わたしは六百山

サイゴンでの365日を書き直す 

3級 合格

2007年03月10日 | 日本語教師

Sensei 3kyuu  goukakushimashita.

メールが入ってきます。
日本語能力試験が行われたのは、去年の(たしか)12月3日でしたからもう3ヶ月も経ちます。
いくら海外だからといって、3ヶ月というのは長すぎるんじゃないでしょうか。
しかも、日本が得意とするマークシート方式の答案採点方式ですから、もっと早く結果を出せなかったものでしょうか。
・・・と思うのは日本人の私だからであって、ベトナム人の彼らは3ヶ月くらいの待ち時間は何ともないに違いありません。
3級の試験のハードルはさほど高くないと聞いていました。でも、初級終了前の彼らにとっては初めての日本語の大きな壁への挑戦でした。
私にとっても、1年間の日本語教師の奮闘の結果というか、銀行の利子とか株の配当金というか・・・とにかく、合格の知らせを待ちに待っていたのは彼らにひけをとりません。
学生のうちの一人は、初級修了で一気に 2級 を受けたそうです。
それは、ちょっと無謀なような気がしますが、もしかするといけたかも知れません(まだ連絡がありません)。
この学生は、Nさんで、授業中も機知に富んだ発言で教室に温かくなごやかな空気を運んでくれました。


私はいま、日本に戻って4ヶ月、渡越前の仕事に関連した企業に再就職し、サラリーマン生活をしています。
そして思います。
上司や同僚の陰口に終始する会話の、ため息が出るつまらなさ。
何かをめざそうとしない若者の、眠気のする時間。私の就職先は製造業で、現場にはブラジル人の派遣社員が多数働いています。

私がベトナムで日本語教師をしていたことを誰彼から聞き知って、現場に行くと彼女らは私にとても近しく話しかけてくれます。

外から見た私は、私の気づかないところで、きっと、大きく変わっているのだと思わされます。
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