?ときかれると答えに詰まるけど、少し疲れているのかもしれません。

まだ受け持っている授業は少しですが、教案を考えるのはなかなか大変です。



お正月は日本に帰られるんですか?

また是非お会いしたいですね。

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