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旅するガーデナー

いつも五感を刺激し、喜怒哀楽、幸も不幸も、哲学も瞑想も、言葉にできない多くが存在する庭は私のパワー・スポット!

試作品

2012年12月03日 10時33分36秒 | ガーデニングセミナー

近日、市のボランティア講師として、公民館で高齢者向けの寄せ植え教室をすることになりました。

予算や持ち帰り時の重さなど考えて、少しでも軽く可愛らしい寄せ植えにしたいと思い、ご近所の花の生産農家さんや、ショップを回って花材を集めました。
嬉しいことに、新種のパンジーなど生産されていて、今までとは少し違った寄せ植えになるのではないかと思っています。

クリスマスっぽく手持ちのスティックを挿してみた試作品。
奥に植えているのはプリムラですが、植えてみるとゴチャゴチャした感じになりそうなので、実際にはストックにしようと思っています。
そして当日はちょっとした魔法をかけるつもり

 

お教室に来た方々が、フリフリパンジーのフリズルシズルを、気に入ってくれると良いな~


花材を同系色の色合いでそろえたので、どの花を使っても全体的に安定した色合いの寄せ植えができるよう、工夫しました。

 

植物に触れている時間は、やっぱり幸せ
そんな幸せを、おすそ分けできればと思います

 

 


吉谷桂子さんのガーデニングセミナー in 横浜EG

2012年10月28日 16時38分19秒 | ガーデニングセミナー

昨日、横浜イングリッシュガーデンで催された園芸家&ガーデンデザイナー吉谷桂子さんのガーデニングセミナーへ参加しました。
お題は「英国に学ぶ庭作り~ガーデンライフの楽しみ方

吉谷さんは実物もお綺麗でファッションもお洒落でお似合い。
ガーデニングだけでなく、素敵ライフスタイルの提案も各メディアやご本人のブログで紹介しています。

沢山のスライド写真とともに、様々な庭作りや生活のヒントや考え方など、今すぐにでも生かせそうなお話を一時間半ほど伺いました。
その中から私の心に残った言葉を拾ってご紹介します。

素敵には訳がある

素敵な人生や暮らしを知りたくて英国に渡ったという吉谷さん。
庭や花を取り入れた美しいスタイルのある暮らしを、感じたそうです。
建物の色や背景に配慮(コーディネート)した植え込みの植物選びや、窓の外の風景を考慮に入れたした室内(インテリア)の設え方など素晴らしく、
他人の目も意識し、絵になる景色を作ろうと意識を持つ事が大切だと仰っていました。

背景を考慮しながら花の写真を撮ることで美意識が磨かれる
椅子を一つだけ置くと、仕舞い忘れたのかな?と思われるけれど、同じ椅子を二つ並べておくと、そこにデザインが生まれる
植物を植える際、一か所に二色以上色(の系統)を使わない
「立ち上がる・横に広がる・下に下がる」「面・点・線」で、庭(寄せ植えも)のデザインを考える
色合いが層になって見える景色を作る。
異なる葉や花の形を組み合わせる・・・・・etc

 

人と会うこと。人に見せること。人を魅せること

花を生かすために背景に気を配る
色のグラデーションを考える。
フィリングプランツ、アクセントプランツを取り入れる。
庭を見に行った際、ガーデナーの意図(美しい理由)を私たちが見つけ出す(見い出す)。

絵になる庭を作るには、欲望=植物コレクションに走らないこと。
ただ植物の栽培だけしているしている人は退屈な人「the dullesr」だと、かのべス・チャトー女史が言っているそうです。

植物を育てるガーデニングを10年+美意識を持って育てるガーデニングを10年=20年で初めて(本当の)ガーデナーに成れるのでは。
とのお話の際は、さすがに会場からため息が漏れていました。
長い道のりのようですが、参加者の多くは今からでも、平均寿命には間に合いそうでしたよ

 

