goo blog サービス終了のお知らせ 

旅するガーデナー

いつも五感を刺激し、喜怒哀楽、幸も不幸も、哲学も瞑想も、言葉にできない多くが存在する庭は私のパワー・スポット!

吉谷桂子さんの基調講演

2015年02月24日 10時43分51秒 | ガーデニングセミナー

吉谷さんの講演を知ったきっかけは、私がボランティアをしている長久保公園のホームページ。
当公園の提案した企画が環境省主催の『「みどりの香るまちづくり」企画コンテスト』で入賞したとの記事を目にして。
この企画は何ぞや
と思ってリンク先をクリックすると吉谷さんが基調講演されるとの文字が

引っ越し以来、こうしたガーデニングの講演や勉強に出かけてないな~
今後の庭作りと公園のボランティアのヒントになるかも
と思って、参加を申し込みました。
無料だし

 

基調講演は『「みどり香るまちづくり」庭づくり』がテーマ。

英国での生活経験から、英国や一部フランスなどの香りを楽しむための植栽を実例写真を紹介しながら解説。



例えば、香りをより感じやすいよう、顔の近い場所で花が咲くように育てるとか、
香りの良い地中海性の植物を高温多湿の日本で上手く育てるにはレイズドベッドが有効であるとか、
花だけではなく西洋ツげや芝を刈った後の緑の匂いも心地良いし、
(ただ匂いを嗅ぐだけでなく)実際ラベンダー畑で鋏を持って枝きりした際に感じる香りだったり
ハーブの水やりの際に立ち上ってくる香りや風に揺れて漂う香りも心地良いとか、
心豊かに生活するための香りについてetc.

香りを感じる体験をご自身の経験とともに紹介してくださったり、


ハーブ等に体が何気に触れるよう植栽された園路や、西洋つげ等のベンチなど、香りを感じさせるための英国のガーデンでの仕掛けについてや
壁で囲われた中での方が植物の香りをより感じやすいなど、

香りを感じるガーデンデザインと植栽計画についてや、その他もろもろ香りとガーデンについてお話されました。

 

ガーデンデザインの際、ガーデンが片付いて見えるようデザインする
特にハーブは(その育ち方によって)散らかって見えるので、整形式花壇だと、片付いて見えるとのことでした。
当公園にはそれが必要かも

「日本には四季があるのだから(沈丁花や金木犀など)季節の香りをもっと・・・
というお話にもとても共感しました

45分では短かったな~もう少し、話を聴いたかったな。
関係者のお偉いさんたちは、ちゃんと心に留めてくれたかしらね~
各地域で実践されると良いけれど。

 

講演の後はティーブレイク
まさかお茶とクッキーを頂けるとは思ってもいなかったですが、一時半から4時過ぎまで続く会だったので、これは嬉しかったです

 

その後、上位三賞の受賞者と某名誉教授さんと吉谷さんのパネルディスカッションがありました。

私の勝手な印象ですけど、
この賞はあくまで企画に対して与えられる賞で、それがどこまで現実になるか、維持されていくかには、あまり重きを置いていないみたい。
企画倒れになりはしまいか危惧する点を感じるものもあったし、過去9回のうち、現実に上手くいったのはごく短い期間のみだった企画もあったようです。

結局は継続なんだよね~維持管理が何より大事なのさ~

賞の副賞として企画で使われる花木が相当数贈呈されるのだけれど、それをどう管理していくかには、お金も人も出ないわけ。
でも問題提起と街つくりの切っ掛けにはなるから、これからも色々な街がこの様な企画に参加して、より心豊かな生活のできる環境つくりに貢献してほしいし、
それが目的なのかもね


そんな中、流石吉谷さんと思ったのは、彼女ひとり「ボランティア」に言及したこと
植栽そして維持管理にかかわるボランティアの活動しやすい環境を気にかけるのは、実際に手を動かしている人にしかできないんじゃないかしら。

私は吉谷さんのシンパではないけれど、一寸した感謝を感じる言葉に人は心動かされるものです。

お偉いさんたちには通じたかな

私、ちゃんと聴いてましたからね 証人ですから

 

などなど、色々考えさせられる会でした。参加して良かったです

 

ちなみに当公園の企画は以下↓

関係者氏曰く、こちらは実現可能&維持可能とのことです。
がんばれというか、ガンバロウ

 

