スターアライアンスNote

世界を旅するために働く、Architectによる旅日記

’12 夏 プロヴァンス 39

2012年11月04日 | ’12 プロヴァンス

 

 

 

ユニテ ・ ダビタシオン

 

近代建築の3大巨匠の一人 ル ・ コルビュジェ の作品 です。

マルセイユにやって来ましたので、これを見ずには帰れません。

 

彼が提案した モデュロール を描いた、看板が立てられていました。

 

 

 

 

 

 

マルセイユの郊外 に、建てられています。

 

1945年フランス復興省が、コルビュジェにマルセイユの再開発として集合住宅の設計を依頼します。

本来は3棟建ての計画でしたが、完成したのは1棟のみです。

 

 

 

 

 

 

1層目をピロティとして、計画されています。

 

18階建て、23タイプ337戸の住戸 が並んでいます。

独身用から、ファミリータイプまで揃っていて、1,600人が暮らせるようになっています。

 

 

 

 

 

 

大きな柱が、並んでいます。

 

構想に2年、5年の工期をかけて1952年に完成しています。

その間、激しい反対運動にあったそうです。

法令を守っていいないとか、美学教会や衛生委員会までが反対したそうです。

 

その後、復興大臣の強力な後押しによって、完成しています。

 

 

 

 

 

 

元々、法令にとらわれず計画していいという依頼だったようです。

 

なんと、うらやましいって感じです。

都市計画区域外で、そういった場所が日本にも存在しますが、

あまり現実にそういった場所で計画することはありません。

 

 

 

 

 

 

ブリーズ ・ ソレイユ といわれるバルコニー形状の窓廻りが見えています。

 

軒を深くし、夏場の日差しを遮り、冬場の低い日差しを奥まで取り入れる形状です。

この パッシブ ・ソーラー な形状は、日本の住宅にも古くから取り入れられています。

 

 

 

 

 

 

特徴的な外観が、見て取れます。

 

内部も一部公開されています。

ホテル ・ コルビュジェ として営業している部分もあります。

ここに宿泊しようかとも考えましたが、後のスケジュール詰まってしまうので今回は見送りました。

 

L字型の特徴的な形状の内部を、見学しようと思います。



post a comment