goo blog サービス終了のお知らせ 

風街せんちめんたる通り

ゆるやかな優しさで僕らの憧れを演出した
ときどき素敵な 風

☆ティアーズインヘブン

2009-05-23 | 訳詞
ここにいると僕はダメになる
ここでは僕は僕でいられない
僕は強くなる 強くなってここから抜け出すんだ
だって ここにいると僕は自分を見失ってしまうから
    
何故なんだろう
ここにいると僕は苦しみや悲しみを避けてしまう
自分を追い詰めるより誰かのせいにしてしまう
わかってるんだ
それじゃダメだって 自分だってそんなこと望んでやしないって
何故なんだろう
ここにいると僕はそうしてしまう そうなってしまう
     
僕がここを出て行けば
悲しませ 嘆かせ 淋しくさせ 笑顔を無くさせ
期待を裏切り 幸せを壊してしまうのは知っている
だから僕は今までここを出て行けなかった
だから僕は今日まで苛立ちとここにいた

あの角を曲がったら
僕は張り裂けるような胸の痛みを感じるのだろう
恩知らす 裏切り 非情 罪深さ そういったことへの悔恨
     
だけど 僕は出て行く
このドアの向こうに僕が僕として生きていく場所がある
僕が生きることから逃げて涙を流さなくともいい場所がある
    
だから 行く
僕はここを出て行く
         
        Tears in Heaven/Eric-Clapton





☆アローンアゲイン

2009-05-23 | 訳詞
たいして思い悩んでたわけじゃない
ただ ほら 
深刻な顔とか素振りとか そういうのに酔う時期ってある
正義とか愛とか そんな物差しで世界を見て
不幸や貧困に立ち向かおうとした
      
悪いことじゃない
でも、この戦いは母さんを含んだ世の中の否定
母さんを悲しませ母さんを捨てることになってしまった
      
一人になった
だけど これでいいんだ
そうつぶやいて自分に言い聞かせた
       
僕は無邪気で陽気に生きてきた
自分に都合のいいことしか見てこなかった 聞いてこなかった
気楽なものさ 人生を遊んでいたんだ
      
一人になって わかった
現実は 生きるということは 単純じゃない
僕の正義や愛はズタズタにされ冷たい風に吹き飛んで行った
僕はスッカリ打ちひしがれ叩きのめされた
そして
あろうことか 神を疑うようにさえなった
神が存在するのなら
こんなに必要としている人間がいるのに なぜ何もしないのだ
僕はすっかり疑うようになった
そして
一人になった
いっそう深く一人になった
まるで当たり前のように
また 一人になった
      
壊れた心 荒んだ心 凍った心 苦しむ心
世の中は そんな心がいっぱいだ
そして
心たちは 救われも癒されもせずに放っておかれている
どうしたらいい
どうすればいい
      
振り返るといろんなことを思い出す
嘆き悲しんだ記憶
父さんが死んだ時の記憶
あの時僕は涙を拭おうとも隠そうともしなかった
       
65才になった今 思うんだ
神は母さんを癒しただろうか
母さんは安息の時を過ごしただろうか
きっと母さんは信じられなかったし理解できなかった
あれほど愛しあれほど期待した息子が去った理由を

あの日から 僕が母さんを捨てた日から
母さんの心はボロボロのままだったことだろう
僕という生きがいを失い
心の在処としての言葉さえ失い
そして 逝ってしまった
       
母さんを失った日から僕は
泣き続けている
毎日毎日 来る日も来る日も
泣き続けている
      
一人になった
本当に一人になった
誰もいない
父さんも 神も そして 母さんさえも
僕は一人になった
運命のように 一人になった
      
           Alone Again/Gilbert O'sulivan





☆ミスターボージャングル

2009-05-21 | 訳詞
知り合いのパブで歌ってきたんだ
まばらな拍手 気儘なおしゃべり 無粋な嬌声
そんな中で僕は人生や愛や女の子のことを思う歌を歌った
これっぽっちのチップがその見返りさ
僕の思いなど世の中は知っちゃいない
僕の心の値段がこのチップ
  
食べるより飲んで気分をまぎらわせたかった
なけなしのチップを握って酒場に入った
見つけたんだそこで 女神のような女の子
  
思いきって話しかけた
ウイスキーを舐めながらありったけの面白い話をしてやった
けれど女神は退屈そうに上の空
最後の手段 僕は椅子に立ち上がってギターを弾いた
精一杯おどけて体を振って足を踏み鳴らした
   