 

ブログランキングに参加中。

人気ブログランキングへ

応援のワン・クリックをよろしくお願いします。

にほんブログ村 花・園芸ブログ ナチュラルガーデンへ

にほんブログ村へ

 

 

 

 


庭作り講座~冬の管理 & クリスマス会 in YEG

2013年12月20日 16時43分01秒 | ガーデニングセミナー

昨日はガーデンサポーター向けのガーデニング講座&クリスマスパーティがあり、横浜イングリッシュガーデンへ出かけました。

寒さが厳しくなるこの時期に植物たちにしておかなくてはいけない作業のノウハウを学びました。

毎回興味深いお話をされる講師の河合さん。
今回も植物の原産地での性質とその改良種との関係を具体例を挙げて詳しく説明してくださいました。
品種改良が行われて日本で育つようになったとしても、原産地の性質は若干残っているので、それを踏まえたうえで育てた方が上手くいくようです。
日本で一年草として扱われている植物も、原産地の環境では宿根するのだとか。
例えばパンジーはもともとは英国の涼しい環境からやって来たものなので、日本の暑い夏を耐えられず枯れてしまい結果一年草扱いになっています。
それを更に日本において、秋から翌年の春まで多くの花を楽しめるように改良し、現在に至っているのだそうです。
それでも冬に花つきの悪い一部のパンジーにはまだ原種の性質が残っているのだとか。
また、白系のハボタンは強い寒さに要注意なんだそうです。色味によって少しずつ耐寒性が違うようです。

つるバラの剪定&誘引に関しては1月一杯に終えること。
ブッシュローズは2月でも間に合うそうです。
また植え替えは11月から行え、厳寒期になる前までが適期だそうです。
なぜ蔓バラを誘引するのか・・・一つは薔薇のため、もう一つは人間のため・・・というお話はとても興味深かったです。
講座後はガーデンで一部蔓バラの剪定&誘引状態を見て回りました。

ガーデンでは冷たい雨が降っており写真を撮らなかったので、先日訪れた時の寄せ植えの様子などご紹介します。

ガーデンのメインストリートの寄せ植えもクリスマスモード。
赤いオーナメントを大きな多肉植物の尖端に付けるアイディアが面白い

多肉植物も紅葉しているのかな。

アリッサムからぴょんぴょん花が飛び出しているビオラの寄せ植え。
こういうのも「編みこみ植栽」というのかしら。

ビオラがとても元気が良さそうですっかり気にいったので、苗を買って自分でも作ってみようと思います

 

 

 

 

 

               

 

講座の後はお楽しみのサポーターさん向けのクリスマスパーティ
ガーデン内のレストランを借り切って行われました。
美味しいと評判のレストランのお料理を楽しみにして参加しました。
費用は勿論実費¥です。
ただし会費以上の価値があったことは間違いない

ガーデンの親会社のお偉い方からサポーターの皆さんへ労いと感謝の言葉を頂きました。
今年の5月の来場者数が、昨年一年間の来場者数とほぼ同じだったというお話を聞き、サポーターとして少しでもお手伝いが出来て良かったと思いました。
その後河合さんの音頭で、乾杯し、同じテーブルについたお仲間と色々お喋りしながら楽しく会食
お料理は美味しいし、アルコール類も飲み放題なので、アハハッ

レストランの用意してくれたクリスマスケーキとガーデナーさんが描いたイラスト。
ガーデナーさんたちの「おもてなしの気持ち」が嬉しかった

 

そして〆のビンゴゲームで、なんと、ワタクシ、見事始めの方にビンゴになり、バラ苗を頂きました


レモンイエロー~白色の剣弁高芯咲きの大輪のHTで名前は「プライム・ミニスター・ナカソネ」(旧名 「こころ」)
名前は旧名の方が良かったけど新しい庭に一本は剣弁高芯咲きのバラを植えようと思っていたので超ラッキー
新しい家の外壁の色が茶色なので、きっとこのバラなら映えると思う

黄色系のバラは育てるのが多少難しいかと思われますが、名前の由来が戦後の激動の政界を渡り切り首相となり「政界の妖怪」と陰で呼ばれるほどになったお方ですから、きっと立派に育って、しぶとく生き抜いてくれることでしょう。ナンチャッテ

 