セミナー後、横浜イングリッシュガーデンのバラを監修している河合伸志さん作出で、吉谷さん命名の薔薇「ベルベティトワイライト」の前で香りを確かめる吉谷さん。

その後、ガーデンの芝生広場で参加者とで記念撮影しました。

 

セミナーを通して私が感じた事は・・・

庭&花とライフスタイルは、イギリス(西洋)では切っても切り離せないもの=文化
歴史を遡って日本の庭文化は、庭師や旦那衆など男性が中心で、多くの庭が男性の感性で作られてきましたが、これからは女性が生活と同化したガーデニング文化を作る時代になるのではないかしら。
そのためにも、美意識を持ってスタイルある日常生活を送らなくてはね。

まま、難しいことですが、心がければ何とか

素敵なお話、ありがとうございました

 


 


ガーデニングセミナー in 横浜イングリッシュガーデン

2012年09月18日 10時38分50秒 | ガーデニングセミナー

昨日は長女を連れて、横浜イングリッシュガーデンへ。
世界3大フラワーショウでゴールドメダルを受賞した造園芸家の二宮孝嗣氏のセミナーへ参加しました。
秋のガーデニングのセミナーは、他に3回あり、これが初回。
詳しくはこちら http://www.y-eg.jp/archives/1022 

世界の庭の歴史」ではイングリッシュガーデンのたどってきた道筋を、エジプト文明から現代にいたるまで、スライドの写真とともに、わかり易く解説され、初めてヨーロッパの庭の歴史について聴いた長女には、とても新鮮だったようです。
特に日本庭園との対比では、ヨーロッパの庭が富と文化の中心とともに、庭の繁栄が移り変わっていったのに対し、日本は精神文化として広まり発展していったというお話は興味深く、西洋と日本では、庭に対する世界観も価値観も、自然感も全く違うのだと、再認識しました。

世界のフラワー ガーデンショウ」についてはご自身の経験とガーデンショウの様子なども、スライド写真ともども解説され、特にチェルシーフラワーショウの規模の大きさや雰囲気には、心そそられました。
また、現代はイングリッシュガーデンが人気ですが、現在のフランスの草花の植栽の色使いなどは見逃してはいけない素敵さがあるとも。

テーマに沿って、時折話の中に混じってくる話題の中に、ハウステンボスの薔薇園があり、二宮氏も「日本で一番の薔薇園」で「特に運河のバラは、他に例を見ないぐらい素晴らしい」とおっしゃり、同様に感じている私は密かに喜んでしまいました
間もなくハウステンボスで始まる「ガーデニングワールドカップ」には、ご自身も出向かれるそうです。実は私も
セミナーに参加の皆様も、「行きたいわ~」などの声が上がっていたので、ハウステンボスとガーデンニングは、徐々に浸透しているのだな~と感じました。

一時間半の予定でしたが、話は尽きず、まだまだ話したりないご様子でしたが、時間切れのため、その後は二宮氏とともに横浜イングリッシュガーデンを散策して、終わりました。


横浜イングリッシュガーデンはリニューアル工事が終わったところで、まだ十分草花の育っていない場所もありましたが、今年は管理が行き届いており、バラの新芽がグングンと伸びていて、秋バラも楽しめそう


ローズ&クレマチスガーデンでは宿根草が茂り、季節の花がよく咲いていました

 

板壁ではクレマチスが。




ローズ&ペレニアルガーデンはホワイトガーデン。
モリモリと草花が育ち、白い草原チック


ローズ&グラスガーデンではグラスの穂が、サワサワと風に吹かれて気持ち良さそう。
茶色いバラのテディベアとも相性宜しい
夏から秋の、ワサワサっとした風情も好きだな


奥のローズ&ナチュラルガーデンは、リニューアル直後とあって草花はまだ小さな株でしたが、ガーデン奥に新たな散策路が設けられ、今後はまんべんなく植物を見られそうです


アーチのバラもずいぶん上まで枝を伸ばしている様子。
早や来年に期待大。

 