最悪だった
女神は怒って帰ってしまうし店主は僕を警察に突き出した
おかげでその晩は留置所に一泊さ
  
ボージャングルにはそこで出会った
ニューオーリンズの牢屋の中だ
彼は人生の大先輩でタップダンスの芸人だった
牢屋の中でボージャングルは僕を元気づけようと踊ってくれた
軽やかにタップを踏み高く跳んでは舞い降りる
ダブダブのズボンとおどけた仕草に大笑いさ
看守までも大喝采
ボージャングルは白髪頭を恭しく下げてお辞儀をしたもんだ
  
夜が更けて
ボージャングルは擦り切れた靴で僕の隣りに座り話してくれた
犬と一緒に旅して回った15年の日々
あの町この町の祭りを回り踊り続けた日々
犬と一緒に笑ったことや泣いたこと
腹を空かせて抱き合いながら眠った田舎道
ボージャングルは訥々と遠くを見ながら話してくれた
  
愛犬が死んだ日のことは忘れはしない
庇を貸してくれた農家の納屋に横たわり苦しそうに息をした
ボージャングルがのぞきこみ背中を撫でると尾を振って
優しい瞳で悲しげにボージャングルを見つめてた
  
20年経っても忘れない あの時のことは忘れない
ボージャングルは一人になった
それでも破れたシャツ着て旅をした ダブダブズボンで歩き続けた
祭りの町の道端で大喝采を浴びるためステップ踏んで高く跳ぶ
  
ボージャングル
ボージャングル
もっと聞きたいアンタの話 人生のことや女のことも
ピシッと踵を打ち鳴らしキメたポーズで泣き顔の
アンタの話を聞かせて欲しい






☆訳詞

2009-05-20 | Weblog
70年代ロックなんかの英詞を日本語にして遊んでいる
      
訳詞とよべるものではなく
もぅ 意訳も意訳の超意訳 解釈訳でございます
勝手にイメージ膨らませてますのでご容赦とご理解を賜りたい
      
でも 自分を棚にあげて言わせてもらうと
歌詞カードにある 対訳 も酷いのが多いことに気付いたよ

2007.4.23
=========================================================
この訳詞カテゴリーは約2年前のもの
その後にyoutubeリンク機能が付いたものだから
気に入った動画を見つけたら再掲していこうかな と




☆雨ですがとりあえず元気です

2009-05-17 | Weblog



雨がしとしと日曜日僕はひとりで・・・・ 紫陽花の時期がもうすぐだなと思いながら軒から零れる雨だれを窓越しに見ていた脳裏にプレイバックされたCMフィルム オールドだと記憶してたけどトリスだったのか 雨に濡れながら京の町を心細げに駆ける首輪のない子犬はまるで自分を見ているようだったからフィルムから伝わるあたたかさはとても救いだったのを思い出す 雨にはずいぶん濡れたけど濡れて楽しい雨もあり風邪までひいた雨もあり とりあえず元気だった それで僕はやってこれた だからとりあえず元気であればやっていける そんな気がしている雨の夕方でありました 



☆麗しのロックビーナス

2009-05-09 | film



60's70'sのロックストリームをiTunesのradioで聴いてたらこれがジャジャーンと流れて おおっ なんというかこのストリームはボーっとできないセレクションが続くのでこちらも態勢を整える必要があります 懐かしのロックスターのプレイを聴きながら日本のロックの神様になっちゃったキヨシローのことと借り物のメロディーには借り物の言葉が似合うなどと日本のロックを考察したブロクのことにチョッピリ批判的な思いを巡らしていました

☆ただ空があるだけ

2009-05-03 | film



いつの年のことだったろう ふだんなら乗る人も少ない休日の東五番町通りのバス停は長髪の若者たちが列をなしていた その頃の瞑想の松経由で行く小松島は野球で有名な東北高校と当時あまり知られていなかった薬科大学があるくらいで仙台の外れの地区だったから休日のバスはガラガラのはずなのだがその日は違った その日は東北薬科大の学園祭に僕の好きな先生という独特の雰囲気の曲を歌うRCサクセッションという奇妙な名前のバンドが出演することになっていた よく晴れた秋の休日の午前はキラキラと透き通りジーパンをはいた若者たちのざわめきで通りは賑やかだった