ハウスクエア横浜のガーデニング講座

2013年10月27日 18時34分46秒 | ガーデニングセミナー

今日は久しぶりの秋晴れとなりました
スッキリ気持の良い青空でした。

昨日偶然ネットで知った「ハウスクエア横浜」(住宅展示場)でのガーデニング講座へ行ってきました。
講師はガーデンデザイナーの麻生恵さん。
イギリスでガーデンデザインを学び6年暮らし、帰国して12年だそうです。
この講座で初めて知った方だったので、どんなお話されるのかな~と期待と不安とが入り混じっておりましたが・・・

『庭作りは人生を作ること』という麻生さんの初めの言葉に、同様に考えてきた私は、とても感動しました


講座の前半は「イギリスの庭に学ぶガーデンデザイン」がテーマ。

スライド写真の庭を例に、その庭にどのような問題があるのか、そしてどのように改善すべきかを丁寧に教えてくださり、なるほどな~と納得。
特に、庭を建物との関係や、室内側から見た目線で、立体的に考える手法など、参考になる点が多数ありました。
庭の平面図やコンピューターの立面図などでは、真の庭作りはできず、現状(現場)を知り「庭が何をしてほしいかを問うてみてください」とのことでした。
また、図面の縮尺も1/100ではなく1/50で庭を考え、植栽は1/20で作るのが良いのだそうです。
また、色々な木があると目が疲れるのだとか。
他に庭の骨格(常緑樹等で作られたウインターガーデン)についてのお話や、デッキとガーデンファニチャーとの関係等々、興味深かったです。

ご本人も仰っていましたが、お話を伺う中で、麻生さんはランドスケープ側(造園家)の方なんだな~と感じました。
このところ園芸家よりの先生のセミナーが続いたから、新鮮でした

カレル・チャペックもふれていますが、造園家と園芸家は人種が違うんですよね。


後半は来年6月に催行予定の麻生さん同行の「イギリス庭巡りの旅」について。

訪問予定のガーデンや街やホテルをスライド写真で説明。
雑誌の表紙になるような有名所にはあえて行かず、オーナーの個性(人生)を感じられるような庭を中心に訪れるみたい。
一度は行きたいと思っているイギリス庭巡りの旅。
心そそられますが、有名所にも行ってないしな~、私・・・
11月中旬に詳しい説明会があるので、聴きに行ってみようかしらん。


やはりこうしたセミナーは面白いですね~。
何より刺激になりますし、来春からの新しい庭のヒントも沢山いただけました
ありがとうございました。

 

書を捨て、セミナーへ行こう~

冬こそ勉強のチャンスかも

 

 

 

ハウスクエア横浜の麻生さんが作ったガーデン。
ケータイでの撮影なので画像は綺麗でありませんし、丁度植え替えの時期で、花が少なかったけど、テイストはバッチリ感じられました
春は此処に白いチューリップが沢山咲くそうです。

 


 


庭作り講座~晩夏から晩秋のガーデンの管理 in YEG

2013年09月01日 11時10分26秒 | ガーデニングセミナー

8月29日(木)に横浜イングリッシュガーデンのガーデンサポーター向け庭作り講座へ出席してきました。
内容は、これから晩秋までのガーデンの管理について。
講師は河合伸志さん

草花類は花がら摘みなどこれまでの管理に加え、伸びすぎた枝の切り戻しと追肥を行う事。
植物によって、切り戻しより先に追肥した方が良い植物もあるし、切り戻したのち追肥した方が良い植物(ダリア他など)もあるし、涼しくなってから追肥する方が良い植物(宿根ネメシア、ゼラニューム他など)もあるそうです。
追肥一つとっても、なかなか一括りにはできないものなんですね

9月下旬から11月は多くの宿根草の株分けの適期なのですが、芍薬などは本格的に咲くようになるのに3年かかるしピークになるのは6~7年後だそうで、必要以上に株分けしない方が良いそうです。
晩秋になり地上部が枯れる宿根草は、自然に枯れるまで放置し、寒さに弱い宿根草は地上部が枯死してもそのままの状態で春まで残した方が越冬対策に有効とのこと。

