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主人が愛した漱石

2020年01月11日 | 👨‍👩‍👦‍👦家族のこと

これらの本は 亡くなった主人が 日本語(わたし) と出会って 亡くなるまでの38年の間に読んだ 本です。

この中には写っていませんが、一番最初に読んだのは「斎藤道三」でした。

日本史に登場してくるので 名前は聞いたことあるのですが、「 誰ッ?!」という人物です。

なぜ そんな本を私が持っていたのか 思い出せないのですが、平仮名も読めない主人がこれを読む と言い出した時の驚きは 今も覚えています。

その後、私は 主人から「生き字引様」と呼ばれ、始めは 教えてあげていたのですが、そのうち 自分のペースができたようで ほとんど一人で 勉強していきました。

どんなに疲れていても 忙しくても 必ず毎日 たとえ 一行でも 一言でも やってましたねえ。

「あなたって バカなんじゃあないの?!」というのが 私の口癖になっていました。

何にでも三日坊主の私には 非常にコンスタントで勤勉な彼は 賢さを通り過ぎて 本当はバカなんじゃあないかと…。

斎藤道三は 数年かかったでしょうか。

そして、次に 出会ったのが 夏目漱石の「吾輩は猫である」です。

子供でも読めるジュニア版ですが、もちろん原文のままで ほとんどの漢字にルビが振ってあるので 彼が一人でも読み進めるかと 私が選んだように記憶しています。

それから漱石愛に火が付いたようでした。同時に漢字に惹かれて行ったようです。

「吾輩は猫である」は20年近くかかったかも知れません。そして「坊ちゃん」、「こころ」と読み進んで行きました。「こころ」は 中程まで読みすすみましたが・・・

バカは死ななきゃ治らない と言いますが、彼のバカは 死んでも治らないような気がします。

「こころ」の続きを どんなにか読みたいだろうなあ と私まで 無念です。☘

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2 コメント

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良きパートナーへの思い (old-dreamer)
2020-01-12 18:23:40
感動的なお話ですね!
ご主人はとても忍耐強い性格の方だったのでしょう。普通の人には、とても一冊の本を何年もかかって読み通すということはできません。何冊もの本を途中で投げ出してきた私にはよく分かります。
漱石の著作を手に取られたのはとても賢明だったと思います。日本人の心を理解する上で、これを勧められた桃子さんの功績ですね。「こころ」は心理描写が繊細、微妙な作品で、読解に時間がかかります。ご主人へのお心遣いはよく分かりますが、後は桃子さんがバトンを引き継がれてお読みになることをお勧めします。
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Unknown (桃子・管理人)
2020-01-13 00:43:17
old-dreamerさん、
本当にありがとうございます。
長い間にわたって 応援して頂き 心から感謝しております。
主人は 長い闘病の末 亡くなることにはなりましたが、「夏目漱石」のお陰で 幸せな人生を送ったと 確信しております。
「こころ」は高校生の頃 読みましたが、テーマが「死」であったり 複雑な友情関係だったような?!重くて暗いテーマなので 違う本を勧めたのですが・・・
夏目漱石 という偉大な日本人作家の本を 人生の大半をかけて 読んでいった彼の人生は とても豊かなものと思います。
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