老人の戯言

老人の経験、知識、見識も現在に貢献するものが多いのではないか。

携帯電話も発火事故

2006-12-07 19:15:49 | Weblog
 先にパソコンのリチューム電池の火災、発火事故のリコール時に何れ携帯電話にも同様な事故発生を予測したが、不幸にもそれが当たってしまった。
 今日のNTTドコモと三菱電機の共同発表にあるように、一機種で17件も過熱や発火事故を生じ170万台の電池を取り替えるそうである。
 以前にも指摘したように、これは電池の化学システムの基本的欠陥であり、短絡事故が起きれば、可燃性の有機電解質は燃える点が、従来の電池系と基本的に異なるのである。
短絡事故が電極間や内外のリード線で発生し,漏液がおきれば発火のチャンスになるのであるから、信管を抜いた手榴弾を使っているような物で何時何の原因で起きても致し方ないのである。
 ソニーはパソコンの事故に対して、社長が富士通と共同で調査したが、事故原因を特定できず、たった500万個に一件の事故で500億円の損害を受けたと、さも残念と言いたげな発表をしたが、これは消費者を無視した軽率な発言と言わざるを得ない、テレビやゲーム機の不具合と違い、人命や火災にからむ事故は確率で論じるべき性質のものではないのである。
 今回は電池メーカー名を発表していないが、三菱電機の外部調達品である事に間違いはない。
 ここまで際限なく事故が起きると口を噤んでいる電池工業会の責任にも発展すべきであろう。他の電池システムのメモリー効果などを鬼の首を取ったように悪宣伝するより、事故原因を特定できない限り、リチュウーム電池の製造、販売を一時中止宣言をすべきではないか?その上で開発以来の過熱、発火事故を全部洗い出して
工業会として再評価すべきと思う。勇断を望む。juntaro