わたしは六百山

サイゴンでの365日を書き直す 

魚 ベトナム便り 37

2006年03月23日 | 雑想
こちらK-603.(写真は 秋刀魚。アラも売っているのがおもしろい)

路上市場でさんまを見つけました。大きさは30cmぐらい。まるまる太ったというのではありませんが、懐かしさを感じました。値段は180円/kg。
隣の店ではカツオを売っていました。 200円/kg。

第一に、源を中国大陸にもつ、南にメコン、北にホンという大河川があるベトナムでは、わざわざ危険な海まで出かける必要もないということでしょうが、漁法が未発達なことと、流通手段が確立していないこともあいまって、前面に海を控えさせながら、魚といえば川魚を意味するようです。

そんな中で、海の魚を見た私は、これ買って帰ろうか、と一瞬迷いました。
でも、大根も、大根おろしも、それに、米もないし、カツオだったらわさびがない。そしてなによりも、これらを食べる時の秋風や初夏のすずやかな風がなくては、こういう魚はうまくないなと直感して、やめました。
『食』というのは、ただ口に入れるだけでないようです。
(経験のために、食べてみるべきでしょうか?)


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1 コメント

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海の魚 (viet)
2006-03-23 12:50:24
ベトナムの海の魚は、身が焼けているのでおいしくないので人気がないのでしょう。氷を積んで漁をするということがないというか、保冷設備を持たない漁船が多い。魚は船に揚げると、体温上昇で身が半焼けになります。釣りをするかたは、ご存知でしょうが、すぐに氷水でしめないと、味が極端に落ちてしまいます。このような魚は見かけの鮮度が良さそうでも、刺身にはなりません。「鯖の生き腐れ」というのは、このような状態をいいます。市場に水揚げしてから、申し訳程度の氷をふりかけていますが、手遅れです。日本の漁船には、大量の氷を積んでいます。ですので、市場でおいしそうに見えるカツオを生姜醤油で食べたいと思っても、ぐっと我慢されたほうがよいかと思います。
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