スターアライアンスNote

世界を旅するために働く、Architectによる旅日記

’19 初夏 ソウル 10

2019年07月24日 | ’19 ソウル

 

 

崇礼門

 

 元々は、この国最古の木造建築物でした。

ですが、2008年2月の放火により燃え落ちてしまっています。

2階部分の9割、1階部分の1割程度が焼失したそうです。

 

その後の再建により、2013年に現在の姿を取り戻しています。

 

 

 

 

 日本統治時代に、門に付随する城郭は道路建設の為に取り払われていました。

ですが、今回の修復を機に東側に53m、西側に16m合わせて再建されています。

 

1,300年代の花崗岩と、現代のものが合わせて積み上げられています。

道に囲まれた中に建つロケーションは、パリの凱旋門のようです。

 

 

 

 

挑戦建国の王 李成桂 は首都を定める際、炎の形に似ている冠岳山からの強い火気が、

城郭内に侵入することを懸念し、炎の模様をしている「숭(崇)」と、

五行思想の火にあたる「예(礼)」の文字を用い、お互いを向かい合わせて、

火気を食い止める意味を込め、崇礼門という名をつけたそうです。

 

 

 

 

 

城郭の中央にあるアーチ型の虹霓門を入っていきます。

 

天井には、黄色と青色の一対の龍が描かれています。

再建からまだ6年程ですので、まだまだ色鮮やかに見えます。

せっかく描き直された龍ですが、以前と変わってしまったとの論争が起こったそうです。

 

 

 

 

門の内部に向かって、鋼鉄製の扉が開かれています。

この扉も、火災によって焼け落ちてしまったのでしょう。

 

しかし、1,300年代からずっと変わらぬ姿を残してきた城門。

まさか、放火によって焼失するとは、だれも考えなかったのではないでしょうか。

 

 

 

 

門をくぐって反対側へと出てきました。

 

金属製の扉は、左右から閉めるのではなく1枚物で片側のみヒンジが付けられています。

見学時間が過ぎると、閉めてしまうのでしょうか。

結構、重そうに見えます。

朝鮮戦争終了後の大改修から2006年までは、

近くに立ち寄ることができなかったそうです。

その後の城郭の廻りの整備により、門をくぐることもできるようになりました。

 

 

 

 

 

門の反対側は道路が迫っている為、見上げるような感じです。

 

放火によって、焼失していたことは知っていました。

なんとなく、再建されたことも知っていました。

 

ですが、改めて崇礼門が見れてよかった気がします。

こんなに近くまで来たのも初めてです。

 

ソウルの街のランドマーク、

ずっとこれからも変わるぬ姿が見られることを祈ります。



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