他に低木、中高木の管理等についても、品種名をあげて、皆さんの質問にも答えてくださり、詳しく教えていただきました。

そして、バラの管理について。
メインは夏剪定と追肥です。
河合さん曰く、「秋の一時期に、揃ってバラを咲かせる必要のない一般家庭の庭では、この時期の剪定は特別には必要ない」とのこと。
また「背丈が低いバラの場合も、同様」とのこと。
ただし、一般家庭においても背丈の調整や花期の調整を必要とする場合は、下葉の残っていることが前提で、夏の剪定を行います
剪定のタイミングは、四季咲き性のバラで、春早く咲いたバラは夏遅い時期に切り、春遅く咲いたバラは早め(8月中旬)切ると、バラが同時期に咲き揃うのだそうです。
秋に花を咲かせる株や大きく育てたい株は、早めに追肥を行うこと
夏バテした株は気温が低下したら肥倍を開始すること。
他に台風対策や秋花の花後の管理等々、これからの作業について学びました。

他にもいくつかこれからの庭での作業について聴いた後、ガーデンに出て講義の内容を実物でチェック。

手前のバラはすでに夏剪定を終えた株。
奥の花をつけているバラは、これから剪定を行う株。
こうしてバラの種類によって剪定時期を分けている等々のお話をされる河合さん。
思ったよりバラの背を高く残しているように感じましたが、それも下葉の残り具合に関係があるようです。


夏バテ株では、バラの葉が色が抜けて黄変している。
しかし病気ではないので、摘まずに残すとのことでした。

 

毎回感じるのは、バラは一本一本個性があって違うので、その個性に合わせた育て方をしないといけないという事。
やはり、バラ栽培は奥が深いんだわ~


ガーデンデザイナーさんを囲んで~YEGティーパーティ

2013年06月25日 16時29分26秒 | ガーデニングセミナー

23日(日)の午後、横浜イングリッシュガーデンのリニューアルの際、設計を担当されたガーデンデザイナーの山田哲也氏を囲んで、YEG会員限定のティーパーティ形式の集いへ行きました。
山田氏は生まれも育ちも横浜だそうで、親近感がわきました。
主なお話はご自身が設計施工管理に携わったガーデンや施設についてでしたが、時折質問に答えて、ガーデンデザインのヒントも教えてくださり、それがとても面白かったです。

京都の建築と和庭園が、ガーデンデザインの上でとても参考になるのだそう。
和庭園の「何を見せたいか」「何を見せたくないか」「何が隠れているのか(期待感)」といった仕掛けが、洋風のガーデンでも応用できるとのこと。
同様に自然の風景も参考になるのだとか。

この度のリニューアルに際し、入り口側の四つのテーマガーデンの奥にある広いガーデンスペースに、以前にはない両側の植え込みを作ったのは、視線が狭められると同時に、四つのテーマガーデンから気持ちを切り替える空間にするためだそう。
視線の先に高さのある石のレイズベッドを設え、中心にオベリスクを置くことで、視線を集中させ、イングリッシュガーデンの外にある高架橋を含めた色々な構造物に目が行かないようにしたのだとか。
人の視線は目の高さから15度ぐらい下なのだそうです。

またガーデンデザインの際はストーリーやテーマ(目的別)を考えてゾーニングすると良いのでは、とのお話もありました。

ローズティーとケーキ付きのカジュアルな感じで、楽しかったです。
ティーのオカワリがあればさらに嬉しいかったんだけどな~

 

会が始まる前に、ガーデンを一回り。
せっかくカメラを持って行ったのに、SDカードを入れ忘れていて、大失敗
急遽、ケータイのカメラで撮影したので画像が悪いです

ローズ&クレマチスガーデンのルドべキア「チェリーブランデー」
濃い赤茶色がシックです。

ガーデン内では、思っていたよりバラの二番花が咲いていました。

ローズ&ハーブガーデンにて
一番花に比べると大きさが一回り小さいけれど、綺麗でした。

ローズ&シュラブガーデンにて、へメロカリスと山紫陽花。
ユリも季節の花ですね。

 

お話の後は名残惜しかったけれど、外の雲行きがどんよりと怪しくなってきたので、早々に退席しました

ガーデンデザインって、やっぱり興味深い
もっと色々知りたいわ。


 

 

 

 

 

 


 