来月は別のセミナーで訪れるので、また違った風景を見られるのでは。
今年の残暑にも負けずに青々と育っている植物を見るにつけ、ガーデナーさん達は頑張って管理されているな~と感じました。

それにしても無料の講座は大変有難い。
ガーデンへ足を運ぶ切っ掛けになりますしね


 


みどりのサポーター養成講座 最終回

2011年12月09日 12時20分32秒 | ガーデニングセミナー

全8回の「みどりのサポーター養成講座」も昨日で最終回。
市内でも老舗で有名ガーデニングショップ「アウトテリア民園」のオーナーで、「趣味の園芸」の講師やガーデンデザイナーとしても活躍している井出洋介さんが「室内園芸の楽しみ方」と題して、観葉植物の育て方や飾り方など、実演も交えてお話してくださいました。

昔、日本の室内の暖房はコタツや火鉢が中心だったので、部屋内の気温が低く観葉植物は枯れ、一年一年買い換える物だったそうです。
暖房が発達すると観葉植物は何年にもわたって育てる事ができるようになり、大きくなったら一回り大きな鉢に移植する、株分けして増やすなどして育てるよう教えられました。
しかし、現代では大きくなりすぎたり、鉢が増えたりと、管理が大変なので、同じ樹形を保ちながら育てる方法が主流。
そのために「根を切って同じ鉢に植える」という方法を紹介してくださいました。

根回りした観葉植物の根を楔形に3箇所切り取り、底の根も少し取り除いて同じ鉢に植えると、大きくならずに育つとの事。
元気に育てるには水遣り(乾湿のメリハリ)が大変重要で、土の表面乾いたらたっぷり与える事。
なぜなら土が乾燥すると根と土の間に空間が出来、水をたっぷり与える事で、根から出た悪いガスを洗い流す事ができ、それが根ぐされさせず根を丈夫に保つ秘訣なのだとか。
温度管理も人と同じで、温度差の激しい場所は避けた方が良いとの事。


観葉植物を飾る際のポイントとして、ビッグプランツ(大きな植物)は一鉢ずつ丁寧に飾ること。
氏曰く「白いプラスチック製の鉢は洋服を着ていないのと同じ感じがする」ので、色合いや質感など、部屋にあったコンテナ、または鉢カバーをして飾る事。
いくつか持っていると何種類かのパターンを楽しめるとおっしゃって、色々試してくださいました。

また、鉢カバーは植物の植えてある鉢の大きさに拘らなくても良く、高さを工夫する事で、違った表情を見せてくれるそうです。
この籠は骨董品のような質感で、植物をポ~ンと置いただけで、空間が全く違って見えて、皆「ホ~ッ」と歓心
「年数のある植物(例えば年を経たポインセチアなどでも)は置いただけで、前から其処にあるような気がする」とも。

 

更にグループプランツの飾り方も実演。
「ビッグプランツが独唱なら、グループプランツは合唱で、ハーモニーでみせる」とのこと
一つの塊に、少し離して小さな塊を置くのも素敵な設え。
まるでデパートや高級レストランのディスプレイみたい
線の細い植物は、白い背景にすると映えるそうです。

他に、洋間にオリエンタルな雰囲気を与える観葉盆栽や、大昔プランツハンターが使っていた手法(ワーリアンケース)で植物を育て飾る瓶なども見せていただきました。
この瓶の中は一種のテラリウムとなっていて、植え付け時に与えた水だけで育ち続けるのだそうです。ただし直射日光は厳禁

また「床の間に観葉植物を飾る」とか、飾っている絵画にあわせて植物を飾る「プランツ&アート」の手法、「照明の使用上の注意」など教えていただきました。
「和室に合う植物は、どこに持っていっても合う」のだとか。
長く観葉植物を楽しむために、5~11月ぐらいは一日3時間ぐらい日光の当たる戸外で管理するのが良いとの事です。

