スターアライアンスNote

世界を旅するために働く、Architectによる旅日記

’15 夏 マルタ ・ ドイツ 52

2015年12月01日 | ’15 マルタ・ドイツ

 

 

 

この大聖堂には、2種類のステンドグラスが存在します。

 

従前からよく見られる宗教画を、モチーフとしたもの。

そして、ここにもうひとつ、趣の違うものが存在しています。

 

 

 

 

 

 

ゲルハルト ・ リヒター の作品です。

 

第2次大戦で壊されたステンドグラスは、一旦修復されました。

ですが、新しいものは光の透過率が良くなく、全体に照度が不足していたそうです。

ですので、2001年からゲルハルト ・ リヒターの手によって変更が検討されました。

 

この大聖堂で使われている、中世に造られた元のステンドグラスに用いられていた72色を使用し、

このようなランダムなデザインを造り出しています。

 

写真にするのが難しく、何度も撮り直して何とか1枚撮れました。

教会にそぐわないなど、賛否両論あったステンドグラスですが、私的にはいい感じだと思います。

 

 

 

 

 

 

床にも、こうした細かいデザインのモザイクがありました。

 

 リヒター もこうしたものを見て、モチーフとしたのではないでしょうか?

複雑なデザインは、コンピューターによる乱数表を使用して、デザインされたそうです。

 

 

 

 

 

 

 

 

東方三博士の聖遺物

 

ガラスのケースに、厳重に納められています。

過去の偉人の遺物が納められているのか、これを目当てに大聖堂を訪れる方も多いのだそうです。

 

 

 

 

 

 

東方三博士の聖遺物と一緒に、ミラノからこの絵も運ばれてきたのでそうです。

” 市の守護聖人たちの祭壇画 ” と呼ばれています。

 

ミラノから運ばれてきたからか、中央の女性は ” ミラノのマドンナ ” と呼ばれています。

 

 

 

 

 

 

絵画の横の柱にも、マリア像が見えます。

 

絵画がこの場所にあるので、ここに造られているように見えます。

教会内には、他にも柱に造り込まれた神々が見られます。

 

 

 

 

 

 

フランスのアミアン大聖堂を参考に造られた、この教会。

 

こちらの方が、側廊部分が広く造られています。

600年かけて造られた、世界最大のゴシック建築。

 

一見の価値は、十分にあります。



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