YEGガーデンセミナー~英国園芸の極み 100周年のチェルシーフラワーショウを訪ねて

2013年06月19日 17時03分32秒 | ガーデニングセミナー

先週の日曜日、横浜イングリッシュガーデンへ「英国園芸の極み 100周年のチェルシーフラワーショウを訪ねて」という題のセミナーへ行ってきました。
私の長年の夢の一つが、英国のチェルシーフラワーショウを観に行くこと。
今年も行けなかったので、どんな雰囲気で、どんなガーデンが作られるのか、詳しく知りたいと思って参加しました。

講師は花咲園芸総研代表で園芸コンサルタントの館林正也さん。
この方は英国のキューガーデンにも在籍されていたのだそうです。

スライドショーとわかり易く滑らかな解説で、まるでテレビのガーデニング番組を観ているかのようでした

チェルシーフラワーショウが行われる会場はロンドンの郊外にあり、中心部からさほど遠くない病院の広大な中庭。
会期は5月21~25日で、このショウは冬が長いイギリスの人々が春を迎える季節行事のような捉え方をされているのだそうです。


コンテストガーデン部門は三つに分かれていて、

1 Show Garden(15) トップデザイナーの手による大型ガーデン
2 Artisan Garden(8) 使用する素材を芸術的に見せる工夫をした中~小型ガーデン
3 Fresh Garden(11) モダンで革新的な発想のデザインを取り入れた中~小型ガーデン

主役の大型のショウガーデンで一位を取ったデザイナーには(世界中から)ガーデン制作のオファーが来るのだそうですよ。


コンテストの賞については各部門に

1 Gold

2 Silver Gilt
3 Silver
4 Bronze

の4種類があり、時にGoldが一つもない年もあれば、何個もGoldの庭のある年もあるのだそうです。
審査には明確な基準があり、審査員もガーデニングに精通した方ばかりで、大変信頼が置けるみたいです。
上記のGoldを取った中でも、大型ガーデンで「Best in Show」を得たガーデンが、一位となるのだそう。
「People’s Choice」という一般投票も行われているそうです。


大型ガーデンを中心に約10個のコンテストガーデンを、画像をふんだんに使って紹介。
一つ一つのガーデンに対する氏のコメントがとても面白かったです。
(例えば「ミニマリズム」という言葉の説明は、東福寺の重森三玲の市松模様の苔庭を使い、具体的にイメージできるよう工夫されていて、理解するのに助かりました。)



今年のテーマが「都会の庭」という事で、デザインの傾向
「四角の多様」、「高低差による変化」、「水をつかう」
などであったこと

ガーデンのトレンド
在来種の保護に目を向けた「原点回帰」「シンプルで身近な庭」
野生生物や生物多様性に配慮した「環境」をテーマにした庭
アフリカの貧民や病気を持った人々など、「弱者救済」をテーマとした庭
が主だったところのよう。

そういった主張を打ち出して作られた庭が多かったという事なのでしょう。

 

ガーデンはとにかく本物志向ので、「置いただけ」とか「張りぼて」などと感じられるガーデンは論外。
とにかく、長く其処に存在してきたように作りこまれているのが、基本だそうです。
それ故、費用は桁違いみたい
どのガーデンにもスポンサーがついており、更に大型ガーデンを作るに至るには、デザイナーは中小型ガーデンである程度実績がないとダメなのだそうです。
チェルシーへの道は厳しいのですね。

 

今年Goldだったロジャー・プラッツ氏のショウガーデン(RHSのHPより拝借)

今年のチェルシーフラワーショウの様子はこちらのHPで
http://www.rhs.org.uk/Shows---events/RHS-Chelsea-Flower-Show/2013


そして、チェルシーフラワーショウのチケットは157000枚と決められているそうで、売り出しと同時に売り切れになるんですって
普通の外国のオバサンが個人でチケットを取るとなると、更に大変みたいだわ
ツアーでなく、気ままな一人旅で行こうとしている私の「チェルシーへの道」も、なかなかに厳しいとを知りました

 

今回のセミナーはとても勉強になりましたし、行った気にもなれました。
ありがとうございました

館林氏のブログ「花咲ジジイの花麗なる毎日」はこちら http://tatechan.blogspot.jp/

 