最後に井出氏は「庭はマイナスする作業」(植えてから手入れをする=マイナスの作業)で、「それが庭を素敵にする」と仰ってました。
ちょっぴり「我が意を得たり」

5分ほど時間が余り、なんでも質問して良いことになったので、私が「庭作りにおいて何を大切にしていますか?」と問いましたら、
「(庭が)出来上がった時、『前から在ったみたい』と言われると、とても嬉しいです。」と。そして、
生活に和と洋が混在しているように、(これからは)庭も和と洋を分けずに存在し、溶け込ませ方でどちらにでもなるように(作っていく)」とも。

ショップのオーナーでありながら「売らんかな」ではないお話で、最終回、井出さんの講座を受けられて良かったです

 

               

 

前々回、メンバーで共同購入した玉崎先生のお勧めの園芸バサミが届きました


全回出席で、セミナーの修了証書も頂いて、バラ部会への参加も申し込み、来年から「みどりのサポーター」の一員です。
早速2月にはバラの剪定があるそう。
新しいハサミで、張り切って行こうっと

 


みどりのサポーター養成講座 七回目

2011年12月09日 10時23分33秒 | ガーデニングセミナー

今日は真冬並みの寒さで、東京では初雪が降りました。湘南地区ではどうかしらん。

 

この度もすっかり遅くなりましたが、11月10日の「みどりのサポーター養成講座」七回目の様子をアップします。
市内の巨木、大木などの樹木を訪ねて植生研究家の鈴木照治氏とともに、皆で観察会に出かけました。

巨木とは目の高さで目視して(目どおり)1m以上、胸の高さで幹の周りが一周3m以上の樹木。
大木とは、目どうり50cm以上、樹まわり150cm以上の樹木。
市内では毎年2~3本巨木がなくなるそうですが、同様に2~3本、巨木の仲間入りをする木があって全体本数は維持されているそうです。
その後公園から市内の神社へ巨木観察に歩きました。

根が上がった樹まわり5m以上のタブノキ

同神社に聳え立つタブノキ
この辺りはシイノキとタブノキの植生帯だったそうで、巨木にはその2種類が多いのだとか。
特にタブノキは成長が早いので、同様に他の木々が生えても、タブノキの下になり枯れていったのだそうです。

 

神社の後は、少し歩いて湘南高校のクスノキを観察に行きました。
初代校長の「日本一の学校をめざす」という志の元に多くの有名文化人や研究者や政治家などを輩出してきた県内屈指の名門校。
楠木正成にあやかって1933年に湊川神社よりいただいたクスノキが校門の両脇に植えられています。
樹齢約80年になるのでしょうか。
(写真は右側の細い方。)目どおりやく1m、樹まわり4mの大木です。

戦前は100年ぐらいのサイクルを見通して、一本切ったら10本植え跡継ぎを育てていたそうですが、戦後からごく最近までは跡継ぎを植えることがなかったので、50年間の空白期間があるのだそうです。
それが今後どの様に環境に影響していくか興味深いとの事でした。

今回も、同じ市内でも海側と私の住んでいる内陸側とでは、樹木にいたっても植生にかなりの差があると知りました。
ウチから二駅海側に、一つ北限があるみたいです。
小さな範囲なのに、植物って結構敏感なものなのだと感心したしだい。

1時間半ぐらい歩きましたかね~。フィールドワーク、楽しかったです。

 


みどりのサポーター養成講座 六回目

2011年11月09日 17時25分13秒 | ガーデニングセミナー

昨日は立冬でした。まるで合わせたように、我が庭の冬の使者、ジョウビタキ♂がやって来ました。

 

もう先月の事になりますが10月20日(木)に行われた「みどりのサポーター養成講座」の6回目のご報告を。
樹木の手入れ」という内容で、NHKの趣味の園芸でもお馴染みの玉崎弘志氏による座学と実演&アドバイスがありました。

