今日は、ギターとか、ウクレレを演奏しない人には、ちょっとわかり難い話かもしれませんよ~
ナベレレ、とりあえず音が出てよかった~って感じで、昨日は終わったんですが、何曲か弾いてみると、いろいろ不具合を発見しました。
まずは弦高が高く、とても弾きにくかったので、ナット部分を低くして、弦高を下げました。
あとは、ボディに着いているブリッジ、弦をひっかけている部分ですが、ここにはすごいテンションがかかるんです。今回はボディが金属ということで、ビスを使って留めてみました。しかし接着面が小さいため、ビス1本では持ちこたえられませんでした。で、この部分は新しく作り直しました。同時にサドルも作り直し。
ブリッジの接着面を大幅に大きくして、今度はビスを3本使って固定しました。
接着面が増えると、ボディが響きにくくなるため、音に影響が出て、ちょっとこもった感じの音になります。でも、これでブリッジの強度がアップしたので4弦をLowGに変更。他の弦もいいヤツに張り替えたことで、チープな音から重厚感のある音になりました。
あと、指板も自作なんですが、フレットを打ち込んだ時、2フレット目が1フレット目より高く、4弦1フレットの音G#が出ません。これもフレットを削って修正。
ウクレレ作る時に、このフレットを打ち込む作業が一番大変。
こんな感じで、ある程度、調整したことで、昨日よりずっと弾きやすく、音もまずまず、音程もしっかりしました。
家具だったら、強度とデザインだけしっかりしていればいいのですが、楽器は音がちゃんと出なければ、いくら形がうまく出来ても意味がありません。本当に難しいです。
で、音はちゃんと出るようになったんですが、ウクレレに比べれば音色はたいしたことない。そもそも音色を求めるなら、ナベ使っちゃダメでしょう。(笑)
音程はしっかり、でも音色にはそんなにこだわらず、逆にナベということをもっとアピールするために、ボディをクローズにしてみました。もちろん、クローズするのはナベのフタです。
これで、オリジナルティがますますアップ!完璧にナベです。(笑)
しかも、思ったほど音色も悪くなってないです。まあ、もともとたいした音じゃないですからね~。
そもそも、このナベレレを作ろうと思ったのは、ご近所の木工家
イーズリーズさんが、ペンキの缶でギターを作っていたから。
僕も空き缶でウクレレ作ってみたかったけど、それじゃマネになっちゃうから、何かないかな?って考えていたところ、たまたまあったナベに目が止まったことで、作ることにしたんです。
ペンキ缶でギターを作る時に問題だったのが、底が深くて、ちょっと弾きにくかったこと。ナベは底が浅いので、この問題をクリア。イーズリーズさんも、「ナベか!いいところに目をつけたね」って言ってくれました。
でも、ペンキ缶のギターを見てなければ、このナベレレも出来ていなかったはず。ペンキ缶ギターはナベレレの先輩です。(笑)
イーズリーズさんは、クラフトの世界では大先輩。近所に、こんなクリエイティブな作家さんがいることで、僕もよい刺激を受けます。
イーズリーズさんとは、
もみじクラフト、
ごてんばアート・クラフトフェア、
多摩クラフトフェア、
伊豆高原クラフトの森フェスティバルでご一緒します。 ペンキ缶ギターとナベレレ、同時に見られるチャンスですよ~!!
イーズリーズさんは現在、新ペンキ缶ギターを制作中です。もともとスタジオミュージシャンだった方なので、ギターそのものも楽しみですが、彼の演奏も楽しめると思います。
こんな話を聞いたら、、クラフトフェア、行ってみたくなって来たでしょう!(笑)
ぜひぜひ、僕たちが出展するクラフトフェアに遊びに来てください。お待ちしております!
とりあえず、今週末は
木曽の手仕事市ですよ~。
http://www8.plala.or.jp/jucon