庭作り講座~初夏から盛夏の管理 in YEG

2013年06月14日 15時09分38秒 | ガーデニングセミナー

昨日は横浜イングリッシュガーデンのガーデンサポーター向けの庭作り講座の二回目。
「初夏から盛夏の管理」というテーマで二時間、座学しきました。

一年草の草花は梅雨に入ると花びらがカビ易く、病気の発生の元になるので定期的な切り戻しや花柄摘みが大切で、夏に弱い草花は入れ替えるのも一つの方法だというお話でした。
宿根草類は切り戻しや枯葉とりをして風通し良く保つこと。
どちらの草花も種類によって追肥が必要とのことでした。

なるほどな~と感じたのは「そのままやりすごす」方法。
私たちが「夏に強い」と思い込んでいる植物も原産国は常夏でも関東以西の様な猛暑になることはなく、最高気温30度は平気でも35度は無理なんだそう
その様な草花は乾燥気味に育てたり、鉢植えの場合は夜だけクーラーの効いた室内に取り込んだりして、夏越しする方が良いそうです。

紫陽花についても、一般に「ガクアジサイ」と呼ばれている咲き様の紫陽花が、「ガクアジサイ」という品種の「ガク咲き」であり、ボール状に咲くのはガクアジサイの「テマリ咲き」なんだそうです
昔はプラントハンターが日本から持ち出した紫陽花が西洋で品種改良されて逆輸入した紫陽花を「西洋紫陽花」と呼んでいましたが、今世界では日本での品種改良が一番盛んなので、そういった紫陽花を「西洋・・・」と呼ぶのもおかしな話ではないかとのこと。
なるほどね~

バラに関しては黒星病の予防方法や、農薬の使い方や、夏バテしたバラの水管理(控え目)についてなどなど、お勉強。
夏の水やりを安易に考えていると、バラを枯らしてしまう要因になりかねないんだな~、と気を引き締めました

その他、質疑応答も活発に行われて、今回もとても為になりました

 

昨日はあいにくの雨でしたが、講座後はガーデンを一回り。
雨に打たれてバラの花も痛み、可愛そうでしたが、ガーデン内には初夏~夏の花が咲いていましたよ

とても珍しいと思ったのは珊瑚紫豆(サンゴシトウ
濃いオレンジ色の大きな細長い花がパッと目を惹きます。

ローズ&クレマチスガーデンでは、ダリアが咲き始めていました。
中輪のポンポン咲きの黒ダリアや

コーラルピンクのダリア。

ローズ&グラスガーデンではエキナセア・マーマレードとともに、アキレア・ピーチセダクションがモリモリ育っています。

八重のホリホックも色とりどり。他に黒系も咲いていました。


ローズ&ペレニアルガーデンでは白いモナルダ(ベルガモット)や白いホリホックなどがホワイトガーデンの一角を担っています。


ガーデン奥のシュラブガーデンではダリア・ブラックナイト(だと思う)も咲いていました。

更に奥では鮮やかな真っ赤なダリアも沢山花をつけています。
ダリアは夏が苦手なのだそうで、夏は切り戻してやりすごすと秋にまた花を咲かせるそうです。

鉄砲百合とガウラのコンビは、ガウラが雨でうな垂れて一寸見苦しい感じでしたが、ユリの香りは雨の日も変わりなく


左手は白いアナベル
此方は大株に育ち茎も太いのでしょうか、スクッと立っていましたが、右手のピンク色のアナベルはまだ若い株なのか、雨に打たれてうなだれていました。
早く晴れて欲しいものです。

 

ガーデンを一周して、ガーデン内のレストガンでランチ。
雨が降っていなければ、見事なブッドレアと紫陽花の側で、食事したかったな。

 

今日は午後から晴れましたが、雨の日はまたすぐにやって来るみたい。
雨の日はガーデンサポーターもお休みなので、わざわざ行くことのないガーデンですが、セミナーがあれば出かけるので、雨に濡れたガーデンも覗けます。
この時期に咲く花は雨に打たれ強い種類を選びたい。
ダリアは良さそうかな。


 


吉谷桂子さんの寄せ植えセミナー

2013年04月27日 23時36分02秒 | ガーデニングセミナー

今日は晴れて初夏のような気持の良いお天気でした。
多少陽射しが強い中、吉谷桂子さんの寄せ植えセミナーへ長女と参加するために横浜イングリッシュガーデンへ出向きました。
セミナーは午後だったので、午前中にガーデンを一巡り。