まず「山と畑は違う」。そして「畑と庭は違う」。

畑は植物が栽培のため植えられているだけで、植物が役割を持って植えられているのが庭
舞台にたとえるなら、植物は役者で、主役、脇役があるように、出迎え、目隠し、風除け、日陰作り等の目的があり、その目的に合わせて枝を切るのが剪定で、目的無くただ切るだけなのは伐採と言う、との事です。

剪定の目的は「形をコントロールする」「大きさをコントロールする」「枝葉を減らす」などがあり、植物は太ると痩せられないので、太らないようコントロールする為には、枝葉を減らす透き剪定をする。
「花を楽しむ」目的なら、いつ剪定するかが重要で、その為には「花がいつ、どの位置に、どう付いているのか」を良く観察し、花後2ヶ月以内に剪定する。(いつ剪定しても花芽のつく種類もある)
その際は「花が無くても美しく見えるように」、葉や枝ぶりを考えながら切る
「いかにも切りました」ではダメで、どう切ったかわからないけれど、小さくなっているけれど以前からあったような姿に切るのが良い剪定。

具体的な剪定の仕方として、「絶対いらない枝を切る
枯れ枝、徒長枝、下垂枝、内向枝、交差枝、立ち枝などと同様に、強すぎる枝や太い枝を切り戻し、樹木の中に光が入るようにする。

道具については「剪定ばさみ、植木ばさみ、鋸」などを使い、必ず片方(右利きなら左手に)には手袋をするように、そして道具を脚立に掛けないよう強く注意されました。
「道具の色は、赤とか派手な色が良いですよ。皆さんもソロソロでしょうけど、これぐらいの年になると、緑などだと植物に混じって、どこに在るのか分からなくなっちゃうから(笑)」と仰って、参加者を笑わせてくれました

その後、公園内で実習です。
玄関を出るとすぐ脇の木が気になったようで、赤いハンドルのハサミを持って、「この木はフォーマル。(形を作るためにも)この辺りで切ります」と、お手本を示す玉崎氏(写真下)
そして嬉々としてどんどん切り始め、なかなか腕が止まらない様子
「ハサミは斜めにいれ、切り口が上になるように切ると、外から見ても(切り口が)分からない。」

次に向かった針葉樹では、参加者が玉崎氏とともに、実際に剪定。
私もバシバシ切ってみました。
樹木の性質に合った剪定をするようアドバイスされ、「自身の庭では良く観察が出来るのだから、一番良い時期に切れるはず」とも。
笑顔を絶やさず、時折ジョークも交えながらの座学&実習は、とても楽しく、今回も有意義な講座となりました。

種まきの講習では女性陣が手馴れた様子でしたが、樹木を前にすると年配の男性陣がとても張り切っていて、しかもお上手
玉崎氏が持参した赤いハンドルのハサミの一つは、非力な女性でも太い枝を難なく切れるように工夫されていて切り心地が良かったので、同じ物を買うことにしちゃいました

講習後、公園に列植されたパンジーを眺めながら、参加者のお一人が「これでは畑だね」と呟かれたので、「私も同様に感じました」とお伝えしたら、「それを市民の力で「庭」に出来たら良いのだけれど」と仰っていました。
何とか良い方向に持っていければと強く感じた今回の講習会でもありました。

もう一つ強く心に残ったのは、私が持参した剪定ばさみを、諸先輩に見咎められた
「駅前のビルの地下一階に、ハサミ研ぎの鑢(やすり)を売っている店があるから、買って磨かなきゃダメだよ 〇〇番と〇〇番と2種類必要かな。」
「3000円ぐらいするかな。こうやって磨くんだよ」云々。
あ~、恥ずかしい 明日こそ、行ってきます

 

 




