スターアライアンスNote

世界を旅するために働く、Architectによる旅日記

’10 冬 カンクン・メキシコシティ77

2010年03月29日 | ’10 カンクン・メキシコシティ
ヒラルディ邸までやってきました。
先程の大通りから、ずっとこのパトカーには目をつけられていたようです。







職務質問をされますが、まったく言葉が通じません。
またしても、カメラを渡すように言われます。
地下鉄では逃走しましたが、今回2回目です。
大統領公邸が近くにあるということで、不審に思われたのでしょう。


『 Japones!  Turista! 』


これぐらいしか、話すことができません。

しかし、自国の有名な建築家の作品を知らないようです。
日本でも、安藤忠雄氏の作品をすべての警察官が知っているかは疑問ですけど....







話がかみ合いません。
私も段々腹が立ってきたので、口調も強くなります。
地球の歩き方に、ヒラルディ邸の外観が小さく出ていました。

その部分を指差しながら


『 ここです。 これを見に来てたんですよ! 』


思わず日本語で叫んでいました。
怒っているのが伝わったのか、目の前の建物が東洋人のガイドブックに掲載されていることを理解したのか。


なんとか納得してくれました。


なぜか、握手を求められ警官は去っていきました。


危ないところでした。
今回二度も職務質問されました。
怪しそうに見えたのでしょうか?


心外です....


気を取り直して、バラガンの晩年の名作 ” ヒラルディ邸 ” を見学することにしました。
すでに引退を表明していたバラガンですが、ヒラルディの熱意と現地に建つジャカランダの木に、心を動かされて引き受けた仕事だそうです。







間口10m、奥行35mの建物です。
この建物もエントランス部分に工夫がなされています。







玄関からダイニングへと黄色く塗られた空間が続いています。
光の入ってくる方が中庭になっています。
この外観からは、想像がつきません。







その奥のダイニングには、室内にプールがあります。
上部の高窓から、光が降りそそぎます。


バラガンによると、この赤い柱は ” 喜び ” を表しているそうです。


この作品もバラガン邸と変わらず訪れたかった場所です。
外観だけでも満喫することにします。


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