わたしは六百山

サイゴンでの365日を書き直す 

603(六百山)もでかけます

2005年11月04日 | 背伸び
こちら k-603. 詩集『キリンの洗濯』
ベトナムへ持って行く本を、何にしようかと悩みました。そして、一冊の詩集にしました。
H氏賞受賞詩集で、『キリンの洗濯』、高階 杞一という詩人の詩集です。表題作を写します。

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キリンの洗濯    高階 杞一

二日に一度
この部屋で キリンの洗濯をする
キリンは首が長いので
隠しても
ついつい窓からはみでてしまう

折りたためたらいいんだけれど
傘や
月日のように
そうすれば
大家さんに責められることもない
生き物は飼わないようにって言ったでしょ って
言われ その度に
同じ言い訳ばかりしなくたってすむ
飼ってるんじゃなくて、つまり
やってくるんです
  いつも 信じてはくれないけれど

ほんとに やってくるんだ
夜に
どこからか
洗ってくれろ洗ってくれろ

眠りかけたぼくに
言う

だから
二日に一度はキリンを干して
家を出る
天気のいい日は
遠く離れた職場からでもそのキリンが見える
窓から
洗いたての首を突き出して
じっと
遠いところを見ているキリンが見える
  
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さて、このBLOGをみてくださった方に探し物のおねがいです。
わたしがずっと探している詩があるのですが、
こう言う情景の詩とその作者をご存じの方がいらしたら、お教えいただきたいのです。
それはこんな詩です。

そこは、雪の積もった分校です。
3月の初めでしょう。でも外はまだ冬。
教室の中はストーブがたかれて暖かです。
「絵を描きましょう」先生が言います。
生徒たちは配られた画用紙を机に広げます。
一人の子供が絵の具を筆につけて何か描こうとしました。
そのとき、ぽたりとその絵の具が画用紙の上に落ちました。
きいろい絵の具でした。
白い紙に、きいろい絵の具が落ちました。
その時、こどもが言いました。
「先生、まんさくの花が咲いたよ」

という情景の詩です。
どなたか、ご存じではないでしょうか。
おしらせください。
では、そろそろ4時45分、六百山も背伸びをしてでかけます。
キリンのように

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