みどりのサポーター養成講座 五回目

2011年10月05日 14時00分40秒 | ガーデニングセミナー

今日は雨が降って初冬の様な気温になりました。
ファンヒーターを直しておいて良かった

すっかり遅くなりましたが、9月22日(木)に行われた「みどりのサポーター養成講座」の五回目をご報告。

タネを蒔こうー秋はタネを蒔くシーズンー」と題して、趣味の園芸の講師でもいらっしゃる山口まりさんにご指導頂き、実際に秋蒔きの花の種を蒔きました。

初めに「タネを蒔いて殖やすことのメリット・デメリット」や、「タネが発芽するための条件やタネの分類、種類、蒔き方の注意点」等を座学にて説明していただきました。
花のタネはとても身近な存在で、ある程度知っているつもりでしたが、実際お話を伺うと、復習になりますし、本で読んだ事と違ってよく頭に入ります
特に「F1〇〇」という種類のタネの意味(掛け合わせる親株を秘密にするとか、F1の株から採ったタネを蒔いても同じ花が咲かない等)や、初めて見るコーティングされた種など、興味深かったです。

それから実習。

タネに適した蒔き方をするために、蒔き床が3種類用意されました。

ダリアの写真のポストカードも頂きました。
(山口さんのお父様はダリアの育種家だそうで、山口さん本人もこの度の池袋のダリア展にかかわられているそうです。)

 

培養土を各容器に入れ、初めに給水し土を良く濡らして置きます。
その後、タネに合わせて蒔き方を変えて蒔きました。
左のジフィーバンには、直根性で移植を嫌うルピナスをタネの3倍の深さに蒔き、
左のプラスチック容器には、ロベリア(微細種子)をばら蒔きし、キンセンカ(一般種子)とカンパニュラ(微細・コーティング種子)を筋蒔きに。
右の黒いポットにはニゲラ(暗発芽種子で移植を嫌う)を蒔きました。



「次の講座に来るまでには、発芽しているんでしょうね
などとお喋りしながら蒔き終わり、参加者全員、自宅にもって帰りました。

さてさて、どうなっているのでしょう・・・・・2週間後。

我が家ではキンセンカの種は8割発芽(写真 上中)
写真では見えませんが、上の左側には芥子粒ほどの緑のロベリアの芽が出ています。
ただ、上右側のカンパニュラは今のところ一つも発芽していません
写真下左のルピナスは4粒蒔いた内、3本発芽し、一つには本場がチラッと見えてます。
下右側の黒いポットではクロタネソウが9割がた発芽しています。

問題は此処からかな・・・と

間引きが勿体無くて、つい時期を逸してしまって全滅に・・・という事が今までに何度かあったので、今回は心を鬼にして間引きします
後一週間後ぐらいでしょうかね。
その後大きめのポットに移植する予定です。
プロは移植前に薄い液肥をスプレーしたりするそうですよ

久しぶりの本格的種まき、楽しかった

来春はこれらの花々が庭を彩ってくれるでしょう、たぶん・・・いや、きっと

 

 


みどりのサポーター養成講座 三回目

2011年07月28日 09時38分26秒 | ガーデニングセミナー

先週の木曜日(7月21日)は「花とみどりのサポーター養成講座」の三回目。
「夏の花木の紹介と管理の方法」について、緑花文化士の若林芳樹氏に教えていただきました。

一昔前まで、「夏の花木は少ない」と言われていたそうですが、ガーデニングがブームになり、地球温暖化の影響からも、多様な植物が使われるようになり、夏の花木の種類がとても広がったそうです。
夏の花木は春とは違い花期が長い事が特徴で、サルスベリが「百日紅」と書く様に、短くても1ヶ月以上は楽しめるとのこと。(桜ならせいぜい2週間程度)
代表的な30種類の花木の特徴などを、スライドと実際に咲いている枝を例にして、説明してくださいました。
実例は皆、当公園で咲いている花々。
緑が多い公園なので、夏にこんなに花が咲いているとは知りませんでした。
チャンと見てあげないといけませんね

