かつて訪れた場所 カンボジア １１

 

 

巨大な遺跡を見学しました。

 

ここから次の観光場所へと移動します。

私的に見たかった場所へと向かいます。

樹木の生い茂る遺跡は、かなりインパクトがあります。

またここも映画での印象が深い場所です。

 

アンジェリーナ・ジョリーのデビュー作品、

また００７　ダニエル・クレイグが敵役として出演しています。

 

トゥームレイダー

 

この作品の撮影に、アンコールの遺跡が使われています。

 かなり映画的に演出されていますが、神秘的な感じは、

一度は見てみたいと感じさせる雰囲気がありました。

 

遺跡の入口まで来ましたが、一部修復作業中のようです。

現場の足場には慣れていますが、この足場に上るのは少しためらわれます。

 

 

 

 

タ・プローム

 

ここもジャヤバルマン７世によって創建されています。

かなり損傷の激しい場所です。

１２世紀末に仏教寺院として建てられ、その後ヒンドゥー教の寺院に改宗されています。

 

 

 

 

装飾の残る部分です。

ここにもナーガの掘り込みが見えます。

 

この後色々な遺跡を見ていってわかるのですが、

アンコール・トムなどは、まだまだ保存状態のいい遺跡です。

修復中や、手付かずの遺跡の方がほとんどです。

 

 

 

 

ここでも、修復作業が行われているようです。

資料がどれだけ残されているかにもよりますが、元の状態の確認が最優先です。

その後発掘作業などを伴いながら、現状復旧や修繕を行わないといけない感じです。

かなり、時間のかかる作業に見えます。

 

 

 

 

１９９３年に内戦が終結し、１９９８年に完全に平定されたカンボジア王国。

私が訪れたのは、２００６年の夏でした。

平和を取り戻してまだ８年しかたっていない時期でしたので、

仕方ないのかもしれません。

 

タ・プローム自体は、木々にも浸食されています。

回廊部分には、こんな大木が建物に絡みついています。

 

 

 

 

きれいに残る装飾もあります。

 

元々この寺院は、ジャヤバルマン７世が母を弔うために建てた仏教寺院です。

当時は、この寺院で５，０００人もの僧侶が暮らしていたそうです。

そんな繁栄時を感じさせないほどの、樹木の力を感じます。

 

 

 

 

 

こんな感じに浸食されています。

右下に写り込む女性の大きさから、このガジュマルの大きさが分かります。

熱帯モンスーン気候ですので、成長にどれくらいの時間がかかったのかは不明ですが、

かなりの時期をかけて、建物を破壊しながら大きくなった感じです。

 

植物の生命力、恐るべしって感じでしょうか。