匠心庵
金沢職人大学校一期生が3ヶ年の修了成果として、
主屋の修復と並行してここが完成しています。
その対面に設けられている茶室の待合です。
その横には、ガラス戸で仕切られた縁側がありました。
新しく建てられた茶室の正面に位置しています。
ここは本来横にある、作庭された庭を見る為に造られていたように見えます。
この奥は続き間の和室になっています。
山景園と名付けられた庭です。
庭石をいくつか並べて、植栽と共に造り込まれています。
大きさの違う石を利用し造られた敷石が、美しく並んでいます。
苔や地被類が、より石の部分を際立たせているように見えます。
来るときには気が付かなかった衝立が正面に見えます。
この衝立が立てられていることにより、より奥行きを感じさせます。
桂離宮では、衝立に松が用いられています。
ターゲットを作ることにより、より奥行き感を持たせる、
日本の伝統的な作庭手法の一つです。
ひと回りしてきました。
後から造られた茶室までを、うまく繋いでいるように感じました。
新しく現代の職人養成学校が修復を兼ねて、
技術を継承していっているように見えます。
無くしていけない、日本の伝統的な技術です。
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