越冬温度については、当市であれば、10℃および5℃以上必要な種類は、冬期は屋内管理又は温室。
0℃なら寒乾風の当たらない日当たりの良い暖かな場所。(小苗は要注意)
-5℃以下は戸外で越冬可能だそうです。

ただし、江ノ島辺りでは南方系の植物(シマナンヨウスギなど)が育つのですが、私の住んでいる海から15キロぐらい離れた北部では、冬期-5℃にはなるので、同じ市内でも越冬できない植物が多々あるようでした。

やっぱりね~
先日、葉山辺りで地植えのブーゲンビリアを見て、驚いたんです なんて温かいんだろう、太平洋側って

剪定は、新枝咲きが多いので、新芽が動き出す前に切る事が大切だそうです。
夏、よく目にする花木の名前を知る事ができ、挿し木の方法なども教わり、今回も勉強になりました

私の庭は北向きなので、北部でも更に寒さがキツイかと思われ、海側では冬でも鉢土が凍る事がないそうですが、ウチの庭では凍るもの。

それでも懲りずに買っちゃいました 越冬温度5℃のルリマツリ(プルンバゴ)

次の冬が暖冬で、軒下に吊るしたハンギングのココナツ繊維のポットが根を守ってくれさえすれば、葉を落としても何とかイケルかもしれない
な~んて、希望的観測を抱きながら

 

 


みどりのサポーター養成講座 二回目

2011年07月20日 16時47分43秒 | ガーデニングセミナー

約一ヶ月前(6月16日)に行われた第二回目の「花と緑のサポーター養成講座」。
すっかりアップが遅くなりましたが、自身の備忘録と、ご訪問いただいた方に何かしら参考になればと思って記しておきます。

当日は日本大学生物資源科学部の付属農場のバラ園で長年バラ栽培と学生の指導に当たってきた植松史郎先生に、「バラの品種紹介と花後の手入れ」について教えていただきました。
まずは、バラの分類(バラ科→バラ属→〇〇亜属→〇〇節→代表的品種名)や、バラの歴史(原種からどう交配され現代のバラに至ったか、現代バラのために利用された代表的な原種など)、バラのお手入れの図解等、座学にて教わりました。
現在のバラの栽培本にも簡単には書いてあることですが、一つ一つのバラの特徴や、細かな系譜など、ただ本を読んでいるのではなく講義を聴くことで、より理解が深まりました

その後、日大のバラ園で実習。
7~8割ほどのバラが終わっていましたが、遅咲きの蔓バラが良く咲いていました。

 

「バラはつる性といっても、クレマチスのように勝手に支柱に絡まる事は無く、人の手で誘引しなければ形になりません。放って置くと、(下の写真のように)株元から横へ横へと伸びていきます。」
わかってはいましたが、実物を見ると更に納得

剪定をする前に、どのバラがどの亜属のバラか説明してくださいました。
「コレはプラティロードン亜属のロサ・ロクスブルギーでガクが盃性で葉の数は・・・」

「和名はイザヨイバラです。」

など、座学で学んだバラを、先生がバラ園の中を案内しながら説明。
実物、それも実際地面に植えてあり大きく育っているバラを見ながらの勉強は、一層身になる気がします

四季咲きで木立性のバラを使って先生が剪定のお手本を。
「花後はこの辺り(上から2段目辺りの五枚葉の上)で切ります。」と先生が鋏を持って剪定。(写真左)
「(病害の発生を少なくしたり、風通しを良くするための)枝の間引きは、場合によって思い切って強くしても良いです。」
「(シュートが出ている古株は)若返りのために古枝を思い切ってピンチする(ことも必要)。」(写真右)
間引きと株の更新の方法については、この時期にしては想像以上に大胆でちょっと驚きました
例にしたバラは、地植えで、シュートも出て、よく育っていたけれど。

 

