毎回毎回エラソーなことを
言っているプラ科です。
それでも、これが少しでも
参考になれば。
今回はサーフェーサー(略してサフ)
について考えてみましょう。
なんでサフを使うのでしょうか?
理由が分かれば取捨選択できます。
サフを使うことによる利点は
1.表面状態のチェックがしやすい
2.光の透過を防ぐ
3.傷を埋め、滑らかな表面を作る
4.下地の色を均一にする
5.塗料の食い付きを良くする
5.については
表面処理でもやったので
飛ばします。
といったところです。
何が何でもサフじゃないといけない
ということはありません。
何をやっているかが理解できれば
その時々において
最適なものを選べます。
それでは、いつものように、
それぞれについて考えましょう。
1.表面状態のチェックがしやすい
キットのパーツだと
見にくい色が多いですね。
グレーだとヒケやら傷やらを
発見しやすくなります。
ということは、表面チェックだけ
やりたいなら、
グレーの塗料を塗ってもいいことになります。
それを応用して
サフではなくて
グレーの塗料を使ったのがこちら。
女子高生の表面チェックのときに
グレーにメタルプライマーを
混ぜた塗料で表面チェックをしました。
サフでモールドを
埋めたくなかったので
普通の塗料にしました。
食い付きが悪かったので
最終的には泣く泣く
サフを使いましたが。
もちろん、キットのままで
チェックが出来るなら
必要ありません。
2.光の透過を防ぐ
パーツが透けていると
おもちゃっぽさが強調されます。
光の透過を防ぐためには
シルバーのような金属色とか
黒のように濃い色を
塗装しても同じ効果が得られます。
塗膜を薄くしたい場合には
サフではなく、
濃い色を使うのも手ですね。
濃い色だとその後の
塗料の発色が悪くなります。
何色を塗るのかを考えてから
下地の色を決めることが
重要です。
逆に、光を透過させたい場合には
サフを使わない選択もあります。
フィギュアなんかだと
光を透過させて
透明感を演出したりしますね。
1/100カツレツキッカは
サフレスで仕上げました。
小さいので効果的かと思いましたが、
あまり透明感は出ませんでした。
パーツが白で成形されていれば
もっと透明感が出たと思います。
3.傷を埋め、滑らかな表面を作る
表面処理でも話しましたが
表面の傷を埋めて
滑らかな表面を作るのは
サフを使うのが一番楽です。
サフを使わずに、傷をなくすには
他の方法もあります。
1000番くらいまで
パーツを磨いても
傷は目立たなくなります。
どうしてもサフを使いたくない場合は
全てのパーツを頑張って磨きましょう。
それをとことんやったのがこちら。
塗装せずに、磨きだけで
表面を仕上げました。
無改造無着色。
スミ入れのみ。
ランナータグから作った
ツノ付けたけど。
ペーパーの番手を順に変えて
320→600→800→1000→1200→1500→2000
もしくはスポンジヤスリで
FINE→SUPERFINE→ULTRAFINE→MICROFINE
の後に、
コンパウンド粗目→コンパウンド細目→
コンパウンド仕上目→コーティングポリマー
の順に仕上げると、
プラの材質にもよりますが
これくらいは仕上げられます。
ですが、心がポキポキ折れます。
1パーツを最低8回も磨くなんて
苦行スイッチが入らないとやってられません。
しかも、途中で傷が見つかれば
番手を戻してやり直し。
全く楽しくない作業でした。
でも、仕上がりにはとっても満足。
4.下地の色を均一にする
プラ板やパテを使って
改造した場合には
色がマチマチになります。
たとえば、こんな風に。
この状態で色を塗っても
下地の色が違うので
同じ塗料を塗っても
同じ色になりません。
下地の色を統一しないといけません。
下地が同じ色であればいいので、
何色でも構いません。
ですが、その後の塗料の発色を
考えた下地の色にするといいですね。
濃い色だと隠ぺい力が高いので
簡単ですが、白とかの
隠ぺい力が低い色だと
厚塗りになったりします。
サフだと隠ぺい力も高いので
簡単に下地を同じ色に出来ます。
というわけで、
サフでしか出来ない作業
というのはありません。
サフを使わなくても
目的を達成出来ます。
ただし、
サフ以外で一度に全部を
処理出来る塗料は
今のところ知りません。
結局、サフを使うのが
一番手軽で早いですね。
サフも黒とか白とかありますが
やっぱりグレーが一番使いやすいですね。
ですが、グレーだと
特に赤系や黄色系の下地にすると
発色が悪くなるので
サフの上に白を
塗装しないといけません。
くすんだ色が欲しい時は
そのままでもいいですね。
白塗装の一手間を横着しようと
トライしたのがこちら。
アストレアを製作した時に試しました。
ベースホワイトとグレーサフを
混ぜて白っぽいサフを作りました。
ベースホワイトだけでは
傷が埋まりにくいように感じるのと
サフチェックが難しいので
両方のいいとこ取りを目指しました。
これはそこそこ使えると思います。
ですが、白下地のほうが
発色が良いのは間違いないです。
サフって必要なの?
という疑問には答えられたでしょうか。
ハウツー本でサフを勧めているのは
一番楽だからでしょう。
とか言いながら、
GUNDAM SCRATCHBUILD MANUAL
Ma.K.モデリングブック
戦車模型超級技術指南以外の
ハウツー本を持ってないですけれど。
この3冊は超おススメ。
戦車模型超級技術指南は
2巻3巻もあります。
ハウツー本ではサフを吹いてから
チェックしますとは書いてあっても、
なぜサフを使うかということは
あまり解説されていないんじゃないでしょうか。
理由が分かれば、代替できてしまいます。
盲目的に商品を使わせることも
重要なことですからね。
商業誌では言えないことを
言ってしまうのが、
このブログのクオリティ。
最後に、私が使ってるサフ。
定番中の定番ですね。
いまのとこ、これで十分です。
缶サフは苦手です。
練習しないと上達しないんですが、
缶サフでボソボソになった表面を
修正するのが面倒なので
なかなか缶サフは使いません。
レジンにはこいつ。
この二つがあれば
大体なんでも対応できます。
以上、
サフの状態が一番かっこいいと思う
サフ原理主義者の意見でしたw
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