しめ縄が飾られた貴重な門、東神門。
国の登録有形文化財に指定されています。
その門を抜けると、一段下がった通りに出てきました。
お堀通りです。
現在は道路になっていますが、かつての形状を残しています。
金沢城を囲むように、道路になっているお堀通りです。
1932年に堀を埋め立て、現在のような道路になっています。
その通りをまたぐように、新しく橋が架けられています。
今年の7月に完成したばかりです。
鼠多門橋です。
復興された鼠多門へと続く、美しい橋です。
木製のデッキと欄干を持つ橋です。
県内産の能登ヒバが使用されています。
長さ 32.6m、幅 4.3m
復興された鼠多門と尾山神社とを結んでいます。
約2年かけて、門と橋が完成しています。
鼠多門
1884年の火災により、焼失していました。
それ以前の1974年には、鼠多門橋が老朽化により撤去され、
その後堀も埋め立てられ、かつての姿を失っていました。
2014年から4年間の調査を経て、今年7月に再築しています。
立派な門扉です。
竣工後まだ1月経っていませんので、木部が美しく見えています。
門扉は、ケヤキで造られています。
この部分も主要構造部材も同様に、ケヤキが用いられているようです。
ケヤキの梁が見えています。
門の部分が地下に造られ、その上に木造2層の櫓が造られています。
上部の梁は松が用いらられ、使用材料の約75%は県内産だそうです。
床材などには、橋と同じ能登ヒバが使用されています。
門を抜けると、金沢城内へと入ってきます。
この橋が無い時には、こちら側へは一旦通りまで降りて、
登って来ていたのでしょう。
かなり便利になっているのではないでしょうか。
約140年ぶりに復興された鼠多門。
その美しい姿もさることながら、
インフラとしての効果も高いように感じました。
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