植松先生曰く
「剪定の方法をよく聞かれるのですが、僕は一年中(剪定)鋏を持っていて、(邪魔な枝や、ダメな枝に)気づいた時には切るようにしています。」
「『良い花が咲かない。』と言う人がいますが、夕方でも朝早くても、とにかく花を良い形のときに見てあげよう。バラは咲いているはずです。」

いつも気にかけ、チェックしているんですねですね~

ただ学生の実習の場でもあるので、たまに学生による間違った剪定もあるらしく、すべての株がお手本、とはいかないみたいです。

秋に良い花を咲かせるには、有機肥料なら剪定の一ヶ月前、8月初旬ぐらいに与えると良いです。(液肥は剪定後でも可)」とのこと。
また、このバラ園でも、昨年の猛暑で白ハマナスなど比較的暑さが苦手なバラは傷み、生育が思わしくないのだそう。
恐るべし、地球温暖化

 このバラ園には約200品種、750株が植えられており、学習のため、古い品種から新しい品種まであり、バリアフリーになっているので車椅子のまま楽しむことも出来ます。

訪れた介護施設のお年寄りがバラの花を見て笑っている様子を見ると、植物の力を感じます。」と、先生は仰っていました。

このバラ講座を生かすべく、公園のボランティア活動は「バラ育成会員」に応募しようかな

 

 

 

 


花菜スクールとバラの轍

2011年06月07日 11時02分58秒 | ガーデニングセミナー

今日は曇りの一日となりそうです。紫外線も少なくてホッとします。

5日の日曜日は長女と「花菜ガーデン」で行われた「花菜スクール」でNHK「趣味の園芸」でもおなじみの玉崎弘志先生の「宿根草ガーデニング」講座に参加しました。

先生考案の植栽枡を使って宿根草の寄せ植え作り。
底のない木製の植栽枡(防腐剤入りペイント塗装)にあわせて人工芝をカットし枡底に設置し、その上に目の細かい網を敷き土を入れます。
排水性抜群ですし、この枡は積み重ねられるのですよ



実際は持ち帰る事を考えてビニール袋に土を入れ、苗はポットのままレイアウトして終わったのですが、配置や植物の開花サイクルなど考えて、植え込むようアドバイスがありました。
これから迎える夏らしい明るいイメージに仕上げたつもり

講義からは、「目線を高くもっていけるように植栽すると、空間に広がりを感じさせる事ができる」などなど、ガーデニングに関するヒントもゲット。
和気藹々の楽しい講座でした。

              

この日は出先から直接講座へ向かうという事もあって、いつものデジ一を持っていかなかった事が悔やまれるほど、まだ初夏の草花が美しく咲いていました

三尺バーベナがお行儀良く、空に向かって伸びています。

斑入りの葉を持つ薔薇を発見
ヘルシューレン」という四季咲きの現代バラ(HT)。庭で面白い風景が作れそう。


遅咲きのクレマチスともお似合いで咲いていました。

花菜ガーデンの「バラの轍」はバラと組み合わせる植物がとても興味深いです。
ジギタリスやヒューケラが入るとよりカラフルですね。

バラのウェーブでは、あちこちシュートが出て多少波高くなっておりましたが、最後の見頃のようでした。
間に合って良かった

 

淡いレモンイエローのイングリッシュローズと水色のクレマチスのコンビには胸キュン

立ち性のクレマチスとディアボロやフランネル草、スモークツリーなどを修景用のバラと合わせたコーナーも満開

クレマチスのコレクション「かざぐるま迷図」では、遅咲きのクレマチスともども下草のタピアンが満開となり、今が一番の見頃でしょう。
春は寂しかったから、なんだかとても嬉しい

面白いクレマチス発見
蕾は紫で咲くと赤紫の「プルプレア・プレナ・エレガンス(ウィティケラ系)」。
なんだか気まぐれそうな予感がするものの、素敵

 

 

オールドローズのコーナーもまだたくさん咲いていて、6月初旬でも十分楽しめるバラとクレマチスの苑のような花菜ガーデンでした。