先日来た時は咲いていなかったバラや植物がもう咲いていてビックリ
ローズ&ペレニアルガーデンのアーチのバラ「マリー・キュリー」も数輪開花していました。
大輪で真っ白いバラ。


ローズ&グラスガーデンでは河合さん作出の「まほろば」も開花

ロース&ハーブガーデンでは蔓エンジェルフェイスが。



そしてピンクの花が咲くイチゴが鈴なり

ローズ&シュラブガーデンではアリウムが開花を始めていましたし、

 

シャクヤク×ボタンの新品種の花もアプリコット色のセージの中から綺麗な顔をだし、

さらに奥にはオールドローズの「レッドネリー」が。

他にも様々なバラや宿根草が咲いてきていて、この時期は一日として開花が立ち止まることがないのだと感じました。

丁度ランチの時間となり、SEASON'S CAFEのテラスでブッフェ・ランチを頂きました。
11時半に入店して30分で満席に 早めに入って良かった
カフェ・ガーデンのバラは、お客様に小さい子供もいるという事を考え、怪我など無いよう、どれも棘の無い(また少ない)バラを選んで植えているそうです。
優しい心配りを感じますね





吉谷さんの寄せ植えセミナー会場は芝生広場。
昨日NHKの朝の情報番組「あさイチ」でも話された「この時期長持ちする寄せ植え」の実演&解説がありました。
セミナー前、ガゼボ近くにいるのは河合さんと吉谷さんかな


寄せ植えのコツは色々ありますが、その中のいくつかのポイントの中から私の記憶に残ったことを書いてみますと、
1:色を何色も使わないこと。2色の系統で抑える。
2:植物は「立ち上がる」「横に広がる」「下に垂れ下がる」の三種類の植物を組み合わせる。
3:植物の形を点、面、線と考えて、同じ形を隣同士にしないように配置する。

などなど・・・他にも盛り沢山の内容で、色々な植物の組み合わせを具体的に吉谷さん自身が寄せ植えを作りながら解説されました。
その他にも、為になる話がありましたが、TVでも話された「編みこみ植栽」には、なるほど~と納得
イギリスでは寄せ植えは「生きた植物を使った絵画」と言われているそうです。

持参された寄せ植えはどれも上記のポイントを押さえた素敵な寄せ植え


様々な具体的なテクニックも含め、楽しく学ばせて頂きました。
楽しいひと時、ありがとうございました。


本や雑誌やTVやネットなどで、寄せ植えについては見知っているつもりでしたが、実際にお話を伺うと、近年物忘れの多くなった私ですが具体的に内容が頭の中に残ります。
こうしてセミナーに出席すると、学びが体感できて記憶に留まる確率が高くなるのだと実感。
これからも機会があるのなら、色々学びに足を運びたいと思います。

 


庭づくり講座~春のガーデンの管理 in 横浜イングリッシュガーデン

2013年04月25日 21時55分11秒 | ガーデニングセミナー

今日は陽射しが強く、ずいぶん暖かく初夏のような陽気になりました。

横浜イングリッシュガーデンまで、ガーデンサポーター向けの「庭づくり講座」へ行ってきました。
ガーデンの監修をしている河合伸志さんが、「春のガーデンの管理」というお題で、草花、宿根草・球根、低木、中高木、そしてバラについて、花後のTPOにあわせ欠かさず行う作業について説明してくれました。
参加者からの細かい質問にも丁寧に答える河合さん
バラの専門家なので、他の植物についてはどうなのかな、と失礼ながら思っていましたが、バラ以外の植物の知識も深くて、感心しちゃいました
流石、バラの花後の剪定に関しては、私など目からウロコが落ちてしまうようなテクニックなども教えていただき、積年の疑問が解消されることも。
一つは昔と違って品種が多くなった今、剪定位置を「五枚葉」にこだわらなくて良い事。
そして「三段剪定」なるテクニック
それについて説明を書きたいのですが、上手く文章にできそうにない・・・ 
でもイメージ通りの樹形を作るには有効なやり方なのですよ。

除草については「メドウとかナチュラルガーデンとか言い訳して除草を怠っていませんか?」と話された時には参加者から笑い声が
ガーデンの真価は掃除で決まると私も考えているし、サポーターとしても頑張ろうっと

