わたしは六百山

サイゴンでの365日を書き直す 

2005年11月10日 | 雑想
こちらk-603. 明日、家を出て、ホーチミンに向かいます。 最近虹を見ましたか。 虹、 たぶん、詩人にとってこれくらい扱いにくい自然現象はないのではないかと、思います。 たとえば 吉野 弘 の『虹の足』という一編があります。 バスの中から虹を見た乗客たちが、虹の麓(足)にすっぽりと覆われた村を見つけます。でも、その村のだれもが自分たちが美しい虹に抱かれていることに、気づきません。そこで、詩 . . . 本文を読む

やまぼうし の 果実

2005年11月02日 | 雑想
こちら k-603. 秋の山を歩きました。 これは、やまぼうしの実、口に入れると甘いけど、榎の実やなつめの実ほどおいしくはありません。 メッセージとして、5枚の写真を、別個に載せますので、 面倒ですが、1記事ずつクリックしてください。(1記事1枚という制約のようなので) 皆さんも、出かけてみませんか?手近な山へ・・・。 . . . 本文を読む

スーツケースの中身

2005年11月01日 | 雑想
こちら k-603. 道真が太宰府へ流されたと言っても、お供がいっぱいいたしなあ。 つまり、ベトナムでの無りょうを慰める手段は、いったい何がいいのか迷っているのだ。 CDを100枚も持ってきて、始終好きな歌を聴いているアメリカ人の若い英会話教師を知っていたけど、よく解る。 玄奘三蔵がインドへ旅立ったといっても、そんな天才的な頭脳もゆるぎない信仰心や強靱な精神力もないしなあ。 つまり、飽きっぽい . . . 本文を読む

母とお茶の花

2005年10月30日 | 雑想
こちら k-603. お茶の花の季節。 私の母は、都会から田舎に嫁いできて、いつまでも環境になじめず、自分の価値観をかたくなに保持して生きていたようなところがありました。 その生き方は一生変わりませんでした。 母は花を生けるのが好きで、さもない花を摘んできて、さもない器に活けて楽しんでいました。 初夏のあるひ、隣のの農家の茶摘みに出かけていったことがあります。そのとき日当としてもらってきたの . . . 本文を読む

四国遍路

2005年10月29日 | 雑想
こちら k-603. 遍路道 四国の遍路道には行き倒れのお遍路の墓石があちこちに見られましたが、これは道のわきにあった小さな墓地に、ひっそりと並んでいた夫婦の墓です。 峠を越えてたどり着いた村里で足を止め、手を合わせました。 妻と夫という縁(えにし)を語りかけてくれる、ひとときでした。 . . . 本文を読む

東京の靴磨き

2005年10月27日 | 雑想
こちら k-603. まだ靴を磨いてもらえない。 今日で半年の定期が切れるので、貧乏人根性で東京へ出かけていった。 初めて凡人社を訪ねて、日本語初級指導用のアクティビティーの本を買った。 ゲーム感覚で楽しく授業ができたらいいなと思ったからだ。類義語辞典もほしかったけど、ベトナムでの組織ということを考えて、必要があれば学校がそろえるだろうと思ってやめた。あと、小学生用のイラスト集を買った。何しろ電子 . . . 本文を読む

キッスの感触

2005年10月26日 | 雑想
こちらk-603. あなたが恋人とキッスをする時、是非こんなことを考えてほしい。  触れあう唇のことだ。 目を見つめ合う。そしておたがいが、やむにやまれず(ここが大切、多くの場合やむにやまれずだ)顔を近づける。 鼻と鼻があたる? いや、それはたがいに避けるだろう。そして唇が接近する。 10cm(センチメートル)、目をつぶる。 1cm(センチメートル)、息がとまった。 1mm(ミリメートル)、やわら . . . 本文を読む

ラダック Ⅲ

2005年10月21日 | 雑想
こちら k-603. ラダックの今 「懐かしい未来」によれば、著者ヘレナが1975年にラダックに入った時、そこは現代文明からはずいぶん立ち遅れた社会でした。しかしそこには本来の人と人とのつながりがあり、人と自然とのかかわりがありました。他者への信頼、自然への畏敬、生きていることの喜び、死への恭順、そこでの労働は安らぎのためのものでした。仏教を信じ、人智の及ばない深遠な力に従う謙虚さを持っていました . . . 本文を読む

ラダック Ⅱ

2005年10月20日 | 雑想
こちらk-603. ラダックのことをもう少し・・・。 (全て、「ラダック 懐かしい未来」 からの抜粋です) ------ラダックの人びとは、幸福感、生命力、精神性にあふれている。体つきはほとんどみな均整が取れていて、健康的である。痩せている人はまれで、肥満はさらに少ない。西洋の医者たちを困惑させるのだが、目立つほどの筋肉はないのに男性も女性もとても強靭である。------老人は死ぬその日まで活動 . . . 本文を読む

ラダック Ⅰ

2005年10月19日 | 雑想
こちらK-603. ラダックという地名を知っていますか? 【イスラマバード19日共同】パキスタンのムシャラフ大統領は18日、パキスタン地震の救援や復興活動のため、インドと領有権を争うカシミール地方でインド側カシミールの住民が実効支配線(停戦ライン)を越えてパキスタン側に入ることを認めると述べた。インド政府はこの提案を歓迎した。(共同通信) これは今日の配信記事です。およそ5万人という死者を出した大 . . . 本文を読む