講義の後は説明した内容をガーデンに出て、実際に育っているバラで確認。
説明する河合さん



リアルに状況が分るので、知識が頭に入って来るのがありがたいです。
今年一年で色々新しい発見がありそうで嬉しいわ。

 

講座後にガーデンを一巡り。
今年は薔薇が2週間ぐらい早く咲くのではないかとのお話もありましたし、実際咲き始めていました。

ローズ&クレマチスガーデンではダークチェリーパイが8分咲き。


べルベッティ・トワイライトが咲き始めていました。


ローズ&ペレニアルガーデンではクレマチス・ダッチェス・オブ・エジンバラと、


私も好きなバラ、ジャクリーヌ・デュプレが咲いていました。


ローズ&グラスガーデンではミニバラのリトルチョコと、

珍しいアマリリス「夢みたい」が。
名前も珍しいですね


奥の方のローズ&シュラブガーデンでは、私の今一番の注目のバラの系統のアイコニック・レモネードが咲いていました。
バラのイメージを覆す花をしています。


その反対側のコーナーの壁にオレンジ色の小型の蔓バラ、パティオ・チャームが3分咲き。


バラ以外にも初夏の花が次々咲いています。
高く誘引せず這わせるように育だてているクレマチス。



池の側のジャーマンアイリス

入口付近のダッチアイリス

中心が濃くて花びら全体は薄いピンクの珍しいツツジ「ミセス・グラバー


などなど、一週間前に訪れた時と雰囲気がガラッと変わっている場所もあり、植物の成長具合で、庭がいかに変化するかを体感できました。
まるで自分の庭みたいに

自分が育てていない植物の咲く時期、咲き様、育て方など、勉強になることが沢山あり、サポーターを始めて良かったなって思います


是非バラの頃とは言わずゴールデンウィークも横浜イングリッシュガーデンを訪ねてみてください。
私が草取りしたところは、今日はまだ綺麗でしたし、他のサポーターさんが植えてくれたブルーサルビアも咲いていますし、ね

 

 


YEGでガーデンセミナー

2013年04月14日 21時00分44秒 | ガーデニングセミナー

今日は風の強い一日でした。
向かい風で着けていたサンバイザーが吹き飛ばされました

そんな中、横浜イングリッシュガーデンへガーデニングセミナーへ行ってきました。
講師の方はモデルさん張りの美しくキュートな方で背も高いので、ガーデンデザイナーよりタレントさんになった方が良いのでは?と言う感じの女性。
昨年チェルシーフラワーショウで「復興」をモチーフにしたガーデンでシルバーギルド賞を取られたそうです。
そのガーデンの写真が在りましたが、う~ん日本人なら賛否両論がありそう。

イギリスのガーデニングの最新トレンドについてのお話という事でしたが、PCが苦手という事で、もってきてくださった写真を会場でほとんど見ることができず残念
せめてレジュメなどあれば良かったな~。

ガーデンのトレンドは5月のチェルシーフラワーショウから始まるそうなので、まだ今年のトレンドは分らないみたい。
ファッション業界とは違うんですね。
近年は「フラワーメドウ」という花畑がトレンドで、それは自然主義と生物多様性に基づくものだそうです。
ロンドンオリンピックの会場にしつらえられた花畑がそうしたものだったとか。
やっぱり写真が観たかったな~。

この度はセミナーと言うよりトークショーのような印象で、セミナー慣れしている私には一寸物足りなかったです。

 

今日もガーデンを散策してきました。
先週咲いていなかったオレンジ色の八重咲きのチューリップを発見
鮮やかで目を惹きます

早咲きのクレマチスも咲いてきていました


黒系のチューリップとカレンデュラコーヒークリームと茶系のバイカラーのビオラのコンビネーションが、我が家の寄せ植えと一緒で嬉しい
間違いなかったんだな~ウフフ


気になっっていた剣葉の植物についてガーデナーさんに伺うことが出来ました。
オーストラリア原産のグレビレア
一見するとコニファーみたいなのですが、赤い小さな花をたくさん付けます。
横張りにこんもり成長するそうなので、狭い庭では扱いにくいかもしれませんね。


その花が不思議な形で可愛らしくて面白い。
次々花を咲かせ、長く楽しめるそうです。

 

庭はこの時期短い周期で変わります。
近いうちにまた様子をお伝えできると思います。
庭の変化って面白いです